※データは2024/08/25現在でのもの(随時更新予定)
エピファネイアの血統
90年代のリアルシャダイ、ブライアンズタイムに始まった日本でのロベルト系の繁栄。サンデーサイレンス系、キングカメハメハ系の隆盛の時代においても、ロベルトの直系は絶えるどころか、GⅠでの輝きを放ち続けている。
2024年現在、日本のロベルト系の主役は完全にエピファネイア。ダノンデサイル(日本ダービー)、ブローザホーン(宝塚記念)、ステレンボッシュ(桜花賞)、テンハッピーローズ(ヴィクトリアMC)と、上半期だけでGⅠを4勝する快挙を成し遂げた。
エピファネイア産駒の新潟競馬場データ【芝コース編】
芝コースのスコア
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
芝全 | 43-36-36ー36ー35ー238 | 10.1% | 18.6% | 27.1% |
芝外回り | 30ー17ー24ー19ー18ー131 | 12.6% | 19.7% | 29.7% |
芝内回り | 13ー19ー12ー16ー17ー99 | 7.4% | 18.2% | 25.0% |
芝直千 | 0ー 0ー 0ー 1ー 0ー 8 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
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エピファネイア産駒は、新潟競馬場の芝コースの成績は高水準で、得意と言っていい部類。
エピファネイアが一番得意なコースは東京競馬場だが(勝率12%)、それに次ぐレベルで好成績を収めている。
特筆すべきは、芝外回りコースはさらに成績が良く、外回りの勝率12.6%は東京競馬場のそれを上回る。
なので、エピファネイアが一番得意としている競馬場は、新潟芝の外回りコースとも言える。
ただし、(これは新潟競馬場だけに限らないが)エピファネイアは、2着~5着も均等に多く、単勝負よりも、複勝負のほうが期待値が高い種牡馬と言えよう。
これはGⅠなど大舞台では一発があるが、弱い相手では意外と取りこぼすロベルト系の伝統芸能がそうさせるのではないかと推測する。
芝の内回りは、勝率こそ劣るが、連対率、複勝率は悪くなく、苦手というイメージは無い。
むしろ内回りのほうが、穴馬が来るケースが多いのが特徴。(のちほどくわしく)
単勝回収値、複勝回収値ともに外回りよりも、内回りのほうが高く、穴狙いが好きな方は内回りでエピファネイア産駒を探すといい。
ちなみに芝直線1000mは、出走頭数が少ないとはいえ、ほぼほぼ出番は無い結果となっている。
エピファネイア産駒は、
全競馬場の中で新潟芝外回りが一番得意。でも2着、3着も多い。
内回りは勝率は低いが、穴馬が来るケースが多い
芝コース距離別スコア(1200ー1800部門)
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
芝1200内 | 2ー 2ー 1ー 3ー 5ー22 | 5.7% | 11.4% | 14.3% |
芝1400内 | 4ー 6ー 4ー 5ー 6ー44 | 5.8% | 14.5% | 20.3% |
芝1600外 | 13ー 9ー 5ー 6ー 5ー51 | 14.6% | 24.7% | 30.3% |
芝1800外 | 14ー 4ー13ー 9ー10ー63 | 12.4% | 15.9% | 27.4% |
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まずは1200~1800。それぞれの距離で特徴が違うので、ひとつずつ見ていこう
①1200m
まず1200m。エピファネイア産駒は、新潟芝1200mは苦手と言っていい。
人気馬の成績が壊滅的で、とくに1番人気は過去に4頭出走したが、すべて馬券圏外へと散った。
人気薄の好走は2回ほどあるが、基本的に1200mは軽視でいいと思う。とくに過剰に人気している馬は思い切って消すのもデータ的にはアリ。
ちなみに1200mで過去に3着に入った馬は1頭を除いて、すべて牝馬。牡馬はほとんど出番が無い。
②1400m
1400mもどちらかといえば苦手な部類。
1200同様に勝率は低い。ただ連対率と複勝率は盛り返してきている。
ただ、好走しているのは、ほとんど牝馬。牡馬はかなり不振※
※新潟1400 4(1着)-6(2着)-4(3着)のうち、牝馬は3-5-3
また、さきほど1200は1番人気が壊滅・・・と書いたが、1400では真逆。1番人気は過去に4度出走したが1着2回、2着2回とパーフェクト成績。
また、芝1400は人気薄が何度も好走しており、エピファネイア穴馬警報がでる舞台でもある。
さらに言うと穴馬好走は、時計のかかり出す夏競馬の後半と10月開催が多い。まだ高速馬場の5月開催や夏競馬前半で人気薄で好走したのは↓下に紹介するフェルミスフィアのみ。(やや重ではあったが)
プレイバック、エピファネイア産駒
2022/8/6 新潟11R 新潟日報賞 芝1400やや重
フェルミスフィア 1着(12人気/18頭)
《寸評》昇級初戦。相手が強くなって人気は下がったが豪快に勝利。ロベルト系得意の軽ハンデなのも良かった。
ちなみにエピファネイア産駒は、クラスが上がっても好走率は高い。
なんと特別戦は、勝率17%、連対率28%、複勝率39%、単勝回収値393円、とメチャクチャな活躍を見せている。
未勝利や1勝クラスでは無く、レベルの高い特別戦で穴馬が連発するというのは、じつにロベルト系らしくて痛快。
エピファネイア産駒は、
新潟芝1200はかなり不振。1番人気さえも信用するのは×
芝1400も、データはイマイチだが、穴馬が幾度となく来るコース。
好走のほとんどが牝馬で、牡馬は壊滅状態。
芝1400は時計のかかる芝で、人気薄の牝馬に注意しよう
③1600m
芝1200、1400とガラリと変わり、新潟芝1600はエピファネイアが大ブレイクする舞台。
複勝率は30%を超えてきている。
これはエピファネイアのゆっくり追走して、最後の直線は長くいい脚を使うという特性が、新潟外回りコースとマッチしているからだろう。
ただし、芝1600の13勝のうち、13勝すべてが牝馬。かなり極端な傾向が出ている。
エピファネイア産駒の牡馬はステイヤー色が強いため、新潟1200~1600では距離が短い。
プレイバック エピファネイア産駒
2024/8/25 新潟2歳S(GⅢ)芝1600良
プロクレイア(牝)3着(5人気/11頭)
《寸評》戦前の評価は中穴。レースでは追走に手間取り後方2番手から。最後の直線では進路を探しつつ、じりじり伸びて最後の最後に3着に浮上した。
また新潟芝1600は、人気馬がかなり信頼できる鉄板コースにもなっている。
1番人気 9-1-0-1-0-3(勝率64%、連対率71%)
2番人気 2-1-1-0-0-2(勝率33%・連対率50%)
3番人気 1-4-1-0-0-3(勝率11%・連対率55%)
芝1600でエピファネイア産駒(牝馬)の人気馬には絶対に逆らってはいけない。
④1800m
新潟芝1800も外回りなので、引き続き好成績。勝率12%超えも優秀。
ただ芝1200~1600と違い、1800になると牡馬の活躍が一気に増える。
14勝のうち牡馬が6勝、牝馬が8勝だ。
気になるのは、人気馬のムラが激しいところ。1600ほど人気馬を過信してはいけない。
1~3番人気は勝率は高いが、4着以下にコロッと負けることも多く、馬券の取捨的にかなり難しい。
エピファネイア産駒は良血が多く、見た目派手なので、人気先行しやすいのが原因かもしれない。
芝1800を予想する場合、自信の本命なら1着固定、ちょっと怪しいな~と思う馬は抑えが妥当。
エピファネイア産駒は、
芝1600、1800ともにかなりの好成績
芝1600は人気馬の鉄板コース、逆らうべからず。
(ただし牝馬)
芝1800。人気馬は勝つか、馬券外に散るか両極端。1着固定か、思い切って消すか。
(牡馬も牝馬も活躍する)
芝コース距離別スコア(2000ー2400部門)
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
芝2000外 | 3ー 4ー 6ー 4ー 3ー17 | 8.1% | 18.9% | 35.1% |
芝2000内 | 2ー 8ー 4ー 6ー 4ー15 | 5.1% | 25.6% | 35.9% |
芝2200内 | 3ー 3ー 2ー 1ー 1ー16 | 11.5% | 23.1% | 30.8% |
芝2400内 | 2ー 0ー 1ー 1ー 1ー 2 | 28.6% | 28.6% | 42.9% |
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ここからは2000m以上を見ていきます。(芝2000は下級条件に限り内回りコースがある)
①2000m外回り&内回り
予想に反して、芝2000は外回りも内も、ほぼ同じような結果となっている。
どちらも勝率はイマイチだが、複勝率は驚異の35%超えと、3連複やワイドとシナジーの高い舞台と言える。
そして外も内も人気薄の好走の多い舞台なので、穴党にもおすすめ。
何かと共通項の多い芝2000の外回りと内回りだが、
決定的に違うことが一つある。
それは
外回りは牡馬も牝馬もどちらも好走するが、
内回りのほうは、圧倒的に牡馬が強い。
1着ー2着ー3着は2-8-4だが、そのうち牡馬は、2-4ー4だ。
牝馬も出走しているが、人気馬の場合、着順が人気を下回るケースがほとんどだということは覚えておきたい。
エピファネイヤ牡馬はステイヤー色が強いため、内回りのほうが上がり3Fの時計がかかって有利なのかもしれない。
プレイバック エピファネイア
2023/10/14 新潟10R 松浜特別(1勝クラス)芝2000外・良
キヨラ 牝6 3着(15人気/15頭)
《寸評》前走福島競馬場で5着のあと、1Fの距離延長でビリ人気ながら3着に好走。じつはエピファネイア産駒はなぜか福島競馬場が苦手。得意の新潟に変わって一発・・・というのがタマにある。
②2200m
芝2200mもかなり好成績。連対率、複勝率ともに高水準。
とくに1番人気は4戦2勝、2着2回とパーフェクト。
人気馬はかなり信頼できる鉄板コースになりつつある。
(2,3番人気の出走はほとんど無いため、まだ断言できないが・・・)
ただエピファネイア牡馬はステイヤー色が強いため、今後も2200内回りは好成績を残すことが予想される。
人気薄の一発も要警戒。
③2400m
こちらも内回りの長距離戦。
案の定というべきか、圧倒的な成績を残している。
・・・ただまだ出走自体が少ないため、確定は出来ない。
もちろん長距離適性のあるエピファネイアがこの条件が苦手なはずがなく、今後も高水準を維持していくものと予想できる。
プレイバック エピファネイア
2022/5/14 新潟3R 未勝利戦 芝2400やや重
ブロンドケリー牡3 1着(5人気/14頭)※減量騎手3キロ
エピファネイア産駒は、
新潟芝2000m以上はかなり強い。
2000m戦は、単勝負より複勝負!
内回り戦ではステイヤー色の強い牡馬を重視。
人気薄も要警戒だ!
芝コースの道悪スコア
1着ー2着ー3着ー4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
やや重 | 8ー 4ー 5ー50 | 11.9% | 19.6% | 28.8% |
重 | 0ー 2ー 0ー19 | 0.0% | 9.5% | 9.5% |
不良 | 0ー 1ー 1ー 8 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
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エピファネイア産駒は、重、不良が苦手。道悪でスコアを落とす典型的な種牡馬。
ただ適度に時計のかかるやや重の成績は悪くなく、穴馬の好走も目立っている。
やや重と、重~不良は分けて考えよう。
エピファネイア産駒の新潟競馬場データ【ダート編】
ダートコースの距離別スコア
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
ダート全 | 7ー 2ー 7ー 6ー 5ー67 | 7.4% | 9.6% | 17.0% |
ダート1200 | 3ー 0ー 4ー 2ー 0ー23 | 9.4% | 9.4% | 21.9% |
ダート1800 | 4ー 2ー 3ー 4ー 5ー43 | 6.6% | 9.8% | 14.8% |
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エピファネイア産駒は、全般的にダートが苦手。完全な芝向きと言える。
ただロベルトーシンボリクリスエスのラインなので、なんでダートが苦手なんだ・・・という思いも。
今後、ノーザンファーム生産以外のエピファネイア産駒が増えてきたとき、ダートの成績も上がっていくのではないかと睨んでいる。
馬券的には未勝利戦で人気馬、中穴を抑えに入れるくらいが関の山かな。
道悪ダート(やや重~不良)で好走率が上昇する。
ダート戦線、出世頭のルクスフロンティアはレパードS3着のあとOPまで上がった。この馬の今後の動向に注意しよう。