種牡馬データ

種牡馬ハービンジャーの特徴【2025年版】競馬予想に使える得意・不得意のデータ分析

2025/08/28にデータ更新

管理人
管理人
こちらの記事では、種牡馬ハービンジャーの特徴を解説していくよ!

※2013年生まれ世代~現在までのデータを使用

ハービンジャーの血統表

 

PR

ハービンジャーの代表産駒(主な勝ち鞍)

  • ディアドラ(秋華賞、英ナッソーS)
  • ノームコア(香港C、ヴィクトリアマイル)
  • チェルヴィニア(オークス、秋華賞)
  • ニシノデイジー(中山大障害2勝)
  • ブラストワンピース(有馬記念)
  • ナミュール(マイルCS)
  • ペルシアンナイト(マイルCS)
  • モズカッチャン(エリザベス女王杯)
  • アルマヴェローチェ(阪神JF)

ベルーフ(京成杯)、ローシャムパーク(オールカマー)、ドレッドノータス(京都大賞典)、ハッピーアワー(ファルコンS)、プレサージュリフト(クイーンC)、ヒンドゥタイムズ(小倉大賞典)など

 

種牡馬ハービンジャーの特徴

芝・ダートの勝利数

1着ー2着ー3着ー4着ー5着 勝率 連対率 複勝率
459-426-496-512-519 8.0% 15.3% 23.9%
ダート 53-75-80-81-78 4.2% 10.1% 16.3%

芝向きの種牡馬

阪神1800mに限り、芝とダートの勝利数が同じ。他のコースは芝の勝利数のほうが多い。

 

芝の距離別成績

1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
スプリント 25-16-21-336 6.3% 10.3% 15.6%
マイル 87-92-97-954 7.1% 14.6% 22.4%
中距離 279-234-294-2351 8.8% 16.2% 25.6%
クラシック 52-60-60-499 7.7% 16.7% 25.6%
長距離 16-24-24-252 5.1% 12.7% 20.3%

※スプリント1000~1300、マイル1400~1600、中距離1700~2000、クラシック2100~2400、長距離2500~

2000十八番のハービンジャーということで、中距離のレンジ帯で勝ち星を量産してきた。ディープ・キンカメがいた中で、芝2000の重賞11勝はかなり立派。

芝1800の成績も悪くなく、東京、新潟、札幌、函館、福島と半分の5つの競馬場で2000よりも1800の勝利数のほうが多い。

芝2000は牡馬の勝利数のほうが多く、芝1600は牝馬の勝利数が多い。芝1800は半々なので牡牝交わる分、勝利数がいいのかもしれない。

牡馬はエンジンのかかりが遅い馬が多いのか、1600mや2400mでは2着3着が多くなっており、キレ負けしている印象を受ける。(ただ決して速い上がりが使えないわけじゃない)

牝馬は軽快な馬も多く、マイルでの勝利数を積み上げてきた。ナミュール、ノームコア、アルマヴェローチェといったマイルGⅠ馬を輩出したのは実に素晴らしく、他の欧州産の種牡馬とは格が違いすぎると断言したいくらい。まあ、ノーザンファームあっての功績ではあるが。

長距離はイメージと違いイマイチ。ハービンジャー自身、キングジョージ覇者(レコード勝ち)だが、スタミナ派というより、スピードを兼備している。でないと日本でこのような種牡馬としての成功は収められなかっただろう。

しかし、唯一(?)のハービンジャー産駒ステイヤーであるジャンカズマが25年ダイヤモンドSで12番人気2着と大激走。ついに壁を破った。

 

ダートの距離別成績

1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
スプリント  2- 5- 3-118 1.6% 5.5% 7.8%
マイル  9- 7- 7-166 4.8% 8.5% 12.2%
中距離 38-60-64-701 4.4% 11.4% 18.8%
長距離  4- 3- 6-77 4.4% 7.8% 14.4%

※スプリント1000~1300、マイル1400~1600、中距離1700~2000、長距離2100~2400

 

クラス別の成績

①芝のクラス別成績

1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
GⅠ  9- 9- 7-74 9.1% 18.2% 25.3%
GⅡ  8- 4- 9-91 7.1% 10.7% 18.8%
GⅢ 18-12-13-135 10.1% 16.9% 24.2%
OP特別(L)  4- 5- 4-60 5.5% 12.3% 17.8%
OP特別(非L)  6- 8- 4-31 12.2% 28.6% 36.7%
新馬 55-52-55-442 9.1% 17.7% 26.8%
未勝利 156-148-197-1734 7.0% 13.6% 22.4%
1勝クラス 120-110-124-1160 7.9% 15.2% 23.4%
2勝クラス 58-53-60-427 9.7% 18.6% 28.6%
3勝クラス 25-25-23-238 8.0% 16.1% 23.5%

オープン(非リステッド競走)と3勝クラスは単勝回収値100円超え。

GⅠ・Ⅱ・Ⅲ、重賞全てで、牡馬より牝馬のほうがアベレージ高し。とくにGⅠ・Ⅱの牡馬のアベレージは勝率、連対率ともに牝馬の半分以下。

新馬戦では、ノーザンファームの馬は勝利数トップはもちろんのこと、勝率18.1%、連対率36.2%、複勝率51.7%とアベレージも高水準。それに加えて単勝回収値、複勝回収値ともに100円超えしており人気薄もかなり走っている。

 

②ダートのクラス別成績

ダート 1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
GⅠ 出走なし
GⅡ 出走なし
GⅢ 出走なし
OP特別(L)  0- 1- 0- 4 0.0% 20.0% 20.0%
OP特別(非L)  0- 0- 0-13 0.0% 0.0% 0.0%
新馬  3- 2- 1-51 5.3% 8.8% 10.5%
未勝利 30-43-46-651 3.9% 9.5% 15.5%
1勝クラス 13-21-28-267 4.0% 10.3% 18.8%
2勝クラス  5- 6- 2-46 8.5% 18.6% 22.0%
3勝クラス  2- 2- 3-33 5.0% 10.0% 17.5%

※地方競馬の成績は除く

 

競馬場別の成績

競馬場別の成績は、それぞれ記事を作成しました。そちらをご覧ください。

 

得意コース10選

1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
中京芝2000 30-27-17-196 11.4% 19.0% 25.5%
京都芝2000 19-28-20-108 10.9% 26.9% 38.3%
函館芝1800 17- 9- 9-95 13.1% 20.0% 26.9%
函館芝2000 14- 8- 9-80 12.6% 19.8% 27.9%
札幌芝1800 15-12-11-85 12.2% 22.0% 30.9%
阪神芝1400 12- 6- 4-56 15.4% 23.1% 28.2%
東京芝1800 21-16-13-153 10.3% 18.2% 24.6%
東京芝2400 13-16- 8-101 9.4% 21.0% 26.8%
京都芝2400  5- 7- 5-29 10.9% 26.1% 37.0%
札幌芝1500  6- 7- 5-44 9.7% 21.0% 29.0%

※勝利数順では無く、アベレージや回収値などを参考にしています。

年齢別の成績

①芝の年齢別成績

1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
2歳 112-93-123-807 9.9% 18.1% 28.9%
3歳 211-198-235-2070 7.8% 15.1% 23.7%
4歳 96-86-88-799 9.0% 17.0% 25.3%
5歳 35-39-40-527 5.5% 11.5% 17.8%
6歳  4- 9- 6-156 2.3% 7.4% 10.9%

2歳から走る仔が多く、勝利のピークは3歳春。そして3歳秋は勝利数がガクッと落ちる。

もちろん古馬になると成長する馬もいて、4歳の前半(1~6月)はアベレージが高い。

 

②ダートでの年齢別成績

ダート 1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
2歳  9- 6-10-131 5.8% 9.6% 16.0%
3歳 31-48-49-681 3.8% 9.8% 15.8%
4歳  8-18-14-142 4.4% 14.3% 22.0%
5歳  5- 3- 7-86 5.0% 7.9% 14.9%
6歳  0- 0- 0-18 0.0% 0.0% 0.0%

 

人気別の成績

勝率 連対率 複勝率
1番人気 35.6% 51.4% 63.6%
2番人気 16.9% 34.7% 50.3%
3番人気 11.5% 26.9% 43.4%
4番人気 8.9% 18.3% 33.8%
5番人気 4.4% 13.9% 26.1%
6番人気 4.9% 13.0% 21.4%
7番人気 4.7% 8.7% 16.3%
8番人気 2.1% 5.0% 10.6%
9番人気 2.1% 4.1% 7.7%
10番人気以下 1.0% 2.4% 4.3%

人気馬の信頼度が高いコース(1~3番人気)

  • 中京芝2000
  • 小倉芝2000
  • 函館芝1800
  • 札幌芝1800
  • 中山芝1600
  • 新潟芝1800

中距離の場合、基本的に道悪だとさらにアベレージUP

 

人気薄の好走が多いコース(6番人気以下)

  • 札幌芝1800
  • 札幌芝2000
  • 中京芝2000
  • 中山芝2000
  • 函館芝2000
  • 京都芝2000
  • 阪神芝1400

 

道悪(やや重・重・不良)の成績

①芝の道悪成績

1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
やや重~不良 122-104-107-1052 8.8% 16.3% 24.0%
やや重 81-79-64-700 8.8% 17.3% 24.2%
37-23-35-292 9.6% 15.5% 24.5%
不良  4- 2- 8-60 5.4% 8.1% 18.9%

中距離を得意とする産駒は、道悪は得意傾向。

短距離を得意とする産駒は、道悪は苦手傾向。

中間のマイルは平均的なアベレージ。

産駒のタイプによって得意不得意分かれるので、馬の性質を見極めたい。

また競馬場別でもかなり偏りがある。(例、函館・小倉の道悪は超得意、新潟・福島は苦手)

なので競馬場別の道悪成績は、ハービンジャー産駒の競馬場別成績からご確認ください。

②ダートの道悪成績

ダート 1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
やや重~不良 15-38-25-404 3.1% 11.0% 16.2%
やや重  3-20- 9-220 1.2% 9.1% 12.7%
10-10-12-115 6.8% 13.6% 21.8%
不良  2- 8- 4-69 2.4% 12.0% 16.9%

なぜか函館ダートの道悪だけ突出した成績。次いで阪神がいい。それ以外は特筆すべき点は無い。

相性のいい母父

1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率
サンデーサイレンス 80-52-60-619 9.9% 16.3%
ディープインパクト 79-68-63-785 7.9% 14.8%
キングカメハメハ 59-49-52-486 9.1% 16.7%
アグネスタキオン 44-49-68-428 7.5% 15.8%
ハーツクライ 26-31-23-205 9.1% 20.0%

初年度からベルーフ(母父サンデーサイレンス)を輩出して、サンデー系とのニックスが早い段階で確立された。父系に足りない日本向きの瞬発力が、サンデーやディープインパクトで上手く補完されている。

ただハービンジャー×ディープインパクトはいまだGⅠ馬は出ていないし、×サンデーサイレンスもペルシアンナイトの一頭のみ。

大物は、ハービンジャー×キングカメハメハが多く、ブラストワンピース、チェルヴィニア、モズカッチャンでこれは明らかにニックス配合。(ちなみにべラジオオペラはキンカメ系×母父ハービンジャー)

ハービンジャー×ダイワメジャーはナミュール、アルマヴェローチェ。

ちなみに×アグネスタキオン、×ハーツクライの配合は、芝の道悪のアベレージが平均をかなり上回る。これは条件戦で覚えておきたい。

相性のいい騎手

1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率
ルメール 41-15-18-54 32.0% 43.8%
戸崎圭太 29-27-23-99 16.3% 31.5%
川田将雅 25-22-10-46 24.3% 45.6%
池添謙一 19-12- 9-91 14.5% 23.7%
横山武史 15-18-13-98 10.4% 22.9%

吉田隼人は、単勝回収値、複勝回収値ともに100円超え。人気薄で注意。

岩田望来は単勝回収値100円超え、複勝回収値99円。こちらも人気薄で。

岩田康誠、Mデムーロ、三浦皇成は3着の数が多い(脚を余らせている?)

 

相性のいい調教師

1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率
斉藤崇(栗) 17-11- 7-64 17.2% 28.3%
木村哲也(美) 17- 8- 5-59 19.1% 28.1%
大竹正博(美) 16- 5-12-80 14.2% 18.6%
須貝尚介(栗) 14-11- 9-60 14.9% 26.6%
高野友和(栗) 13- 9- 9-67 13.3% 22.4%

美浦の萩原厩舎、高木登厩舎は単勝回収値200円、複勝回収値100円超え。人気薄に注意。

 

PR

種牡馬ハービンジャーの今後

受胎率の低下により、種牡馬生活はセミリタイヤ状態。デビューする産駒も世代ごとにどんどん減ってきている。

そんな中でも、2024年はチェルヴィニアが牝馬2冠、アルマヴェローチェが2歳女王、ローシャムパークが米BCターフ2着と結果を出し続けていることは驚異だと思う。

今後もまだまだ重賞戦線を沸かせてくれそう。

ただ条件戦レベルでは勝ち星は確実に減ってきており、今回この記事で紹介したデータがどこまで活用できるのか分からない。

ただ小倉の芝2000重で大穴を出したり、産駒の性質は変わりないと思うので、馬券的には同じスタンスで向き合おうかなと思っている。

今後は母父ハービンジャーの馬が条件戦でも重賞でも、芝の中距離で結果を出していくとおもうので、そちらも注目。すでに母父に同馬の血を持つべラジオオペラが大阪杯を連覇しており、すでに血の物語は次世代に移行している。