種牡馬ランキング

秋競馬(9月)中山競馬場【芝コース】の種牡馬ランキング◆高速馬場に強いのはどの血統?

いよいよ今週から秋競馬!

東は中山競馬場、西は阪神で、来たるGⅠに向けて熱い戦いが始まります!

中山も阪神もどちらも開幕週。毎年、芝コースでは超高速馬場での戦いが展開!

管理人
管理人
でも実際、超高速馬場の芝コースってどの種牡馬が強いのか、あまりよく分かりませんよね?

じっさい野芝バリバリで高速馬場の9月と、冬枯れ気味の12月~1月では傾向も違います。

そこで今回は、秋競馬開幕の中山競馬場(芝コース)では、どの種牡馬が強いのか、データを探っていきます!

データは過去5年の秋の中山競馬場(京成杯AHの週~スプリンターズSの4週間)

※2019年~2023年

高速馬場での実績を見たいため、重と不良の道悪は除外して計算しました

 

秋競馬(9月)、高速馬場の中山競馬場芝コース、種牡馬ランキング

芝コース全レース(勝利数順)

種牡馬名 1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
1位 ディープインパクト 21-15-12-80 16.4% 28.1% 37.5%
2位 エピファネイア 16-10-13-58 16.5% 26.8% 40.2%
3位 ロードカナロア 11-14- 5-73 10.7% 24.3% 29.1%
4位 モーリス 11- 8- 5-54 14.1% 24.4% 30.8%
5位 ドゥラメンテ 10- 9- 8-49 13.2% 25.0% 35.5%

賢明な皆さまならディープインパクトが1位だということは予想できていたと思う。

しかし今後ディープインパクト産駒はどんどん姿を消していくので、馬券予想に役立つデータとは言えないかも。

ここでは、エピファネイア(ロベルト系)の驚異の数値に注目勝率と複勝率はディープより上。複勝率40%超えはかなり恐ろしいと思う。(5回に2回は馬券に絡む計算)

過去5年の数値なのでディープの全盛期は過ぎていますが、それでも互角以上のエピファネイアは高速馬場の申し子とも言えるかもしれない。

2023年開幕週、紫苑Sを豪快に追い込み勝ちしたモリアーナが記憶に新しい。

つづいて1200&1600で成績を上げるロードカナロア(キングカメハメハ系)、複勝率30%超えと優秀なモーリス(ロベルト系)、ドゥラメンテ(キングカメハメハ系)がつづく。

ランク外で好成績だったのは、

キタサンブラック(勝率21%、複勝率47%)→サンデー系。分母が少ないとはいえ好成績。かなりスピード(素軽さ)があり驚きの結果だった。今後、産駒が爆発的に増えるので要注目だ。

シルバーステート(勝率16%、複勝率29%)→ディープインパクト×ロベルト系。1着がやたら多い

ヴィクトワールピサ(勝率13%、複勝率33%)→サンデー系。近年になって人気薄の激走がやたら多い

ワールドエース(勝率12%、複勝率33%)→サンデー系(ディープ系)。1着2着が多い

ルーラーシップ(勝率10%、複勝率37%)→キングカメハメハ系。勝率は落ちるが、2着・3着が多い

アメリカンペイトリオット(勝率24%、複勝率44%)→ダンジグ系。分母が少ないのでバグ数値だが、あなどれない。芝レースで見かけたら買おう

逆に出走頭数の割に、成績が悪かったのは、

ブラックタイド(勝率3%)、ハービンジャー(4%)、ゴールドシップ(4%)、オルフェーヴル(6%)、ジャスタウェイ(8%)

青文字の苦手種牡馬の産駒は、洋芝の北海道や、馬場の荒れやすい福島で好走した後、高速の中山に出てきて人気になっていても、軽視するのも一つの手だ。

以上のデータで分かるのは、

中山の高速馬場、キングカメハメハ系とロベルト系が総じて上手い事。逆にステイゴールドやハーツクライの系統は苦手ということになる。

ブラックタイドが苦手で、キタサン産駒が得意・・・というのはご愛敬。いかにキタサンが異端児というのが分かる。

 

芝コース距離別(勝利数順)

距離別についてもデータとしてまとめておこうと思う。上と同じく、過去5年。重と不良は除く。あくまで開幕後の高速馬場でのランキング。

分母の少ない馬でも上位に来やすく、完璧なランキングでは無いかも。

※2200、2500は施行数が少なすぎるため除外。3600はレース無し。

芝1200m

種牡馬名 1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率
1位 ロードカナロア  5- 3- 2-31 12.2% 19.5%
2位 ヴィクトワールピサ  3- 1- 0- 4 37.5% 50.0%
3位 アドマイヤムーン  2- 4- 1-10 11.8% 35.3%
4位 モーリス  2- 2- 0- 7 18.2% 36.4%
5位 ベーカバド  2- 2- 0- 4 25.0% 50.0%

 

芝1600m

種牡馬名 1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率
1位 エピファネイア  7- 3- 2-13 28.0% 40.0%
2位 ロードカナロア  6- 7- 2-23 15.8% 34.2%
3位 ディープインパクト  6- 4- 1-23 17.6% 29.4%
4位 ダイワメジャー  6- 1- 6-36 12.2% 14.3%
5位 キズナ  4- 3- 2-19 14.3% 25.0%

ランキング外では、キタサンブラックとアメリカンペイトリオットの率がずば抜けていい

芝1800m

種牡馬名 1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率
1位 ドゥラメンテ  7- 0- 1-14 31.8% 31.8%
2位 ディープインパクト  5- 2- 2-15 20.8% 29.2%
3位 ノヴェリスト  3- 0- 2- 4 33.3% 33.3%
4位 ルーラーシップ  2- 2- 3-13 10.0% 20.0%
5位 ゴールドシップ  2- 1- 2-30 5.7% 8.6%

ドゥラメンテは出走頭数がそこそこ多いのに勝率30%超えはエグイ。中山1800特注種牡馬で、単勝負がいい。

ゴールドシップは5位にランクインしたが、出走頭数がずば抜けて多く、率はかなり悪い

 

芝2000m

種牡馬名 1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率
1位 ディープインパクト  5- 6- 4-23 13.2% 28.9%
2位 エピファネイア  5- 3- 3-17 17.9% 28.6%
3位 ルーラーシップ  4- 5- 6-16 12.9% 29.0%
4位 モーリス  4- 1- 1- 8 28.6% 35.7%
5位 ハーツクライ  3- 1- 3-23 10.0% 13.3%

ランク外では、ドゥラメンテ、ワールドエース、キングカメハメハがかなり好成績。

逆に最多出走頭数を誇るゴールドシップは勝率2%と絶望的数値。マ〇ネル軍団は利益が出ているのだろうか・・・

 

芝コース重賞(勝利数順)

こちらは重賞だけに絞った数値。上と同じく過去5年。重・不良を除く。

高速馬場の重賞レースで活躍した種牡馬は誰!?

種牡馬名 1着ー2着ー3着ー4着 勝率 連対率
1位 ディープインパクト  3- 6- 4-20 9.1% 27.3%
2位 ルーラーシップ  2- 3- 0-11 12.5% 31.3%
3位 ロードカナロア  2- 1- 2-18 8.7% 13.0%
4位 キズナ  2- 0- 0-12 14.3% 14.3%
5位 モーリス  2- 0- 0-11 15.4% 15.4%

出走頭数の割に、ハーツクライ、ハービンジャーの成績が悪い

今後5年間は、キズナ産駒が席巻しそうな予感がする。

10年後とかはどうかな?個人的にはイクイノックス産駒が大暴れしてほしいと思う。