マイルチャンピオンシップの重要な前哨戦、富士ステークス。
川田が騎乗予定だったジャンタルマンタルが回避してしまったのは残念だが、マイルGⅠ常連のセリフォス、ソウルラッシュなどかなり手強いメンバーが集結した。
東京競馬場の馬場状態
府中市は、金曜日の昼前後にパラっとした雨があったようだが、天気予報では金曜夕方から雨の予報無し。
土曜の朝方にパラっと降るかもということだが、馬場状態にはそれほど影響ないものと判断する。
土曜の午前中のレースは分からないが、メインの富士ステークスのころは先週同様、超高速馬場に戻っているのではないか。
引き続きAコース使用だが、外差し傾向は無く、内・外イーブンな絶好の状態。
富士ステークス2024の展開予想
最内を引いたバスラットレオンが逃げを狙う。
先行馬は意外に少なく、2番手争いはミシシッピテソーロ、コムストックロード、そして外からはパラレルヴィジョン、バルサムノートも出していくと予想。
しかし最内の馬が先手を取り、隊列は比較的早く決するので、Hペースとは考えていない。
Mペース想定、あるいは上がり時計がかなり早くなると思うので、バランス的にはSペースになるかも。
３～4コーナーで速めに仕掛ける馬も見当たらず、直線だけの競馬、3ハロン特化戦になる可能性も高い。
上がり時計が重要だ。
富士ステークス2024の予想
◎本命：07セリフォス
上がり33.0でマイルCSを勝ち、2022年の富士SもSペースから上がり33.2の末脚で勝利したセリフォス。
現状上がり3ハロン戦になった時に信頼できるのはこの馬だと思う。
たしかに今紹介した2レースは3歳時でのもの。5歳になった今年は安田記念5着、マイラーズC2着と勝利が無い。
「衰え」を指摘する向きもあるだろうが、今年の2レースはやや重、とくに安田記念はややパワー寄りの馬場になったのも、瞬発力が身上のこの馬にはマイナスだった。（それでも上がり33.0で5着は立派だが）
父ダイワメジャー産駒は、母系に成長力豊かなノーザンテーストの血があるため、5歳以降も走れる産駒が多い。（とくに牡馬はその傾向が強い）
セリフォスもまだ全盛期の末脚が使えると予想、本命を打った。
☆穴馬指名：15パラレルヴィジョン
キズナ産駒の東京競馬場データは面白いものがある。
「キズナ産駒は東京の芝コースでは外枠で確変する」
- 1枠 2勝
- 2枠 7勝
- 3枠 6勝
- 4枠 4勝
- 5枠 2勝
- 6枠 4勝
- 7枠 8勝
- 8枠 12勝
と、8枠での勝利が突出しているというデータがある。しかも穴馬の好走が多いのも8枠で単勝回収値は482円（！？）というトンデモ数値を叩き出している。
このキズナ産駒の8枠での成績は納得できるものがある。（キズナ母父の）ストームキャットの影響が出ているのか、外枠で気分よく走れると激走する印象があったから。
今回のパラレルヴィジョンに至っては、母父も外枠確変種牡馬のマクフィ。
マクフィはシーキングザゴールドの直系らしく、8枠での勝利数がこれまた突出している。
というわけでパラレルヴィジョンは8枠15番という神枠（？）を引き当てた。
ここは穴馬として狙わない手はない。
前走・関屋記念は惨敗だったが、三浦Jが無理に抑えて、馬群に揉まれる競馬をしたのがイケなかったのではないかと睨んでいる。
今回はルメールを鞍上に迎え、オッズは下がってしまうが、外枠から気分よく競馬をさせてくれそう。ならば大逃げの馬から、離れた単独2番手で、気分よく競馬をしたダービー卿CTの再現があっても驚けない。
〇対抗：12アルナシーム
モーリス産駒は東京芝1600mの成績が良く、先々週のサウジアラビアRCではワンツーフィニッシュを決めたほど。
ただ、雨が長引き、もう少し馬場が渋ってくれれば良かった。
モーリス×ディープインパクトの配合は、東京芝1600の道悪（やや重～不良）の成績がパーフェクト。
過去6頭出走して、6頭すべてが3着以内に入っている。
ただアルナシームは良馬場でも、速い上がりを使えるのでチャンスあり。
折り合いがカギなのでもう少し内枠が欲しかったが、ここは鞍上はベテランの横山典。
気分良く行かせたエプソムCが案外だったので、今回は折り合い重視の競馬をしてくれるだろう。
（と書くと最後方から行かれそうだが・・・）
▲単穴：09レッドモンレーヴ
東京芝1400で高速上がりを使うイメージのこの馬。
京王杯SCでは、昨年は上がり32.6で1着、今年は32.2で2着。とてつもない末脚で観客を沸かせた。
芝1600でも好走実績はあり、GⅠでは出番は無いが、昨年の富士ステークスではナミュールの2着に食い込んでいる。
やはり余力を持って、最後の直線を迎える・・・ということが重要なんだろうね。
芝1400だとHペースでも余力は残るが、1600だとあまり消耗しないようなペースがいい。
今年の安田記念は馬場もペースもこの馬にとっては最悪。
しかし今回は、超高速馬場だし、展開的にも、消耗するような展開にはならん。（下手したらバランス的にスローもありうるし）
上がり32秒台も使える馬で、まとめて差し切る可能性もあり、▲単穴に抜擢。
△連下：以下4頭
04ゴンバデカーブース
11ソウルラッシュ
13タイムトゥヘヴン
16ジュンブロッサム
