レース予想

有馬記念2024の予想◆コーナリングで早いラップを踏めるマクリ型の血統で勝負!!

いよいよ有馬記念2024!!

直前になり、古馬3冠に王手をかけていたドウデュースが回避してしまったのは残念だが、それでも3歳のダービー馬と菊花賞馬が出走して、No1を決めるにふさわしいメンバー構成になった。

もちろん波乱の可能性もあり、馬券的にも手が抜けない一戦だ。

 

中山競馬場の馬場状態

良馬場、クッション値10.0、高速馬場、引き続きAコース

結論から言うと、有馬記念の週では、これまでで一番の高速状態だと思う

例えば12月3週のディセンバーS(芝1800)を見てみよう。

例年は1分47秒台~49秒台で推移しているが、今年にいたっては1.45.2。例年よりも2秒以上早い。もちろんペースの違いはあるが、それでも高速馬場じゃなければ出せないタイム。

12/21の土曜競馬を見ても、芝1800の新馬戦では勝ち馬の上がり33.7。有馬記念の週に2歳馬が上がり33秒台で勝つのはここ最近では前例がないほど。

それくらいに馬場が早い。

有馬記念といえば、昔は冬枯れの芝コースで、めちゃくちゃ時計がかかり、なおかつ外差し馬場だったりで、パワーのある馬やスタミナのある馬が台頭していた。

しかし2014年に中山競馬場で路盤改修工事が行われて以降、傾向は激変。水はけ性能が飛躍的に向上して、芝の根付きが良くなり、冬の中山でも緑の芝生の上を早い時計で開催されるようになった。

そして年々、芝管理のレベルは上がり、今年の9月開催は紫苑Sでレコードが飛び出すなどの超超高速馬場。天候にも恵まれ、馬場が荒れることなく12月開催は順調に経過。

おそらく、2024年の有馬記念は、路盤改修工事以降、一番の高速馬場で行われる公算が大きくなった。

今までの有馬記念は、ある程度のペースで進めば、最後の3ハロンは消耗ラップになることも多かったが、

今年の有馬記念は、ある程度のペースで進んでも、消耗せず上がりの時計は早くなるのでは。

考えたくもないが、JCのような超絶Sペースになれば、目を覆うような超高速上がり3ハロンの可能性さえある。

2分30秒を切る可能性もあり、展開予想で狙う馬もだいぶ変わる。

 

スポンサーリンク

有馬記念2024の展開予想

大外枠を引いたシャフリヤールの藤原調教師が逃げ宣言。推測するに、これはコーナーで外々をまわりたくないため、スタート後に先手を主張して内ラチ沿いに進路取りをしたいということだろう。決して大逃げ宣言では無く、誰かが逃げれば控えて2番手もある。要は少しでも内を取れれば・・・ということだろう。

他にはべラジオオペラも天皇賞秋でキレ負けしたので、先手を主張する可能性もある。有馬ではすでに逃げ経験もある横山和なので胆力はある。

もしもべラジオが行けば、横山典ダノンデサイルも2番手でフタをする可能性も。横山親子によってペースをコントロールする展開もある。

ルメールは枠的にもダノンとべラジオの横山親子の馬を見られる位置にいるので、しっかり先行してくる。

他にはスタニングローズは調教師が逃げたくないと言っているし、(ムーアなので)好位待機。

ディープボンドは全盛期のようなテンのスピードに疑問符なので展開を変えるほど前を追いかけることもない。

Sペース想定

しかし、レースの仕掛けは早くなる。

エリザベス女王杯を奇襲的な早仕掛けで勝ったスタニングローズ、マクリ戦法のディープボンド。そして菊花賞を内で包まれたダノンデサイルは今回は悠長に構えるということは無いのでは?ダノンがまくれば、1番人気のアーバンシックも連れて上がる。

3コーナーからペースアップ。

高速馬場も相まって、上がり4ハロンはかなり早くなると予想。

単なるスピードだけでなく、コーナーでスピードに乗せられる機動力をメチャクチャ重視しようと思う。

最後の直線追って伸びる「直線型」よりも、コーナーで速いラップを踏める「コーナリング型」を重視!

 

有馬記念2024の最終予想!!!

コーナリング重視ということで、血統的な得意不得意も見ていきたい、

まずはキングカメハメハ系。コーナリングが重要な秋華賞に強いのが有名なように、キンカメ系はレース上手で、コーナリングが速い。騎手のGOサインに素直に反応するのが長所。

次にハービンジャーもコーナリングタイプだ。内回りが多い芝2000mで圧倒的な成績を収めているように、コーナーでマクリそのまま息の長い末脚で伸びるのが得意。コーナリングは重要な秋華賞でもディアドラが勝ったり、今年もチェルヴィニアが勝った。

 

逆にエピファネイアは高いレベルで言うとコーナリングはあまり得意ではない。長い直線を追って追って伸びる産駒が多い。例えば、ステレンボッシュは直線の長い桜花賞、オークスでは強い競馬をしたが、秋華賞ではお世辞にもいい競馬では無く危うく馬券圏外だった。

スワーヴリチャードもまだ分母が少なくて仮説段階だが、コーナリングタイプでは無く、追って伸びる直線型だと思っている。例えば阪神コースで見ると内回りはダメで、外回りの成績が良い。今回の中山を見ても、(最後の直線の長さは一緒だが)外回りの1600、2200の勝率が良く、内回りの1800、2000の勝率が低い。

 

現段階では、1番人気がスワーヴリチャード産駒のアーバンシック。2番人気がエピファネイア産駒のダノンデサイル。

もしもレース展開的に「コーナリング性能」が高いレベルで試されることになったら・・・波乱の可能性はあるように思う。

 

◎本命:13スタニングローズ

ニタモノドウシの貸しはここで返してもらうぜ、ライアンムーア!

ということで、キングカメハメハ産駒の最後の大物?スタニングローズのロングスパートに賭ける。

秋華賞の勝利はもちろん、前走エリザベス女王杯では4コーナー手前からのロングスパート。コーナリングで早いラップを踏めるキンカメならではの走りだったと思うし、それを引き出したCデムーロも見事だった。

オークス(2着)でもロングスパートを見せたように、2200~2500くらいのクラシックディスタンスでは機動力もプラスされてかなり持続力のある末脚を使える。

絶好調モードに入ったキングカメハメハ系は逆らってはいけないという格言もある。クラスの壁を越えて連戦連勝が多いのもこの血統の特徴だ。

2023年のヴィクトリアマイル後にケガをして、本調子でないまま2024を走った。しかし陣営の懸命なケアもあり、エリザベス女王杯前はハードな追い切りをできるほどに心身共に取り戻した。そこから中5週で万全に態勢を整えられたと思うし、追い切りの動きも以前好調と見た。

今年は日本で影の薄いライアンムーアだが、最後の有馬記念で堂々と戴冠する。

 

○対抗:05べラジオオペラ

 

こちらは父キングカメハメハ系、母父ハービンジャーと、機動力そしてコーナリングの帝王とも呼べるような血統。

内回り2000の大阪杯を勝ったのは納得だし、逆に直線型が幅を利かせる東京のGⅠでキレ負けするのも納得。

今回は3枠5番という好枠を勝ち取った。この血統の理想である、3~4コーナーで勝負をかける戦法を取れるか、それに尽きる。ジョッキーにとっては大舞台でかなり胆力が必要だが、タイトルホルダーとの旅で一皮も二皮もむけた横山和のこと。

悠長に後続を待つような競馬はしないと思おう。逃げも視野に強気な競馬をすれば、好勝負できるだけの血筋だし素質もある。

道悪の外差しだった宝塚記念で3着に入ったので、高速馬場の2500mは距離が長いということは無い。

むしろラップを分散させたり、早仕掛けで他馬を出し抜いたり、騎手次第だが2500mは合っていると思う。

そう簡単に追い込みが効く馬場では無いため、前残りを期待したい。

 

▲単穴:06ローシャムパーク

 

こちらはハービンジャー産駒。コーナリングが速いためアメリカ(BCターフ)は合ってるだろうなと思っていたら、優勝まであと一歩の2着と大健闘してくれた。

問題は、アメリカ帰りの疲れ、それプラスでテン乗りの騎手。

ただそれで人気が落ちたら逆に買いということにもなる。

毎日王冠は、ハービンジャー牡馬、鬼門中の鬼門である東京Aコースでの競馬。騎手に問題があるというよりも、血統的に向いていなかったと見ている。

ハービンジャー産駒の東京競馬場(芝・ダート)での成績データ◆牡馬と牝馬でまるで傾向が違い、枠順でも傾向が違うデータ派おすすめの種牡馬こちらの記事ではハービンジャー産駒の、東京競馬場の成績データをまとめて、さらに細かく分析していきたいと思います。 ※データは202...

高速馬場、2500mの距離、コーナリング勝負からのロングスパート、これはハービンジャーの得意分野ともいうべき。

3枠6番という内目の偶数枠も最高。あとはマーカンドが後ろすぎず、内で待機できれば。

ハービンジャー産駒といえばブラストワンピースが有馬記念を勝ちながら種牡馬になれなかった。なのでローシャムパークが有馬記念をしっかり勝って、ハービンジャーの血を残す役割を担うことも期待したりしている。

血統的にはチャンスありだ。

 

☆穴馬指名:14ダノンベルーガ

天皇賞秋の予想では、5歳秋に充実するハーツクライ産駒・・・ということでダノンベルーガを本命にした。しかし結果は、充実したのはドウデュースの方だった、というオチが待っていた。

有馬記念ではドウデュースは回避。それならば、こちらのハーツクライ産駒が花開くアナザーストーリーがあってもいい。

ダノンベルーガは、完全にSペース型の追い込み馬で、前半無理をするとラスト伸びない。

この馬のベストバウトでもあるドバイターフ2着も超Sペースを最後方近くから追い込んだものだった。

そういう意味では急に先行した天皇賞秋は納得いってないし(しかも躓いた)、ジャパンカップも最序盤は先行してるんだよね。ジョッキーがやらかして先行したにもかかわらず進路が無くなり4コーナーでは絶望的なポジションになり圏外。

正直、天皇賞とジャパンカップが本来の競馬では無いのでまだ見限れない。

今回は腹をくくって本来の競馬である追い込みにかけてくると思うし、そうなると2020年サラキアで大穴を開けた松山は怖い。

最後にもう一度言わせてほしい。5歳秋で花開くハーツクライ産駒!!

有馬記念2024の予想印まとめ

◎13スタニングローズ

○05べラジオオペラ

▲06ローシャムパーク

△01ダノンデサイル

△03アーバンシック

△10プログノーシス

△11ジャスティンパレス

☆14ダノンベルーガ