2013年生まれ世代~現在までのデータを利用
※データは2024/8/31時点でのもの
ダイワメジャーの血統表
サンデーサイレンスが輩出した歴史的名マイラー。さらにマイルGⅠ3勝以外にも、皐月賞、天皇賞秋を勝ち、有馬記念も3着に2度入るなど、距離の万能性を見せた。
種牡馬としても超優秀。個人的にはアドマイヤマーズの登場が大きかった。
アドマイヤマーズ産駒は2024年2歳が初年度産駒。2024/9/1現在で2歳戦種牡馬ランキングでは3位(勝利数)と好発進している。
こうしてダイワメジャー直系の繁栄の可能性が見えてくると、現役時代を見てきた身としては嬉しくなる。
もちろんセリフォスも種牡馬としての活躍が期待される。
ダイワメジャー産駒の中山競馬場データ【芝コース編】
芝コースのスコア
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
芝全 | 63-69-72-61-62-397 | 8.7% | 18.2% | 28.2% |
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いきなりネタバレしますが、
ダイワメジャーはどの競馬場も均等な成績を残すオールラウンダー、超優秀な種牡馬。
当サイトは、データからどの競馬場、どのコースが得意なのか紐解く・・・というのが趣旨なので、ダイワメジャーに関しては企画倒れということになります(ゴメンナサイ)
芝コースの勝率は函館競馬場(11.5%)が若干抜けているくらいで、他は横ひと並び。
複勝率にいたっては福島競馬場(22.4%)だけ悪いが、他はすべて27.5%~28.9%と超僅差の横一線。
ただ極端なデータもある。
ダイワメジャー産駒×中山競馬場で見てみると、冬開催の芝コースだけ勝率がやたら低い。
12月・1月開催の芝コース 勝率6.3%
3月・4月・9月開催の芝コース 勝率10.5%
冬は芝枯れで馬場が重く、時計がかかるので、スピードが売りのダイワメジャーは不利な条件なのかもしれない。
さきほど複勝率は福島競馬場だけ悪い・・・と書いたが、これも福島の芝コースは荒れやすいのが原因だろう。
冬の中山は、ダイワメジャー産駒の単勝負は危険!
芝コースの距離別スコア【1200-1800部門】
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
芝1200 | 21-26-19-18-21-103 | 10.1% | 22.6% | 31.7% |
芝1600 | 25-25-33-26-26-180 | 7.9% | 15.9% | 26.3% |
芝1800 | 6-10- 8- 8- 9-67 | 5.6% | 14.8% | 22.2% |
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①芝1200m
データが示す通り得意な傾向。
ただ近年は成績がガクッと落ちている。(そもそも人気馬の出走も少ないが)
2024/3/24にルーフが芝1200戦を勝利。これはダイワメジャー産駒、当該コース2年2か月ぶりの勝利だった。
ただ人気薄の2着・3着付けはたびたび発生しており、2024サンライズSではショウナンラスボスが11番人気2着と爆走した(道悪福島7着→中山替わり)
今後も引き続き、人気薄の好走は警戒しておこう。(率は低いが・・・)
また、このコースは人気馬がかなり信頼できる。
1番人気の成績は、勝率42%、連対率58%、と高水準。
1~3番人気と広げても、勝率20%、連対率51%とかなり好成績。
まさに堅軸という言葉がぴったりの、ダイワメジャー産駒の中山芝1200のデータだ。
②芝1600m
勝率7.6%とやや数値が悪いように思えるが、出走頭数がメチャクチャ多いため(分母が大きいため)、個人的にはデータほど悪い印象は無い。むしろ得意な方だろう。
勝利数だけで見ると、ここ最近はディープインパクト、ロードカナロアに次ぐ第3位。
重賞だけ見てもかなり成績がいい。芝1600重賞の複勝率33.3%はえげつない。
2024年も継続して活躍中。ニュージーランドTで1着エコロブルーム、2着ボンドガールとワンツーフィニッシュ。ダービー卿CTではアスクコンナモンダが3着に入っている。
重賞の複勝回収値は100円をゆうに超えており、(現在は)中山1600にGⅠが無いのが悔やまれる。
③芝1800m
1200、1600と比べると率を落として、複勝率は22.2%。ここまでくると本命にはしずらいデータとなる。
現に1番人気の勝率16.7%は最低水準。
ただ、「ダイワメジャー=1800m以上苦手」というイメージが浸透しているのか、実力ほど人気にならないらしく、3~6番人気の複勝率37.2%と、このあたりの人気帯が馬券的妙味がある。
じつはイメージと異なり、ダイワメジャー産駒は1800mも走る。今回の中山1800の率が低めなだけで、函館1800は複勝率36.1%もあったりで、1800=ダイワメジャー軽視の姿勢だと火傷する。
中山1800も人気薄の好走を紐解くと、距離延長での好走が多い。
1600→1800で、距離延長が嫌われたのか、人気しそうな馬が、それほど人気しない。
モンタナアゲートはそのパターンで、2勝クラスを距離延長で6番人気3着。不思議なほど人気が出なかった。
プレイバック ダイワメジャー産駒
2023/12/17 2勝クラス 中山芝1800良
モンタナアゲート 3着(6人気/13頭)
《寸評》前走、芝1500m6着(0.3秒差)よりも300m延長。6番人気と中穴にとどまったが3着好走。ちなみにこの次走も同じく中山1800m戦に出走。フロック視されていたのかまたもや6番人気。しかしここでも3着に連続好走した。
また中山1800m、道悪の成績が抜群に良い。
1800良馬場 87戦2勝、勝率2%・複勝率16%
1800道悪(やや重~不良)21戦4勝、勝率19%・複勝率48%
と両極端だ。
これはダイワメジャー産駒に先行馬が多く、これが道悪1800m戦と相性が良い、という理由が挙げられる。
また先ほど書いた通り、ダイワメジャーは欧州血統のような重い繁殖牝馬との配合が多く、1800で好走するような馬は、その母系の影響が強く出ているという側面もある。
なのでダイワメジャー産駒は、父譲りの軽快な短距離馬と、母系が色濃く出た中距離馬と、2つ別モノと考えるほうがいいかもしれない。(一流馬になれるのはもちろん前者。後者は障害で活路を見出すケースがある)
芝コースの距離別スコア【2000-3600部門】
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
芝2000 | 6- 7-10- 7- 5-35 | 8.6% | 18.6% | 32.9% |
芝2200 | 4- 0- 2- 1- 1- 8 | 25.0% | 25.0% | 37.5% |
芝2500 | 1- 1- 0- 1- 0 ー4 | 14.3% | 28.6% | 28.6% |
芝3600 | 0- 0- 0- 0- 0- 0 | — | — | — |
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①芝2000m
複勝率32.9%と、3着は多いが、得意コースといっていい。
ダイワメジャー産駒はマイラーというのは一流馬に限った話で、条件戦のくくりのなかでは2000を走る馬は多い。
ダイワメジャー自身、伊達に皐月賞と天皇賞秋を勝ってるわけではない。
1番人気の成績は特筆すべきで、勝率33%、複勝率89%。連軸としてこれほど信頼できる種牡馬もそうはいない。
ただ芝2000、牝馬よりも牡馬が優勢。
牡馬が6-5-4(1着-2着-3着)に対して、牝馬は0-2-6。牝馬が全く来ないというわけでは無いが、勝ち切るのは牡馬。牝馬は3着が多い。
そしてもう一つ特筆すべきなのは、芝2000の道悪(やや重~不良)での成績。
芝1800同様にかなり成績がいい。勝率14%・複勝率38%。人気薄の好走も見込める。
この道悪の好成績の理由は、芝1800の項目で書いたことと同じ理屈だと思う。
プレイバック ダイワメジャー産駒
2023/9/23 1勝クラス 中山芝2000重
メジャークロニクル 1着(1人/13頭)
《寸評》母父はサドラーズ系オペラハウス。前走、良馬場の東京競馬場で2着惜敗。次走のここはダントツ人気かと思われたが、初の2000m、道悪が疑問視されて意外と人気にならず単勝2.9倍止まり。(自分も少し疑っていた)
しかし結果は横綱競馬で完勝。のちに中山2500も勝つほどなので、かなり母系が勝っている馬だったのだ。ぜひ天皇賞春で見たい1頭。
ところでみなさんが気になっているのは、ダイワメジャー産駒が芝2000m以上の重賞を勝ったことが無いという点だと思う。
芝1800の項目でも書いた通り、ダイワメジャー産駒は、
- 父譲りのスピードが武器の短距離馬(1200~1600)
- 母のスタミナ血統が色濃く出た中距離馬(1800~)
この2タイプに分かれており、重賞を勝つ1流馬は前者の短距離馬がほとんど。
中距離タイプは重賞では苦戦しているのが現状だ。
中山芝2000の重賞を考えると、そもそも3番人気以内の出走はアドマイヤマーズ(皐月賞・4着)だけなので、成績が悪いのも納得。
そして個人的には、今後中山芝2000の重賞を勝つ馬が出てくるかは、かなり難しい状況だと思う。(他の競馬場はまた別)
可能性があるとすれば、道悪になった時に、母系欧州血統の中距離馬の一発・・・これくらいか。
今週、紫苑S(GⅡ)で、ダイワメジャー産駒のボンドガールが出走予定(1番人気想定)
私の予想では、中山芝2000mは苦戦するとみている。(ボンドガールの母は欧州血統では無く、アメリカ馬なので)
ただデータ的にも3着の可能性はあるので無印にはしない。
逆にここでボンドガールがあっさり勝つようだと、今後GⅠ戦線をかなり賑わせる存在になるはずだ。
<追記>ボンドガールは紫苑S、1番人気で3着でした!
芝コースの道悪スコア
1着ー2着ー3着ー4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
やや重~不良 | 16-15-16-105 | 10.5% | 20.4% | 30.9% |
やや重 | 11-11-12-71 | 10.5% | 21.0% | 32.4% |
重 | 5- 3- 2-27 | 13.5% | 21.6% | 27.0% |
不良 | 0- 1- 2- 7 | 0.0% | 10.0% | 30.0% |
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上の表をスクロールしてご覧になってほしい。
芝コースの道悪は、赤文字ばっかりの大得意というデータがでている。
ただこれは半分正解で、半分まちがい。
- 芝1200&1600→勝率、複勝率ともに数値を下げる
- 芝1800以上→勝率、複勝率ともに数値を大きく上げる。
このように距離で道悪の成績が大きく変わる。
この理由は芝1800の項目で熱く語った通り。
もう一度さらっと説明すると、ダイワメジャーは、スタミナのある欧州血統との配合が多い。
そしてその母系が強く出た産駒は、(父似じゃなく母似の子は、)1800以上で活躍して、なおかつ道悪にも強いということだと思う。
逆に父に似た(または母もスピード型の場合も)短距離馬は、スピードを活かせる良馬場の方が成績が良い。
タイプを見極めよう。
ダイワメジャー産駒の中山競馬場データ【ダートコース編】
ダートコースのスコア
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
ダート全 | 40-38-40-30-27-291 | 8.6% | 16.7% | 25.3% |
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ダートコースの距離別スコア
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
ダ1200 | 21-20-20-14-17-162 | 8.3% | 16.1% | 24.0% |
ダ1800 | 18-18-20-16-10-125 | 8.7% | 17.4% | 27.1% |
ダ2400 | 1- 0- 0- 0- 0- 4 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
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ダートコースの道悪スコア
1着ー2着ー3着ー4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
やや重~不良 | 14-16-17-132 | 7.8% | 16.8% | 26.3% |
やや重 | 10-10-11-78 | 9.2% | 18.3% | 28.4% |
重 | 1- 4- 4-38 | 2.1% | 10.6% | 19.1% |
不良 | 3- 2- 2-16 | 13.0% | 21.7% | 30.4% |
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