どうも!海外競馬通の大樹(Taiki)です!
まずはじめに自己紹介!海外レースのトピック、JRA競馬のレース予想など、X(@keibadaigirin)でポストしているので、気になる方はぜひ気軽にフォローしてくださいね!
凱旋門賞2024が行われるパリ・ロンシャン競馬場の馬場状態は?
10/5(土曜日)フランスギャロのXを見ると、馬場状態がくわしく紹介されている。
[TERRAIN] Aujourd’hui à #ParisLongchamp
État du terrain ce matin à 9h30
SOUPLE à 3.6
Pluviométrie en 24h 00mm
Lice à 0mPluviométrie en 7j : 00mm
Temps : ensoleillé
Temps : 13 à 17’C
Vent : Est de 6 à 10 km/h
Pluviométrie 0mm
ETP 2.1Going Stick : 7. 5 GOOD to SOFT
Pour… pic.twitter.com/bXuE883oX2
— France Galop (@francegalop) October 5, 2024
海外にはぺネトロメーターと言って、馬場の重さを測る指標があります。
簡単に言うと、1キロの重りを馬場の1メートル上から落として沈んだ長さを測るというもので、数値が大きければ大きいほど重い馬場ということ。
そのぺネトロメーター、
10/5のレースが始まる前(午前中)の時点で、3.6という数値であることが公表された。(フランスギャロのX参照)
日本の馬場と、フランスのぺネトロメーターの比較は以下の通り
(画像はジャパンスタンドブックインターナショナル様より引用)
昨年、エースインパクトが勝ったときがぺネトロメーター3.3(やや重)
おととし、アルピニスタが勝ったときがぺネトロメーター4.0(重)
今年は現在のところ3.5なので、現時点では昨年に近い、やや重に限りなく近い重馬場ということになる。
ただし、日曜の凱旋門賞までに雨が降ったら馬場状態は悪化してぺネトロメーターも上がるが、さてパリの天気予報はどうだろうか??
ウェザーニュースによると、パリは土日ともに雨マークは無い模様。
パリのライブ映像を確認しても、この記事執筆時点では、雲ひとつ無い快晴の空となっていて一安心だった。
もちろんいつぞやの年のようにレース直前に土砂降りの雨が降り、一気に田んぼ馬場になることも否定はできないが、
そんな事を言っていたらキリが無いため、
今回の予想では、ぺネトロメーター3.3~3.5、やや重ないし、やや重に一番近い重馬場を想定する。
昨年の勝ちタイム、2:25:50ほどでは無いが、2分30秒は切ってくる。
例年より早い馬場と決め打ちしようと思う。
凱旋門賞2024の展開予想
今回はペースメーカーらしき馬は見当たらないため、展開予想が難しい。
まず内枠は、ヴェルメイユ賞で先行逃げ切りを決めたブルーストッキングがどう出るか。ただキングジョージでは最後方からだったし、今回はせっかくの3番枠。逃げを打つメリットが少なく、逃げないのでは?
それならばヴェルメイユ賞でブルーストッキングのすぐ後ろで競馬したアヴァンチュールが思い切って行くかも。
真ん中の枠のルックドゥヴェガは前走逃げたが、3着に敗れたため、今回逃げを打つとは思えない。
外枠には、イスパーン賞を逃げたアヤザーク、フォワ賞逃げたコンティニュアスがいるが、個人的には、昨年の凱旋門賞で抑えて大失敗したアヤザークが行く可能性が高いと見る。
大外を引いたマルキーズドゥセヴィニエがコースロスを無くすため、果敢に逃げる可能性すらある。
いずれにせよ、昨年同様にSペース濃厚。
エースインパクトが勝った昨年は典型的なラスト3ハロン戦で、レースの上がり3ハロンが33.97(勝ち馬の上がり3ハロン33.06)だった。同じような展開ならば今年もそれに近い数値が出るのではないか。
またソジー、日本のシンエンペラーあたりが早め早めの競馬をした場合は、ラスト4ハロン戦となりラップが分散されるので、上がり3ハロンはもう少し時計がかかるかもしれないが。
どちらの場合でも、最後の直線で、しっかりと速い末脚を使える馬を最重要視したい。
凱旋門賞2024の予想印!!
まずは、先日公開した記事で、出走各馬を一頭一頭分析しているので、興味ある方はどうぞ。
◎本命:13ソジー
ソジーの武器はラストの瞬発力。
パリ大賞典では、超Sペースで流れたが、ソジーはラスト3ハロン33.65(11.09-10.96-11.6)の末脚で勝利をおさめている。
ラスト2-1Fでは10秒台に突入しており、かなり優秀な切れ味を披露してくれた。
じつは昨年勝ったエースインパクトも、凱旋門の前のレースで10秒台を記録しており、この数値は、馬場のいいロンシャンでは必要不可欠な能力だと思う。
現にソジー陣営は、「極悪馬場には、ならないでほしい」とインタビューで語っており、やはり瞬発力勝負を望んでいる、ということが伺える。
また、ゲート番⑤番と、内枠を引いたことも好材料。
ソジーはある程度先行しても、脚をためる競馬をすれば弾けるため、やはり脚をしっかりタメられる内枠のほうが絶対にいい。
競馬上手でもあるため、先行して内々から馬群を抜け出すことも苦にしないはずだ。
想定1~2番人気で穴党の自分にとってはオッズ的には物足りないが、ここはソジーを信頼してみたい。
〇対抗:12デリウス
#凱旋門賞
もしもロンシャンの馬場状態が昨年に近いとなれば、やはり注目はフランケルの血統。昨年の凱旋門賞の種牡馬成績は、
1着クラックスマン(フランケル産駒)
2着フランケル
3着フランケル
と、フランケル系のワンツースリーという結果だった。今年のフランケル産駒は #デリウス ただ一頭✨
— 大樹-TAIKI-◆競馬DAI技林◆血統予想で万馬券を獲る (@keibadaigirin) October 4, 2024
Xでも投稿したが、やはり注目したいのはフランケル。
馬場の速い昨年の凱旋門賞で1・2・3を決めたフランケル血統。
今年も今のところの馬場状態は、昨年に近づきつつあるので。
またデリウスはレースぶりも安定している。
Sペースの競馬となったニエル賞、パリ大賞典、勝てはしなかったが、いずれも最後方から安定した末脚を引き出せている。
(パリ大賞典ではソジーと同じく1ハロン10秒台を記録している)
凱旋門賞ではゲート番⑦番とまずまずの枠を引いたので、出遅れさえしなければ、馬群の中ほどで脚をためる競馬ができるのではないか?
前走で手綱を取ったメンディザバルも自信を持っており、ラスト3ハロン差し脚比べならば台頭する可能性はあると予想したい。
▲単穴:10シンエンペラー
まず日本競馬ファンとして、シンエンペラーを熱烈応援。
勝利の可能性あり、という意味を込めて▲単穴に指名した。
ゲート番⑪番ということで、道中は外々をまわる可能性はある。
しかし日本からはるばる来仏、前走の愛チャンでも好走して、最右翼の存在にまで上り詰めたシンエンペラー。道中、かなりマークされることは確実。
(フランスの方々のプライドはえげつないと聞く・・・)
もしも日本の実力馬が変に内枠でも引こうものならば、タイトにマークされて、フランス馬包囲陣が完成してもおかしくなかった。
その昔、アイルランドのシーザスターズが人気になった時、内枠で包囲陣が作られて徹底マークされるということがあった。
しかしシーザスターズは内の馬群をこじ開けるように伸びて見事1着。伝説的な勝ち方として人々の記憶に残っている。
そんな逸話もあるのだが、日本の若きエース坂井瑠星ジョッキーはロンシャンの経験も無いし、シーザスターズのような騎乗を期待するのは無理があろう。
それならばある程度外をまわしても、シンエンペラーの末脚を出し切る方向に舵を切ったほうがいい。
日本ダービー、愛チャンピオンSを見ても、末脚の持続力は世界屈指レベル。
ただし一瞬のキレ脚、勝負所での反応は少し苦手なところがあるので、それならばなおさら内より外目の枠のほうがいい。
凱旋門賞は内枠のほうが有利というデータはあるが、差し馬に関しては個人的にはそこまで重視していない。
2019年から導入されたオープンストレッチ、いわゆる最後の直線で馬場の内側がガバっと開くコース形態。
じつは導入当初はオープンストレッチの導入で、内枠のイン突きの馬が有利と目されていた。
が、蓋を開けてみると、最後の直線で、オープンストレッチで開いた内側のスペースに馬群が散らばり、外差しの馬が少ないロスで競馬ができるという副次効果が生まれた。
「オープンストレッチ=外差しのアシスト」である。
その結果、昨年の凱旋門賞は大外差しの馬が1、3着。
おととしはゲート18番の馬が大外差しで3着。
凱旋門賞は絶対内枠!と声をあげるデータ派の人が涙目になるような結果が続いている。
なので、シンエンペラーの11番ゲートも心配無用。
坂井瑠星も馬の末脚をすべて出し切ることを考えて、日本人初の凱旋門賞ジョッキーという称号を手に入れて欲しい。
☆穴馬指名:6コンティニュアス
ハーツクライ産駒コンティニュアスについては、下の記事で熱く語っているのでそれをご覧ください。
昨年は、ジャパンカップにも出走する可能性があったほどなので、オブライエン調教師は速い馬場の方がチャンスありと考えているようだ。
個人的には、日本にいるハーツクライ産駒たち同様に、最後の直線に掛ける競馬を希望。
△連下:4アルリファー
やはり昨年のフランスGⅡ、エースインパクトとの追い比べに見どころを感じた。
武豊が夢の凱旋門賞制覇をつかみ取るストーリーもあるかもしれない。
△連下:9ルックドゥヴェガ
当初はB評価と思っていたが、調教師が休み明けを一度叩かれて体調MAXとのコメントがあったので。
馬体重は500キロを超える馬らしく、それなら叩き一変があってもおかしくないかな。
ただ父ロプデヴェガの仔は、1800M以下に良績が集中してるため、距離不安が付きまとう。
△連下:2アヤザーク
アヤザークは穴馬候補と目していたが、もっと時計のかかる道悪で、と思っていたので△にとどめた。