激走馬を振り返る!

【第10回】先週の激走馬を振り返る!(2024/11/23・24)◆ジャパンカップの反省会も兼ねて!

ジャパンカップは、まさかの展開想定ミス!

正直、馬場状態は当たっていたと思う。土曜の夜にも散水がなされ(サンスポ和田記者の情報)、日曜朝の時点で含水率16%超え。

16%超えになる過度の散水は海外馬への忖度・・・というのも読めてた。

平場を見ても変に高速決着は無かったし、ジャパンカップも好時計決着は無いだろうなと。

しかし超超スローペースで、しかもラスト3ハロン特化戦になったのは想定外過ぎた。

正確に言うと頭にはあったけど、完全に除外してた。ラスト4ハロン戦と3ハロン戦だと予想印は変わってくるし、そのくらい細かいレベルで予想してるから。

例年通り4ハロン戦に賭けた時点で、俺の負けだったと思う。

ただ本命はオーギュストロダンかドゥレッツァでギリギリまで迷ってたのは事実なんですよ。

不安材料、というか不確定要素の比べ合い。オーギュストロダンなら長距離遠征、ドゥレッツァなら海外帰りで出来が戻っているか?

この両者の不確定要素を天秤にかけて、手に取ったのがオーギュストロダンだった。

ああいう展開になったのも競馬の怖さだし、面白さでもあると思うので、気を取り直して来週からまた頑張りたいです。

 

管理人
管理人
それでは先週の激走馬を振り返る!コーナーに行きたいと思います

『激走馬を振り返る!』は毎週、7番人気以下の人気薄の激走馬(3着以内)をまとめるコーナーです。

なぜ激走したのか?を血統の観点から、無理やりにでも分析していきます。

バックナンバーはこちら

 

今週は東京競馬だけをやろうと思います!!

京阪杯、11番人気のイスラボニータ産駒がハナ差の4着だったけど、これが3着だったら京都もやろうと思ったのに・・・(言い訳)

管理人
管理人
それでは、どーぞ!!

 

11/23土曜・東京競馬の激走馬

①土曜・東京3R 2歳未勝利

馬名 種牡馬名 騎手
レース名 着順(人気/頭数) 条件
コア キズナ 戸崎 圭太
2歳未勝利 3着(7人気/14頭) 芝1800良

 

ダート→芝替わり。初芝。

そして2024年はキズナ産駒45回目の激走(7番人気以下の3着以内)

ちなみに、2024年度の激走回数王の種牡馬部門ではかなり激しいデッドヒートが繰り広げられていて、キズナはこの時点で首位と3レース差の3位となっている。

(ちなみにわれらがイスラボニータは40回で7位)

キズナ産駒のダート→芝替わりの激走は今年4回目。

初芝での激走はグレートスピリット以来。今回のコアとグレートスピリットの共通点はキズナ×欧州牝馬。

主に未勝利戦でしか使えない馬券術だが、2023年ホープフルSではサンライズジパングが芝替わりで大激走した。

サンライズジパングも母系欧州なので、キズナ×欧州牝馬の配合の馬のダート→芝替わりは今後も注意したい。

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②土曜・東京4R メイクデビュー

馬名 種牡馬名 騎手
レース名 着順(人気/頭数) 条件
パラサイコロジー モズアスコット W.ビュイック
メイクデビュー 2着(9人気/15頭) ダ1400やや重
馬名 種牡馬名 騎手
レース名 着順(人気/頭数) 条件
フィザルモニカ ルヴァンスレーヴ H.ドイル
メイクデビュー 3着(7人気/15頭) ダ1400やや重

 

新馬戦での激走!

モズアスコット産駒はいまのところダート寄り芝のほうが勝利数が多いが、人気薄の激走はダートのほうが多い。

またモズアスコットは母系がストームキャット系の影響か、新馬戦もよく走る。

人気薄の激走も多く、新馬戦の複勝回収値は100円超え。馬場問わず、距離問わず。

かなり有能な種牡馬になりそうな予感がする。

 

ルヴァンスレーヴも新種牡馬。

先週の時点で、全4勝、2着12回なので、かなり2着が多い。4着は15回、5着も15回なので、さらに多い。

正直かなり詰めが甘く、単勝負は危険な種牡馬。

ただし古馬になりこの傾向が薄くなるかもしれないので、様子見。現段階ではまだ2歳馬しかいないので。

 

③土曜・東京5R メイクデビュー

馬名 種牡馬名 騎手
レース名 着順(人気/頭数) 条件
アルガムベイ モーリス 荻野 極
メイクデビュー 3着(8人気/15頭) 芝1600良

 

モーリスが東京芝1600で2週連続の激走。

先週も今週も単騎逃げでの一発。

謎の散水、含水率16%超えが功を奏したとも思う。

超高速馬場での瞬発力勝負ではモーリスは厳しいので、展開か馬場、なんらかの助けが欲しいところ。

 

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④土曜・東京6R 3歳上1勝馬クラス

馬名 種牡馬名 騎手
レース名 着順(人気/頭数) 条件
チザルピーノ ドレフォン R.ムーア
1勝クラス 2着(7人気/16頭) ダ1600やや重

 

先週3回も激走したドレフォンが、今週もさっそく激走。

このあとのメインレースでも激走する。

ストームキャット系って、(データで調べたわけじゃないけど)激走するときはまとめて激走するイメージがある。来ない時はさっぱり。競馬場をまたいで激走するので、馬場が合うとかじゃなく、気候とか月の満ち欠けとかその辺のオカルト的なことまで疑うわ・・・

今回のチザルピーノは7枠。そしてブリンカー着用2回目。距離短縮。中山→東京替わり。

やはり外枠のほうが馬券的に狙いやすい感じ。

 

⑤土曜・東京9R カトレアS(2歳OP)

馬名 種牡馬名 騎手
レース名 着順(人気/頭数) 条件
テーオーエルビス Volatile 鮫島 克駿
カトレアS 3着(7人気/16頭) ダ1600やや重

 

父のVolatile(ヴォラタイル)はメダグリアドーロを経由したサドラーズウェルズ系。

簡単に言うとアメリカナイズされたサドラーズウェルズ系。

1200→1600の距離延長、未勝利勝ちからの昇級初戦で一発。

父も母父もアメリカンなのでやや重ダートも向いたかも。

しかしテーオーの馬主さんって馬を見る目あるなぁ・・・

 

⑥土曜・東京10R シャングリラS(3勝クラス)

馬名 種牡馬名 騎手
レース名 着順(人気/頭数) 条件
ジャスリー ルーラーシップ 木幡 巧也
シャングリラS 3着(13人気/16頭) ダ1400やや重

 

何を隠そう、2024年、激走王のトップをひた走るルーラーシップ。

3Rでキズナに差を詰められたが、こちらは13番人気3着大激走でまた突き放した。

ルーラーシップ産駒の東京ダート成績を調べたら、面白い傾向が。

  • 東京ダ1400 11-4-8/113 勝率9.7%
  • 東京ダ1600 14-22-27/282 勝率5.0%

分母が違うとはいえ、1400だとビシッ!と勝ち切る。1600だとダラッと2着3着がやたら多い。

ペースが上がる1400のほうが得意なのだろうか。今回のジャスリーが1600mに挑戦したときにどういうレースをするか注目。

 

⑦土曜・東京11R キャピタルS(OP)

馬名 種牡馬名 騎手
レース名 着順(人気/頭数) 条件
ウォーターリヒト ドレフォン 田辺 裕信
キャピタルS 1着(8人気/18頭) 芝1600良

 

ドレフォン、この日2回目の激走。

そして2週間で5回の激走。

いや、河内さんも定年間際にホントにいい馬に巡り合えてよかったと思う。

できれば今年のマイルCS走らせてあげたかったね・・・

ウォーターリヒトはSペースでもHペースでも末脚を出せたので、前途洋々かもしれない。

ただドレフォン産駒は、東京と打って変わって京都1600が大の苦手なので、京都金杯やマイラーズカップに出てきたら割り引きたいかな。

中山1600がいいアベレージなのでダービー卿⇒安田のローテを見てみたい。

 

⑧土曜・東京12R 3歳上2勝クラス

馬名 種牡馬名 騎手
レース名 着順(人気/頭数) 条件
ワザモノ マツリダゴッホ 岩田 望来
2勝クラス 2着(7人気/14頭) 芝1600良

 

近年、めっきり数を減らしてしまったマツリダゴッホ産駒が、激走!!

ワザモノを除くと、最後の激走(7番人気以下)は2023年12月のホウオウスミヨシまで遡る。

マツリダゴッホ産駒は道悪の芝マイルが得意なので、ワザモノも今後、そういった条件で要注意。まだまだ激走すると思う。

 

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11/24日曜・東京競馬の激走馬

①日曜・東京3R 2歳未勝利

馬名 種牡馬名 騎手
レース名 着順(人気/頭数) 条件
ミュークチェルシー カレンブラックヒル 吉田 豊
2歳未勝利 2着(10人気/16頭) ダ1600良

 

Xでポストした通り、今週はダイワメジャー系がメチャクチャ激走した1週間だった。

土曜日の京都でダイワメジャー産駒が3回激走、アドマイヤマーズ産駒が1回激走。そして東京ではカレンブラックヒル産駒が激走!

今回のカレンブラックヒル産駒ミュークチェルシーは、ダート→芝替わり、そして初芝。

札幌の2歳オープン、クローバーSとコスモス賞で過去に1頭ずつ地方馬のカレンブラックヒル産駒が激走したことがあった(どちらも初芝)

ただ初芝の激走はそれぐらいなので、今後の馬券にはあまり活かしにくい。

②日曜・東京11R アーモンドアイカップ(3勝クラス)

馬名 種牡馬名 騎手
レース名 着順(人気/頭数) 条件
タッチウッド ドゥラメンテ C.デムーロ
アーモンドアイC 1着(7人気/15頭) 芝2000良

 

ドゥラメンテ産駒のワンツーフィニッシュ。ここですでにジャパンカップのヒントが出てた模様。

ドゥラメンテ産駒の東京競馬場(芝・ダート)での成績データ◆根幹距離で勝ち切るTOPサイアーこちらの記事ではドゥラメンテ産駒の、東京競馬場の成績データをまとめて、さらに細かく分析していきたいと思います。 ※データは2024...

↑上の記事で、根幹距離で勝ち切るTOPサイアーと書いたが、まさか人気薄の方のドゥラメンテが勝つとは。

皐月賞以来のレース、馬体重+16キロ、これで圧勝だったので、重賞も狙えるレベルの馬かも。

モガミヒメ牝系で、血統表のなかにはエアグルーヴの牝系とヒシアマゾンの牝系が混じり合う。 (一部の牝系マニアの人にとっては)ロマンの塊のような馬だ。

いつかモガミヒメとかウインドインハーヘアとか牝系の紹介記事書きたいんだけど、牝系図を上手く見やすく作れる自信が無いのよね・・・(上手く作れてもパクられそうだし

文章だけじゃ絶対分かりにくいですよね。

 

③日曜・東京12R ジャパンカップ(GⅠ)

馬名 種牡馬名 騎手
レース名 着順(人気/頭数) 条件
シンエンペラー Siyouni 坂井 瑠星
ジャパンカップ 2着同着(8人気/14頭) 芝2400良
馬名 種牡馬名 騎手
レース名 着順(人気/頭数) 条件
ドゥレッツァ ドゥラメンテ W.ビュイック
ジャパンカップ 2着同着(7人気/14頭) 芝2400良

 

激走馬が2着同着。

まずシユーニ産駒のシンエンペラー。ジャパンカップでは過去10年に1頭しか好走馬を出してなかった父or母父の欧州血統馬。

コテコテの欧州馬が、この超高速上がり3ハロン戦であそこまで走れるとは驚き。

逃げの手に出た坂井ジョッキーの積極性にはあっぱれだったが、もうちょっとペースを上げていたらどうなってたのか興味がある。

またはビュイックの奇襲に抗って、ラップを分散させてたらどうなってたのか。

勝負事にタラレバは禁物だが、シンエンペラー勝利のシナリオもあったのかもしれない。

これは坂井ジョッキーに対する注文でも批判でもなく、個人的な興味だけど。

有馬に出たらかなり面白い存在になるが、さすがに次走は来年だろうか。欧州再挑戦もいいし、これほどの馬なので、馬主や調教師がじっくり考えて選んだ道を全力で応援したいと思う。

 

3着ドゥレッツァはビュイックの騎乗が見事だった。超超スローペースを察知して、向こう正面の早い段階で先頭に躍り出た。

他のジョッキーもあれをやれよ!という意見もあるだろうが、ドゥレッツァが操縦性の高いキングカメハメハ系だからできた芸当でもある。日本ダービーを同じようなレースでまくったレイデオロもキングカメハメハだからあのレースができたと思っている。

ただ個人的に残念だったのは、ビュイックが先頭を奪い取って、再度超超スローラップに落とし込んでるのに、二番手グループの日本人ジョッキーが、がっちり抑え込んで見学モードに入ってたことかな。

あのペースならば追いかけてほしい。プレッシャーのプの字も無かったから。とくに2番手の川田の騎乗が謎過ぎて、この辺が2400m以上ではあまり信頼を置きにくい所以かな、とも。

結果として、ジャパンカップ史上類を見ないラスト3ハロンだけの競馬になってしまった。

世界の注目が集まるレースだったので余計に残念。

ただドウデュースが上がり32秒台の脚で追い込み勝ちをしてくれたのにはスカッとした。これで前残りの行った行ったの競馬だったら目も当てられなかった。

武豊とドウデュースに感謝。

まあでも、前残り&斤量軽い牝馬だけで決まった凱旋門賞よりかは、競馬の駆け引きがあって面白いジャパンカップだったとは思いますけどね、はい。

 

管理人
管理人
今週はこの辺で、それではまたねー!