『激走馬を振り返る!』は毎週、7番人気以下の人気薄の激走馬(3着以内)をまとめるコーナーです。
なぜ激走したのか?を血統の観点から、無理やりにでも分析していきます。
中京もやれよ!と言われそうですが、今週は中山で人気薄の激走多くて、これで精一杯です(汗
今週の中山競馬場の激走馬!
①土曜・中山2R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/7 | 2歳未勝利 | ドルビナ | ミッキーグローリー |
中山2R | 芝1600良 | 3着(7人気/12頭) | ▲佐藤 翔馬 |
ミッキーグローリーはディープインパクト×ホワイトマズル。2世代デビューしているが、いまだダートの2勝のみ。
血統は完全に芝向きながらスピード不足気味で、今後も苦戦が予想される。
今回のドルビナは3キロ減量騎手で好走。前走新潟芝1800(7着)より距離短縮が功を奏したかもしれないが、これを予想するのはかなり難しいと思う。
②土曜・中山3R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/7 | 2歳未勝利 | コスモシェルベット | マインドユアビスケッツ |
中山3R | ダ1800良 | 3着(8人気/12頭) | 武藤雅 |
父はクロフネと同じデピュティ―ミニスター系のマインドユアビスケッツ。現役時代はダート1200のGⅠ馬だが、産駒はダート1700~1800mの成績が一番いい。
代表産駒ホウオウビスケッツは異端児というか例外。(母父の)ルーラーシップだと思ったほうがいいかも。
産駒の傾向は、新馬戦や昇級初戦では結果を出せず、徐々にクラス慣れしていき未勝利や1勝クラスを勝ち抜けしていくことが多い。
着順が上向いてきたら、馬券で抑えるくらいの感覚でいいと思う。
今回のコスモシェルベットは前走の新馬戦は新潟ダート1800を先行してタレたが、叩き2戦目で直線短い中山ダートに替わり粘ることができた。デビュー叩き2戦目の同じパターンでは過去にデルマコテナゲという馬がビリ人気で激走した。
③土曜・中山6R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/7 | 3歳上1勝クラス | ラヴァグロウ | ホッコータルマエ |
中山6R | ダ1200良 | 3着(13人気/16頭) | 佐々木大輔 |
ホッコータルマエは完全なダート種牡馬。ダート勝利数の半数以上が1700~1800mでのもの。ダ1900~2000も好成績で、中距離以上のダートに抜群の適性を示す仔が多い。
なので今回、ダート1200での好走は、個人的には手が出せない・・・ということになる。
乗れてるジョッキーとかそういう角度で獲れる馬券なのかもしれない。
④土曜・中山10R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/7 | 汐留特別(2勝) | アップストローク | ディーマジェスティ |
中山10R | 芝1200良 | 3着(8人気/10頭) | 大野 拓弥 |
ディーマジェスティ産駒が2週連続で激走!先週の激走記事はこちら
先週はダート1200で、今週は芝1200で激走馬が出た。
ディーマジェスティ産駒は、芝ダートで勝利数が五分の芝砂兼用種牡馬。そして芝、ダートともに1200mが一番勝ち星が多い。
皐月賞馬のイメージとは異なり、かなりスピード色の強い種牡馬。
そして人気薄の激走が多い「激走種牡馬」でもある。
一番激走するのは、ダート1200m戦。先週のノーブルミステリーはダ1700からの距離短縮で一発。
つぎに激走が多いのは、ダートの道悪。スピードを活かせるからであろう。
そして数は少ないが、今回の芝1200も要注意。スピードを活かせる高速馬場なのも良かった。
2024年クローバー賞をレコード勝ちしたニタモノドウシ(現在2戦2勝!)もそうだが、芝を走れるディーマジェスティ産駒は道悪や荒れ芝の重い馬場よりも、高速馬場の方が持ち味を生かせる。
とにもかくにも、ディーマジェスティは当サイト注目の穴種牡馬に認定したい。
⑤土曜・中山12R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/7 | 3歳上1勝クラス | オコジュ | ロゴタイプ |
中山12R | ダ1200良 | 3着(11人/16頭) | 杉原 誠人 |
ロゴタイプはダートのほうが勝利数がやや多いが、芝ダート兼用種牡馬と言っていい。
今回のオコジュは芝1000mからのダート替わり、距離延長で人気薄だったが3着。
ロゴタイプは、ダートに限れば、勝利数の大半が1700~1900の中距離に集中している。なので今回の予想は個人的には難しい。
ただ芝に限ると、1200mでの勝利も多いので、オコジュも本質的には芝短距離馬のように思える。いずれ芝でも一発があるのではないか?
⑥日曜・中山3R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/8 | メイクデビュー | ウインハルモニア | サンダースノー |
中山3R | ダ1800良 | 1着(12人気/16頭) | 黛 弘人 |
サンダースノーはドバイワールドカップを連覇した名馬。デインヒル系。
完全なダート寄りの種牡馬だが、早熟性は無く新馬戦で馬券に抑えるのは至難の業。
ただサンダースノー産駒は1枠の成績が悪く、かつ外枠で成績を落とさないので、今回のウインハルモニアは大外枠も有利に働いたか。そこはダンジグの直系らしい。
⑦日曜・中山4R
このレースでは、2頭が激走!波乱の結果となった。
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/8 | 3歳上1勝クラス | ミツカネヴィーナス | ヘニーヒューズ |
中山4R | ダ1800良 | 2着(14人気/16頭) | 菊沢 一樹 |
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/8 | 3歳上1勝クラス | アステロイドメア | キズナ |
中山4R | ダ1800良 | 3着(10人気/16頭) | 岩田 康誠 |
2着にヘニーヒューズ(ストームキャット系)産駒が激走した。
今回は休み明けの一発で、じつはヘニーヒューズは休み明けは走る。(新馬戦も強い)
また今回は該当しないが、ヘニーヒューズは枠が外になればなるほど複勝率が上がる外枠特注種牡馬。
この休み明け&外枠で激走したのが2024年レパードSのサトノフェニックスだ。
《追記》この週、中京10R浜松特別ではアジアエクスプレス産駒の8枠15番ホワイトガーベラが16番人気(ビリ人気)3着と大・大・大激走した。
アジアエクスプレスはヘニーヒューズ直仔。あらためて外枠に強い、この血筋をまざまざと見せつけられた。
3着にはキズナ産駒のアステロイドメアが芝替わり(初芝)、距離2F短縮で激走した。
キズナは中山芝1600がかなり得意で、人気薄の期待値が高いコースでもある。
勝率13%、複勝率31%、複勝回収値118円。牡牝ともに得意。
⑧日曜・中山5R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/8 | メイクデビュー | マイスターヴェルク | ドレフォン |
中山5R | 芝1600良 | 3着(10人気/15頭) | 荻野極 |
ストームキャット系の新馬戦の1発。
ドレフォン産駒は、累計では芝49勝、ダート222勝とダート寄りだが、芝も走る。
ドレフォンは普段は大人しいくせに、いきなり2桁人気の激走馬が飛び出す「キレたら怖い」系の種牡馬。
どの距離もまんべんなく走るので、ドレフォン産駒を見かけたら、本命はハイリスクすぎるからやめたほうがいいが、「こいつキレたら怖そうやな・・・」くらいの距離間で抑えておくと、たまにいいことがある(かも)
※今週はこのレース以外にも、土曜中京1Rでも激走しました。
⑨日曜・中山6R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/8 | 3歳上1勝クラス | ヴィクトリーロード | ロードカナロア |
中山6R | ダ1200良 | 1着(8人気/16頭) | 内田 博幸 |
元地方馬がJRA転入後6戦目で初勝利。前走新潟ダ1200戦4着だったのに、意外なほど人気が無かった。ロードカナロアはダート短距離でも堅実に走る。
⑩日曜・中山10R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/8 | セプテンバーS | ウインモナーク | ビッグアーサー |
中山10R | 芝1200良、ハンデ | 1着(7人気/10頭) | 松岡 正海 |
この日2回目のウインの人気薄1着!!
今回はブリンカー装着して一変した。ビッグアーサー産駒のウインモナーク、高速馬場の中山芝1200で結果を出したので、意外と正統派サクラバクシンオー直系なんじゃないかと睨んでいる。
まあ、この馬券はどうあがいても獲れないが・・・
⑪日曜・中山11R 京成杯AH(GⅢ)
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/8 | 京成杯AH | タイムトゥヘヴン | ロードカナロア |
中山11R | 芝1600良ハンデ | 2着(14人気/16頭) | 柴田善臣 |
超高速馬場での1戦。出遅れて、後方2番手からの競馬だったが、上がり32.4(???!)の末脚で2着激走!!
出遅れても慌てず騒がずの柴田善臣ベテランの騎乗も光った。
う~ん、ここで来るかぁ・・・2023年はず~っと買い続けていたんですけどね。。。
そういえば母のキストゥヘヴンは桜花賞馬ながら6歳になって古馬重賞勝利と凄い馬だった。その子供タイムトゥヘヴンも6歳になってもあの切れ味・・・まさに母譲りだよ。
なお馬券は獲れない・・・