『激走馬を振り返る!』は毎週、7番人気以下の人気薄の激走馬(3着以内)をまとめるコーナーです。
なぜ激走したのか?を血統の観点から、無理やりにでも分析していきます。
だからどっちの競馬場もやれよ!と言われそう・・・
中京競馬場の激走馬(9/14)
①土曜・中京3R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/14 | 2歳未勝利 | ニシノイツキムスメ | レイデオロ |
中京3R | 芝1600良 | 2着(7人気/15頭) | 和田 竜二 |
レイデオロ産駒の叩き2戦目
レイデオロは新馬戦大敗のあと、2戦目で一変する激走がもうすでに14頭もいる。
(今回のニシノイツキムスメの他に、ムルソー、ポッドロワール、ペイルムーン、ミダース、カフェグランツ、マイユニバース、オーロヴェール、イモータルバード、ドゥカート、ショウナンバージ、レイデラルース、アマミツツキ、アスプリージャ)
わずか2世代でこの頭数は尋常じゃない。
また3着以内でなくても、新馬戦の大敗から、2戦目で成績を上げる馬がほとんどなので、レイデオロ産駒は叩き2戦目要注意ということは確実だろう。
これは新馬→未勝利だけでなく、今後、休み明け2戦目にも活用できると思うので、ぜひ覚えておいてほしい。
「レイデオロの叩き2戦目!」
これはキングカメハメハではなく(母父の)シンボリクリスエスの影響としか思えない・・・
②土曜・中京3R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/14 | 2歳未勝利 | アメリータ | アルアイン |
中京3R | 芝1600良 | 3着(12人気/15頭) | 西村 淳也 |
新馬戦4着(芝1200)から2戦目。2ハロンの距離延長が嫌われたのか、12番人気は見くびられていた。
西村ジョッキーの逃げ作戦もハマり3着に激走。
アルアイン産駒は、距離適性は1200~2000まで幅広く勝ち星を挙げている。現状ほとんどの馬が、先行力を生かした「逃げ切り型」
逆に言うと、未勝利レベルではいつポンと先行してくるか分からないので注意が必要。とくにローカルでは台風の目になるかもしれない。
コスモキュランダは完全に異端児。(または今後、逃げ先行馬にモデルチェンジするか)
③土曜・中京4R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/14 | 3歳上1勝クラス | ラミアストラーダ | エピファネイア |
中京4R | ダ1900良 | 1着(8人気/13頭) | ▲高杉 吏麒 |
エピファネイア産駒が昇級初戦をものにせず、連勝を達成。
エピファネイアは昇級初戦で通用する仔がけっこう多い。(何頭いるかデータを取ろうとしたけど、あまりに多いのでやめた)
しかも今回はロベルト系の伝統芸能「軽い斤量での激走」でもあった。
④土曜・中京5R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/14 | メイクデビュー | コルドンブルー | キズナ |
中京5R | 芝1400良 | 2着(8人気/11頭) | 鮫島 克駿 |
希代の穴種牡馬キズナ産駒の激走。ホントにどのコースでも激走するな・・・
キズナは母系に仕上がり早のストームキャットを持っているので、子供は新馬戦をよく走る。
一番成績がいいのは、夏の北海道シリーズだが、基本的にどこのコースでもOK
新馬戦は人気薄でも警戒しておこう。
「キズナは母系がストームキャットなので新馬戦警戒」
⑤土曜・中京6R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/14 | 3歳上1勝クラス | レディントン | サトノアラジン |
中京6R | 芝1600良 | 1着(9人気/16頭) | 団野 大成 |
4世代デビューしていまいちブレイクしない安田記念馬サトノアラジン産駒。
現時点では芝よりダートのほうが勝ち鞍が多いので、期待外れと言ってしまっていいかも。
今回のレディントンは前走不良馬場で惨敗して人気を落としていたが、現級では上位の存在だった。良馬場に戻り、勝利は妥当。
サトノアラジン産駒は、ダートは走るくせに、芝の道悪の成績が非常に悪い。良馬場でこそ。
⑥土曜・中京9R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/14 | ききょうS(2歳OP) | スリールミニョン | ミスターメロディ |
中京9R | 芝1400良 | 1着(5人気/5頭) | 永島まなみ |
※このレースは7番人気以下では無いが、5頭立て5番人気での勝利だったため追記しておく
2024年2歳が初年度産駒のミスターメロディ。
高松宮記念を勝った現役時代同様、中京巧者な産駒が多そうだ。これまで中京で6回出走があり、うち4回好走(1着1回、2着2回、3着1回)
小倉2歳S(中京で開催)はクラスペディアが8番人気2着、そして今回は2歳オープンでスリールミニョンがビリ人気勝利。
瞬発力勝負よりも、馬力で勝負できるコースが合いそう。
スリールミニョンは新潟2歳Sで瞬発力勝負で負けてからの参戦だった。
⑦土曜・中京10R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/14 | 恵那特別(2勝C) | ダディーズトリップ | ドリームジャーニー |
中京10R | ダ1800良 | 3着(7人気/12頭) | 幸英明 |
ドリームジャーニー産駒のダディーズトリップが中京コース、7度目の好走!!
っていうか中京競馬場しか走らない尾張大好きっ子。
ちなみにドリームジャーニーはダートはあまり走らないので、今回の馬券は、個人的にはノーチャンス。
⑧土曜・中京11R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/14 | ケフェウスS(OP) | ベラジオソノダラブ | ロゴタイプ |
中京11R | 芝2000良 | 3着(11人気/11頭) | 国分 優作 |
中京、この日2回目のビリ人気の激走。単勝288倍でほぼほぼ誰も買ってないでしょう・・・
ロゴタイプは、芝よりダートのほうが勝ち鞍が多いし、中京競馬場も苦手。
なのでここも個人的には買えませんし、血統でむりやり説明しようとしてもできませんでした・・・
中京競馬場の激走馬(9/15)
①日曜・中京2R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/15 | 2歳未勝利 | ソイジャガー | ホッコータルマエ |
中京2R | ダ1200重 | 3着(8人気/9頭) | 川須 栄彦 |
ホッコータルマエ産駒、ここ2週間で3度目の激走!!
しかも3レースともダート1200m!
タルマエ産駒は、1800mの勝ち鞍がダントツで一番多い中距離種牡馬だったんだけど、下級条件なら短距離の激走も多くなってきている。
そりゃそうだよね、キンカメ系だからね・・・
激走条件はいまだ掴めず・・・ただホッコータルマエが激走種牡馬への道をひた歩いていることだけは分かるw・・・シニスターミニスターになれるか。
②日曜・中京4R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/15 | メイクデビュー | キタノサワヤカ | イスラボニータ |
中京4R | ダ1800重 | 1着(8人気/9頭) | 池添 謙一 |
イスラボニータは芝ダ兼用種牡馬。ちなみにイスラも激走種牡馬への道まっしぐらだ。
意外と地味な印象なのか、産駒が出走してきても人気になりにくい。結果として芝でもダートでも2桁人気の馬が何度も激走する。
2024年だけで7番人気以下の激走(3着以内)が、すでに29回もある
(内訳:7番人気11回、8番人気3回、9番人気7回、10番人気以下8回・・・)
ここまで人気薄で激走する種牡馬もそうは居まい。ぶっ壊れだ。
イスラボニータ産駒は、短距離から中距離まで幅広く走るが、激走する確率が一番高いのは短距離(1200m)
しかし今回の新馬戦のように、1800mでも大穴を開けることがあるので、
予想する平場戦で「イスラボニータ」の名前を見たら、それだけで戦々恐々としておくことをおすすめする。何事も用心が大事だ。
③日曜・中京7R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/15 | 3歳上1勝クラス | キーウィル | ネロ |
中京7R | ダ1200重 | 2着(12人気/13頭) | ▲川端 海翼 |
つい最近、新潟芝2200で大穴を開けたネロ産駒。今度は正真正銘、自分のテリトリーで大穴を開けて見せた。
ネロ産駒は、勝ち鞍のほとんどが1000~1200。ニシノ冠の馬で長い距離を走る場合があるが例外中の例外。
今回は1F距離短縮と、減量騎手の効果で、レコード決着の電撃戦を2着に粘った。
④日曜・中京10R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/15 | 納屋橋S(3勝C) | ペイシャフラワー | ニシケンモノノフ |
中京10R | 芝1600やや重 | 1着(12人気/16頭) | 永島まなみ |
ニシケンモノノフはメイショウボーラー産駒。かなり珍しい。いいものが見られたと思って、馬券はあきらめよう。
⑤日曜・中京11R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/15 | ローズS(GⅡ) | チェレスタ | ハービンジャー |
中京11R | 芝2000やや重 | 2着(7人気/15頭) | 西村 淳也 |
ハービンジャーは芝2000mが一番勝ち星が多く、その中でも「やや重」の馬場状態が一番アベレージがいい。
個人的には高速馬場の2000だったら馬券圏外だったのでは?と思っている。
⑥日曜・中京11R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/15 | ローズS(GⅡ) | セキトバイースト | デクラレーションオブウォー |
中京11R | 芝2000やや重 | 3着(11人気/15頭) | 藤岡 佑介 |
いまだに名前を覚えられないデクラレーションオブウォーはダンジグ系。
ただハービンジャーとは異なり、先行して行けるところまで行く感じの「昔ながらのダンジグ系」。
産駒は短距離型ではなく、どちらかといえば中距離寄りにシフトしている。
気分良く走れば強いのがダンジグの伝統芸能で、今回のローズSも藤岡祐介の思い切った逃げが功を奏した。
ちなみにデクラレーション産駒は道悪が得意で、その中でも芝のやや重での成績が特にずば抜けている。
- セキトバイースト ローズS3着&チューリップ賞2着
- シランケド 紫苑S3着
- トップナイフ 札幌記念2着
- セットアップ 札幌2歳S1着
最近の重賞の好走は、やや重率が異様に高い。
⑦日曜・中京12R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/15 | 3歳上2勝クラス | メイショウキッド | ホッコータルマエ |
中京12R | ダ1400重 | 2着(8人気/13頭) | ▲高杉 吏麒 |
ホッコータルマエ、またお前か
本日の中京2Rに引き続き、またもや激走。
これで2週間で4回の激走を達成。これには何かの賞を与えてもいいくらい珍しい。
ホントに何の前触れもなく激走するのがほとんど。
強いて挙げれば、中京2Rはデビュー2戦目。そしてこの12Rは休み明け2戦目での一変。
これが偶然か、意味があるのかの見極めは今後の課題としたい。
とりあえず新聞の馬柱に「ホッコータルマエ」の名前があったら戦々恐々としておこう。
◆今週の格言◆
レイデオロの叩き2戦目
キズナは新馬戦警戒
イスラボニータとホッコータルマエの名前があったら戦々恐々としておこう