激走馬を振り返る!

【第5回】スプリンターズSの週の穴馬激走をチェック!(2024/9/28・29)◆今年すでに33回も激走しているイスラボニータ産駒がエグすぎる

『激走馬を振り返る!』は毎週、7番人気以下の人気薄の激走馬(3着以内)をまとめるコーナーです。

なぜ激走したのか?を血統の観点から、無理やりにでも分析していきます。

管理人
管理人
スプリンターズSも開催された中山競馬場だけをチェックしていましょー!

 

中山競馬場の激走馬(9/28土曜)

①土曜・中山7R

月日 レース名 馬名 種牡馬
場所 条件 着順(人気/頭数) 騎手
9/28 3歳上1勝クラス サツキノジョウ レイデオロ
中山7R ダ1800良 2着(8人気/16頭) 丹内 祐次

↓↓下の記事で「叩き2戦目での好走(一変)」が異様に多いと書いたレイデオロ産駒。

【第3回】人気薄の激走馬をチェック!(2024/9/14・15)◆新格言「レイデオロの叩き2戦目」が凄すぎる『激走馬を振り返る!』は毎週、7番人気以下の人気薄の激走馬(3着以内)をまとめるコーナーです。 なぜ激走したのか?を血統の観点から...

実例では新馬敗戦→2戦目の未勝利での一変が目立っていたが・・・

今回のサツキノジョウは、3か月の休み明け10着敗戦→2戦目での一変だった。

私の予想通り、レイデオロの叩き2戦目は、デビュー2戦目だけでなく、休み明け2戦目でも使える証拠となるデータが一つ増えたのは良かった。

また芝→ダート替わり(というか初ダート)でもあった。

8/31新潟3Rでレイデオロ産駒のペイルムーンがダート替わりで激走しており、それ以来。

レイデオロはキンカメ×シンボリクリスエスの配合でダート馬も出るはず。さらに言うと、サンデーサイレンスの血が入っていないので、芝でスピード負け、キレ負けする馬はダートで活路を見出すケースも増えるはず。

馬券はその芝に見切りをつけてダートに挑戦してきたときを狙おう。(平場限定)

 

②土曜・中山8R

月日 レース名 馬名 種牡馬
場所 条件 着順(人気/頭数) 騎手
9/28 3歳上1勝クラス ヘレンキムゼー イスラボニータ
中山8R ダ1200良 2着(10人気/16頭) 三浦 皇成

なんか定期的に激走している印象のあるイスラボニータ。

とにかく穴を開けまくっている。

2024年は7番人気以下の激走(3着以内)、このヘレンキムゼーで32回目だ。

その32回のうち14回が1200m戦(芝、ダート問わず)での激走

(※イスラボニータ産駒に短距離馬しかいない、というわけではない。中距離馬も多い。それなのに激走馬は短距離が圧倒的に多い)

イスラボニータはどういった条件で激走するのか、もっと掘り下げていくのは今後の課題としたい。

 

③土曜・中山9R 芙蓉ステークス(OP)

月日 レース名 馬名 種牡馬
場所 条件 着順(人気/頭数) 騎手
9/28 芙蓉S レーヴドロペラ モーリス
中山9R 芝2000良 2着(7人気/9頭) 大野 拓弥

モーリス産駒が、前走・札幌2歳S5着から巻き返し。

少頭数の大外枠で10人気ながら激走した。

今調べたんだけど、モーリス産駒って、芝レースに限ると、枠番別勝利数は8枠が一番勝ってるんだよね。ただ微々たる差なので外枠確変種牡馬とまでは言い難いが・・・

モーリスは中山芝2000はかなり成績が良くて、勝率14%、連対率24%、複勝率33%

ただ超高速馬場だとクラスの壁を感じる内容なのだが、今週は金曜日にまとまった雨があり、この日はやや時計がかかっていたのが功を奏した。

大野騎手のマクリ戦法も上手くハマった感じ。

ただ次走以降、東京競馬場に行ったら、また別モノコースなので苦労するとは思う。

 

④土曜・中山10R

月日 レース名 馬名 種牡馬
場所 条件 着順(人気/頭数) 騎手
9/28 茨城新聞杯(2勝c) ハピネスアゲン エイシンヒカリ
中山10R 芝1200良 1着(7人気/14頭) 佐々木 大輔

スプリンターズSではエイシンヒカリ産駒のエイシンスポッターは見せ場は無かったが、前日の2勝クラスではハピネスアゲンがあっと言わせる差し切り勝ちを収めた。

前走、札幌芝1200m8着からの一変。

エイシンヒカリ産駒は京都競馬場が大の得意で、中山ではイマイチ。なので今回の激走は個人的には無理。

ただジョッキーの佐々木がけっこう穴を開けているので・・・(日曜に続く

 

中山競馬場の激走馬(9/29日曜)

①日曜・中山1R

月日 レース名 馬名 種牡馬
場所 条件 着順(人気/頭数) 騎手
9/29 2歳未勝利 ジョイナーテソーロ フィエールマン
中山1R ダ1200良 3着(8人気/16頭) 佐々木 大輔

 

佐々木大輔が2日連続の激走。

管理人
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佐々木くんが激走したときは、血統解説しないで騎手のおかげです!ってことにしようかな・・・そっちの方がラクだし

フィエールマンは、ご存知ディープインパクト産駒ながら天皇賞春を連覇した異端児ステイヤー。

産駒は2024年世代が初年度。

いまだ未勝利とかなり苦しいスタートだが、芝レースでは重馬場で3着2回(ともに6人気)あるのが気になるデータ。

フィエールマンは母父がニジンスキー系なので、重馬場は激走パターンかもしれない。

ちなみに今回のジョイナーテソーロが、フィエールマン産駒、はじめてダートで3着以内に来た。(そもそもダート戦に出走したのが4回目だが)

ダート→芝、芝→ダートでどのような成績を残すか注目。

本来は芝向きだが、スピード不足で、平場のダート1800でだらっと稼ぐのか、それとも父譲りの瞬発力で芝の中長距離で活躍するか。

 

②日曜・中山3R

月日 レース名 馬名 種牡馬
場所 条件 着順(人気/頭数) 騎手
9/29 メイクデビュー タイニービキニ トーセンラー
中山3R 芝1200良 3着(7人気/16頭) 松山 弘平

今週は中京でアメリカンビキニがレコード勝ちして、中山ではタイニービキニが激走した。(ただそれだけだが)

トーセンラーはディープインパクト産駒でマイルチャンピオンシップの勝ち馬。

産駒は結構面白くて、速い脚を使える短距離馬か、なまくらな中長距離馬、きれいに二つの勢力に分かれている。前者がドロップオブライトであり、後者がエンドウノハナ。

中間の1600mをビシッと勝つ馬がかなり少なくて、京都金杯を勝ったザダルは実はトーセンラー産駒じゃないと睨んでいる(ジョークですw)

ちなみにトーセンラー産駒は新馬戦の成績はあまり良くないため、今回の馬券はノーチャンス・・・

 

③日曜・中山9R

月日 レース名 馬名 種牡馬
場所 条件 着順(人気/頭数) 騎手
9/29 サフラン賞(2歳1勝) ミラーダカリエンテ スクリーンヒーロー
中山9R 芝1600良 2着(8人気/9頭) 石川 裕紀人

ロベルト系の昇級初戦。前走未勝利1着からの連続好走。

じつは今週は、中京でもエピファネイア産駒が、未勝利勝ち→昇級初戦で好走している(6人気)

なので『ロベルト系の昇級初戦』は、テストに出るレベルなので、平場戦予想する際は覚えておきたい。

 

余談だが、この日のスプリンターズS。スクリーンヒーロー産駒のウイングレイテスト(大外枠の14人気)から馬券を買っていたのだが、このサフラン賞で大外のスクリーンヒーロー産駒が好走してしまったので、「あぁ、もうウイングレイテストはダメかな・・・」と察した。さすが同じパターンが1日に二度も起こるとは考えずらいのでw

 

④日曜・中山9R

月日 レース名 馬名 種牡馬
場所 条件 着順(人気/頭数) 騎手
9/29 サフラン賞(2歳1勝) キョウエイボニータ イスラボニータ
中山9R 芝1600良 3着(7人気/9頭) 松岡 正海

出ました!今週2度目のイスラボニータ産駒の激走。

これでイスラボニータ産駒の激走、2024年は33回目です

土曜中山8Rのところで、激走は1200mが多い(芝・ダート問わず)と書いたが、今回は芝1600m。

マイルでの激走は2024年では5回目(すべて芝)なのでさほど多くないが、いずれにせよ穴種牡馬イスラなので注意が必要。

マイルでの激走は、高速馬場よりも時計のかかる芝でのほうが期待値が高い(道悪でもOK)

なので今回のキョウエイボニータは、金曜までの雨で超高速馬場にならずに済んだのも良かったんだろう。

 

⑤スプリンターズS(GⅠ)

月日 レース名 馬名 種牡馬
場所 条件 着順(人気/頭数) 騎手
9/30 スプリンターズS ルガル ドゥラメンテ
中山11R 芝1200良 1着(9人気/16頭) 西村 淳也

ドゥラメンテ産駒のルガルが、高松宮記念1番人気敗戦の雪辱を晴らす見事な勝利!!

休み明けで9番人気という低評価を覆してのものだった。

この勝利は血統で語るのはかなり難しい。なぜならドゥラメンテ産駒は芝1200の成績は特筆すべきものではないからだ。

ただ産駒の総合的なデータなんか関係なく、名馬は誕生するもの。

ルガル自身は母父にアイルランドの芝1400mのGⅠを勝ったニューアプローチ、そして牝系は欧州マイルを勝ちまくった名牝ミエスク(キングマンボの母)

そういうバックボーンがあってのスプリンターズS勝利なのかもしれない。

もちろん父ドゥラメンテの遺伝力も素晴らしい。

欧州血統との配合でタイトルホルダー(天皇賞春)を輩出したかと思えば、今回はルガルだからね・・・1200~3200の振れ幅はエグイ。

普通の種牡馬なら、いやディープインパクトでさえも、欧州血統との配合はちょっと重い仔が生まれてくる。しかしドゥラメンテはこの活躍だから、やってることがダイワメジャーの上位互換なんよ・・・

つくづく早逝が惜しまれる。しかし、現2歳世代からも未来に血のバトンを繫いでくれそうな馬もいるので、まだまだ活躍が見込まれる。超期待。

ちなみに・・・

私の本命はトウシンマカオ。ルガルの引き立て役に終わってしまいましたが、サクラバクシンオー直系の意地は見せてくれた!

馬券も当たったので、個人的に一安心(今後の競馬資金も一安心w)

 

今週の格言

レイデオロの叩き2戦目

レイデオロのダート替わり

ロベルト系の昇級初戦(今週はスクリーンヒーロー)

イスラボニータ激走しすぎ

 

管理人
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今週は以上で~す。来週は凱旋門賞!