『激走馬を振り返る!』は毎週、7番人気以下の人気薄の激走馬(3着以内)をまとめるコーナーです。
なぜ激走したのか?を血統の観点から、無理やりにでも分析していきます。
今週は菊花賞のあった京都競馬場だけをやりたいと思います。
あと、少し題目変更!!
「今週の」激走馬を振り返る!・・・じゃなくて「先週の」激走馬を振り返る!にしますw
10/19土曜 京都競馬場の激走馬
①土曜・京都4R メイクデビュー京都
馬名 | 種牡馬名 | 騎手 |
レース名 | 着順(人気/頭数) | 条件 |
ビーコ | ベストウォーリア | 長岡 禎仁 |
メイクデビュー | 1着(14人気/16頭) | ダ1800やや重 |
すでに3世代がデビューしたベストウォーリア産駒。
産駒はかなり少ないが、3世代で14勝(すべてダート)挙げているので、平場好きな人ならば見る機会あるかも。
産駒の傾向は、ダート短距離がメイン(1200~1400)、今回のビーコはベストウォーリア産駒初のJRA1800m勝利だった。
エーピーインディ系らしく、やや重→重→不良と馬場が悪くなるにつれてアベレージが上がっていくのが大きな特徴。
今回のビーコ激走はやや重だった。
今後もベストウォーリア産駒はダート道悪で警戒しよう。
②土曜・京都4R メイクデビュー京都
馬名 | 種牡馬名 | 騎手 |
レース名 | 着順(人気/頭数) | 条件 |
エマージェンス | イスラボニータ | 岩田 康誠 |
メイクデビュー | 3着(8人気/16頭) | ダ1800やや重 |
↓下の記事であまりの激走の多さを取り上げた種牡馬イスラボニータ
今回はダ1800新馬戦でエマージェンスが激走。
これで今年35度目の激走となりました(※7番人気以下、3着以内)
激走は芝ダート短距離が一番多いが、今回のように中距離でも激走してしまうのがイスラボニータの面白さ。
この辺の万能さはフジキセキ譲りとも言えるかもしれない。
対策としては、いつ走るか分からないため、平場で見かけたら押さえておく!を徹底するしかない。
③土曜・京都5R メイクデビュー京都
馬名 | 種牡馬名 | 騎手 |
レース名 | 着順(人気/頭数) | 条件 |
アクルクス | イスラボニータ | 藤懸 貴志 |
メイクデビュー | 1着(7人気/14頭) | 芝1400やや重 |
イスラボニータが2R連続で新馬戦を激走!!
今度は芝1400m!
ホントにスゴイなこの種牡馬。
これで今年36回目の激走となりました。
ちなみにイスラボニータ産駒の新馬戦のアベレージは、
(1着-2着-3着-4着-5着-着外)勝率/連対率/複勝率
全(20-19-27-11-27-118)9.0%/17.6%/29.7%
芝(16-15-24-7-22-90)9.2%/17.8%/31.6%
ダ(4-4-3-4-5-28)8.3%/16.7%/22.9%
という感じで、芝のほうが成績が良い。
でも先ほどのようにダートでも人気薄でも来るので、気が抜けない種牡馬ではある。
まあ兎にも角にも、今後も新馬戦のイスラボニータは注意!
10/20日曜 京都競馬場の激走馬
①日曜・京都2R 2歳未勝利
馬名 | 種牡馬名 | 騎手 |
レース名 | 着順(人気/頭数) | 条件 |
ペイドラロワール | ダイワメジャー | ▲吉村 誠之助 |
2歳未勝利 | 3着(8人気/10頭) | 芝1200やや重 |
新馬戦9着からの2戦目。
距離短縮(1600→1200)、大外枠、減量騎手
穴っぽい感じはするが、なかなかこの馬を買うのは難しいか。
②日曜・京都3R メイクデビュー
馬名 | 種牡馬名 | 騎手 |
レース名 | 着順(人気/頭数) | 条件 |
ツルギトイシヅチ | リーチザクラウン | 横山 和生 |
メイクデビュー | 3着(8人気/16頭) | ダ1200やや重 |
もうすっかりリーチザクラウン産駒は少なくなってしまったが、まだまだ「らしい」産駒が激走。
リーチザクラウン産駒は、全勝利数を枠番別で見てみると、1位:7枠16勝、2位:8枠13勝と外目の枠に強い。
今回も一番得意な7枠で激走だ!
③日曜・京都8R なでしこ賞
馬名 | 種牡馬名 | 騎手 |
レース名 | 着順(人気/頭数) | 条件 |
コスモストーム | デクラレーションオブウォー | 秋山 稔樹 |
なでしこ賞(1勝c) | 1着(7人気/11頭) | ダ1400良 |
てっきり牝馬限定戦だと勘違いしていた「なでしこ賞」、まさかの牡牝混合でした。
デクラレーションオブウォーはダンジグ系。このコーナーでもちょくちょく登場する穴種牡馬。
ダンジグ系らしく8枠で激走。
ただデクラレーションオブウォーはまだ8枠の激走は少なく、成績がいいのは7枠と6枠。1枠の勝率は3%と激悪なので、外目の枠で期待値UPなのは間違いないと思う。
その辺も含めて今後も注目。
またデクラレーションオブウォー産駒はダートのやや重~重の成績が抜群に良い。
今回のコスモストームも、前走力の要る中京ダート(良馬場)で7着の後、足抜きの良い京都ダートやや重で一変した。
④日曜・京都9R 清滝特別
馬名 | 種牡馬名 | 騎手 |
レース名 | 着順(人気/頭数) | 条件 |
フォーチュンコード | スピルバーグ | 藤岡 佑介 |
清滝特別(2勝c) | 2着(7人気/8頭) | 芝2200良 |
スピルバーグは1600~2000に良績が集中。得意コースは直線の長い東京。
なので今回のフォーチュンコードはかなりスピルバーグっぽくない感じ。
母系が重いのかな?と思って調べたら、母は阪神JF2着のシークレットコードだった。
⑤日曜・京都11R 菊花賞
馬名 | 種牡馬名 | 騎手 |
レース名 | 着順(人気/頭数) | 条件 |
アドマイヤテラ | レイデオロ | 武豊 |
菊花賞(GⅠ) | 3着(7人気/18頭) | 芝3000良 |
う~ん・・・2着(ヘデントール/父ルーラーシップ)とともにキングカメハメハの昇級初戦か・・・
↑先週の記事で、府中牝馬Sのシンティレーションをはじめ3頭も激走が出たのが、キングカメハメハ系の昇級初戦。
勢いに乗ったキングカメハメハは、GⅠの壁すら破るのか。
もちろんペースが落ちたところを撒くっていた騎手の巧さも光ったが。
レイデオロ産駒は2200、2400、2600と高アベレージを維持するので、キングカメハメハのなかではスタミナ派ということだと思う。
トロヴァトーレのようなマイラーもいるが、今後もステイヤータイプも出現しそう。
レイデオロに関しては、もっと分母が出揃ったら、いろいろと検証してみたい。
⑥日曜・京都12R 桂川S
馬名 | 種牡馬名 | 騎手 |
レース名 | 着順(人気/頭数) | 条件 |
フェルヴェンテ | ダノンバラード | 秋山 稔樹 |
桂川S(3勝c) | 2着(7人気/12頭) | ダ1400良 |
ダノンバラード産駒はこれまで芝44勝、ダート17勝と芝寄りだが、意外とダート戦のアベレージがいい。
もっとダートに挑戦してもいいとは思うのだが、サウジアラビアRC3着のマイネルチケット、新潟2歳S覇者キタウイングなど、オープンクラスで活躍するのは芝馬のほうが多い。
今回のフェルヴェンテは同条件で2桁着順が続いていたので、かなり買うのは難しかったと思う。(同条件でオープン特別3着という実績はあったが)
今週の格言
・ベストウォーリアの道悪ダート
・イスラボニータは平場で見かけたら押さえておく
・デクラレーションオブウォーの道悪ダート
・キングカメハメハ系の昇級初戦