こちらの記事ではハービンジャー産駒の、京都競馬場の成績データをまとめていきます。
※データは2024/10/8時点でのもの
ハービンジャーの血統表
イギリスのGⅠキングジョージ6世&クイーンエリザベスSを7馬身差のレコード勝ちしたハービンジャー。
引退後に社台グループに購入され、日本で種牡馬入りした。
ゴリゴリの欧州血統ながら、初年度からペルシアンナイト、モズカッチャン、海外GⅠも勝ったディアドラを輩出して、日本競馬への順応性を示す。何といってもサンデーサイレンス系、キングカメハメハ主流の時代で、GⅠ馬を多数輩出して異彩を放ったことは称賛に値すると思う。
他に代表産駒は、有馬記念を勝ったブラストワンピースがいる。
2024年現在も、チェルヴィニアがオークスを勝っており、まだまだ目が離せない血統だ。
ハービンジャー産駒の京都競馬場データ【芝コース編】
芝コースのスコア
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
芝全 | 64-72-71-74-80-402 | 8.4% | 17.8% | 27.1% |
芝外回り | 28-23-34-40-51-223 | 6.8% | 14.9% | 23.3% |
芝内回り | 36-39-37-34-29-179 | 10.2% | 21.2% | 31.6% |
※スマホの場合、横にスクロールできます
ハービンジャー産駒の京都競馬場での取り扱いはかなり難しい。
まずハービンジャーのイメージとして、『コテコテの欧州血統ゆえ極端な瞬発力勝負が苦手で、末脚の持続力勝負は得意』・・・というものがある。
これは概ねには正解で、
事実、京都では、芝外回りより、芝内回りのほうが成績が良い。
※外回り・・・最後の直線が長く上がり3ハロンが早くなる
※内回り・・・最後の直線が短く上がり3ハロンは外回りより時計がかかる
さらに言うと、
外回りは、瞬発力勝負でキレ負けするのか、1800m以下では1着より、3・4・5着が多くなる傾向がある。
ただし、
京都、芝外回りでも、速い上がり3ハロンを使える産駒が意外と多い・・・という側面もある。
上がり33.0でマイルCSを勝ったナミュールをはじめ、ペルシアンナイト、ハッピーアワーなど、
牡馬、牝馬問わずに、たまに33秒台の豪脚で突っ込んでくるので注意。
ハービンジャー産駒はジリ脚を決めつけず、各馬の成績を参照して、内回りタイプなのか、外回りでも速い上がりを使えるのか、タイプを見極めたい。
芝コースの距離別スコア【1200-1800部門】
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
芝1200 | 0- 2- 2- 2- 0-16 | 0.0% | 9.1% | 18.2% |
芝1400外 | 3- 1- 1- 1- 2-22 | 10.0% | 13.3% | 16.7% |
芝1400内 | 2- 1- 1- 2- 2-24 | 6.3% | 9.4% | 12.5% |
芝1600外 | 3- 5-11- 7- 6-23 | 5.5% | 14.5% | 34.5% |
芝1600内 | 6- 9-10- 8-10-53 | 6.3% | 15.6% | 26.0% |
芝1800 | 9- 7-10-14-24-104 | 5.4% | 9.5% | 15.5% |
※スマホの場合、横にスクロールできます
芝1600m
特筆すべきは、芝1600m。
1着よりも3着~5着が異様に多く、勝率は低水準も、複勝率が高い。
先ほども書いた通り、外回りで詰甘になるのは分かるが、下級条件で行われる内回りでも同じ傾向なのは意外だった。
ただ1600mが短いというわけでは無く、やはり京都の高速馬場に手こずるイメージ。
(小回りで最後に急坂のある中山マイルの成績は良い)
また芝1600に関しては枠番別に注目。
8枠での勝利が一番多い。(勝率17%、複勝率38%)
内枠が有利な京都において、8枠の成績が良いのは特筆事項かと思う。
マイルCSの2勝(ペルシアンナイト、ナミュール)はともに8枠での勝利。
ハービンジャー産駒は、コースにより、外枠での成績が跳ね上がる傾向があり、東京競馬場でもそうであった。
さらにハービンジャー産駒は、外枠での好走率UPも相まって、
開催が進んで外差しになってきた芝コースとの相性が抜群で、2017年大外枠でマイルCSを勝ったペルシアンナイトがイメージ通り。ナミュールも8枠だった。
2か月連続開催の10月、11月がとくに分かりやすく、
開幕直後の10月よりも、連続開催の11月のほうが断然成績がいい。
▼マイルチャンピオンシップの成績
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
2- 1- 1- 0- 0- 1 | 40.0% | 60.0% | 80.0% |
17年ペルシアンナイト勝利(4人気) 23年ナミュール勝利(5人気) ※2勝とも8枠 |
▼マイラーズカップの成績
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
0- 0- 0- 0- 0- 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
▼デイリー杯2歳ステークスの成績
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
0- 0- 1- 0- 0- 2 | 0.0% | 0.0% | 33.3% |
▼シンザン記念の成績
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
0- 0- 1- 0- 2- 0 | 0.0% | 0.0% | 33.3% |
芝コースの距離別スコア【2000-3200部門】
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
芝2000 | 28-27-24-22-17-86 | 13.7% | 27.0% | 38.7% |
芝2200 | 7-12- 7- 9-14-46 | 7.4% | 20.0% | 27.4% |
芝2400 | 6- 8- 5ー 5- 5-23 | 11.5% | 26.9% | 36.5% |
芝3000以上 | 0- 0- 0- 4- 0- 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
※スマホの場合、横にスクロールできます
芝2000m
ハービンジャー産駒は、この芝2000mというコースが信じられないほど大得意で、
(なぜか福島競馬場をのぞいて)各競馬場で勝ち星を量産している。
とくに(上がりのかかる)内回りの芝2000mが大好物で、
今回特集する京都2000をはじめ、阪神2000、中山2000、ローカル2000でも好成績を挙げている。
ただやっぱり一番アベレージがいいのは、京都2000。
勝率13.7%、連対率27.0%、複勝率38.7%と特注種牡馬に指定してもいいくらいの成績を上げている。
ハービンジャー産駒は、(個人的なイメージとして)上がり時計のかかる、きれいな良馬場が得意であり、これが京都2000(内回り)とスペシャルマッチしてるように感じる。
ちなみに京都芝2000、良馬場に限定すると、複勝率が40.9%に上がる。
ただ道悪もある程度こなし、ディアドラが勝った秋華賞は重馬場だった。
京都芝2000をもっと掘り下げると、
- 冬の京都が鬼のように強い(1月は勝率20%・連対率31%・複勝率44%)
- 枠順で大きな傾向は無く、どの枠に入っても狙える
- ノーザンファームのハービンジャー産駒が超無双(複勝率50%超え)
こんなハービンジャー産駒だが、
京都の秋華賞には、過去3頭しか出走していない。(ディアドラ1着、モズカッチャン3着、エミュー7着)
これからハービンジャー産駒の出走もあるかもしれないので、人気、人気薄関わらず注目してみたい。
▼秋華賞の成績
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
2- 0- 1- 0- 0- 2 | 40.0% | 40.0% | 60.0% |
17年ディアドラが勝利(3人気) 24年チェルヴィニアが勝利(1人気) |
▼京都2歳ステークスの成績
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1- 1- 1- 0- 0- 1 | 25.0% | 50.0% | 75.0% |
15年ドレッドノータスが勝利(3人気) 23年プレリュードシチーが2着激走(10人気) |
芝2400m
▼京都大賞典の成績
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1- 0- 0- 2- 0- 0 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
19年ドレッドノータスが激走、勝利(11人気) |
▼日経新春杯の成績
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
0- 0- 0- 1- 1- 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
芝コースの道悪スコア
1着ー2着ー3着ー4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
やや重~不良 | 13-12-14-137 | 7.4% | 14.2% | 22.2% |
やや重 | 10- 7- 5-76 | 10.2% | 13.7% | 22.4% |
重 | 3- 5- 6-44 | 5.2% | 13.8% | 24.1% |
不良 | 0- 0- 3-17 | 0.0% | 0.0% | 15.0% |
※スマホの場合、横にスクロールできます
コテコテ欧州血統のハービンジャー産駒だが、道悪では意外とアベレージを若干落とす。
この症状は、ドイツ血統ノヴェリストも同じだった。(どちらもキングジョージをレコード勝ちしたという共通項が・・・)
ハービンジャーの場合、
得意の芝2000mならば道悪でも比較的アベレージをキープするが、それ以外の距離は率を落とすので注意が必要。(とくに勝率がガクンと落ちる)
なので、「欧州血統だから道悪得意だろう!」と決め打ちで1着固定すると外れる可能性が高まる(2000は除く)
ハービンジャー産駒の京都競馬場データ【ダートコース編】
ダートコースのスコア
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
ダート全 | 5- 9-10- 8- 9-108 | 3.4% | 9.4% | 16.1% |
※スマホの場合、横にスクロールできます
ダートコースの距離別スコア
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
ダ1200 | 0- 0- 0- 1- 1-13 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
ダ1400 | 2- 0- 0- 1- 1-23 | 7.4% | 7.4% | 7.4% |
ダ1800 | 3- 9- 9- 4- 5-65 | 3.2% | 12.6% | 22.1% |
ダ1900 | 0- 0- 1- 1- 2- 7 | 0.0% | 0.0% | 8.3% |
※スマホの場合、横にスクロールできます
ダート1800m
▼みやこステークスの成績
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
出走なし | — | — | — |
ダート1900m
▼平安ステークスの成績
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
出走なし | — | — | — |
ダートコースの道悪スコア
1着ー2着ー3着ー4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
やや重~不良 | 1- 4- 4-55 | 1.6% | 7.8% | 14.1% |
やや重 | 0- 1- 1-32 | 0.0% | 2.9% | 5.9% |
重 | 1- 2- 2-12 | 5.9% | 17.6% | 29.4% |
不良 | 0- 1- 1-11 | 0.0% | 7.7% | 15.4% |
※スマホの場合、横にスクロールできます