今年は英仏マイルGⅠを勝った外国馬チャリンが来日!
まずは挑戦してくれたことに感謝!!
3歳マイル王者のジャンタルマンタルは残念ながら出走しないけど、熱い戦いが期待できそう。
富士Sを勝ったワールドエース産駒のジュンブロッサム、豪の5億円レースを勝ったオオバンブルマイなど新興勢力の存在も要注目。
マイルチャンピオンシップ2024の出走予定馬
※2024/11/13現在
人気 | 馬名 | 性齢 | 種牡馬 |
1 | ブレイディヴェーグ | 牝4 | ロードカナロア |
2 | ソウルラッシュ | 牡6 | ルーラーシップ |
3 | ナミュール | 牝5 | ハービンジャー |
4 | 外チャリン | 牡4 | Dark Angel |
5 | セリフォス | 牡5 | ダイワメジャー |
6 | ジュンブロッサム | 牡5 | ワールドエース |
7 | エルトンバローズ | 牡4 | ディープブリランテ |
8 | ウインマーベル | 牡5 | アイルハヴアナザー |
9 | マテンロウスカイ | セ5 | モーリス |
10 | オオバンブルマイ | 牡4 | ディスクリートキャット |
11 | フィアスプライド | 牝6 | ディープインパクト |
12 | ニホンピロキーフ | 牡4 | キタサンブラック |
13 | バルサムノート | 牡4 | モーリス |
14 | レイベリング | 牡4 | Frankel |
15 | アルナシーム | 牡5 | モーリス |
16 | タイムトゥヘヴン | 牡6 | ロードカナロア |
※人気順は想定
マイルチャンピオンシップ2024の出走予定馬の血統チェック
①ブレイディヴェーグ
ロードカナロア×ディープインパクトの配合は、先週デイリー杯2歳Sの勝ち馬ランフォーヴァウと同じ。
他には京王杯SCを上がり32.6で勝ったレッドモンレーヴがいる。
この配合は、東京や京都外回りで高アベレージを叩き出しており、やはり高速馬場で瞬発力を活かす産駒が多い印象。
ブレイディヴェーグは昨年はエリザベス女王杯を勝ったが、血統的にはやはりマイル向きと判断したい。
そしてマイルCSは、できれば高速馬場でやりたい。
ロードカナロア産駒は、京都の開幕週が激高アベレージであるように高速馬場のほうがスピード、キレを活かせるからね。
しかし近年のマイルCS、京都開催では外差し傾向で、時計も意外とかかっているので、そこは不安材料となる。
しかも週末雨予報だからね・・・
本命にするかは、馬場次第といえるかもしれない。
ブレイディヴェーグの評価
血統 | S | |
戦績 | S | |
道悪 | C |
②外チャリン
外国馬チャリンが日本の馬場に適性があるか?この見極めが馬券を当てるうえで重要になりそう。
まずマイルCSは欧州血統持ちの馬が意外と好走している。
2連続開催の7週目に開催されるので、ある程度時計がかかるし、外差しになりやすいのも影響してるかもしれん。
↓くわしくは別記事で
チャリンの系統は、ノーザンダンサー⇒トライマイベスト⇒ワージブの系統。
ワージブは過去に日本に輸入されたので知ってる方も多いはず。
(実はその父トライマイベストも晩年に日本に輸入されたらしい)
トライマイベストの系統といえば、ラストタイクーンを経由して、昨年の日本ダービー馬タスティエーラを輩出している。
サンデー、キンカメ、ロベルト系全盛のなかで、異系の馬が日本ダービーを勝てるのは凄いこと。
ダークエンジェル産駒は、毎年のように欧州でGⅠウィナーを輩出した大種牡馬。そして日本ではマッドクールが高松宮記念を勝った。
なのでチャリンは、日本ダービーをも勝ったトライマイベスト系、そしてダークエンジェル産駒ということを考えても、日本の馬場に適応する可能性はある。
今度はチャリンの母系を見てみよう。
母父は馴染みのないコディアックという馬だが、デインヒル系。
日本でデインヒル系(ダンジグ系)と言えばハービンジャー。すでにマイルCSで2勝を挙げている種牡馬。
ちなみにダークエンジェル×ダンジグ系はニックス配合で、産駒はドバイGⅠ(欧州より時計が速い)を連覇した馬もいる。
以上のことから推察しても、今の京都の馬場状態は超高速馬場では無いし、チャリンもやれると考えられる。
血統表にはマキャベリアンやストームバードといったスピード血統もあるし。
あとは海外遠征で、調子を維持してるかどうかだけ。2024年はけっこう詰め詰めで使われてるので、そこは心配。
チャリンの評価
血統 | A- | |
戦績 | S | |
道悪 | A+ |
③ソウルラッシュ
父ルーラーシップ 母父マンハッタンカフェ
ルーラーシップ産駒の京都競馬場データは↓下の記事にて
ルーラーシップ牡馬は、良馬場だと、京都外回りコースは1着よりも、2~5着の数のほうが多く勝ち切れない傾向にある。
瞬発力よりも持続力タイプが多いので、京都の良馬場だとどうしても遅れを取ってしまう。
ソウルラッシュ自身も、マイラーズC2勝はいずれもやや重であり、良馬場だとマイルCS2着&4着など、やはりデータ通りに勝ち切れない。
その逆に、京都1600外回りで、道悪だと、勝率27.3%、連対率36.4%と一気に神アベレージへと跳ね上がる。
というわけで、今週末の雨予報は、間違いなくプラス。
逆に馬場造園課のおなじみの頑張りで、超高速馬場化していたら、割引きを考えたいかな。
ソウルラッシュの評価
血統 | B+ | |
戦績 | A | |
道悪 | S |
④ナミュール
父ハービンジャー 母父ダイワメジャー
ハービンジャーは8枠での成績がいい。マイルCSはハービンジャー産駒が2勝しているが、いずれも8枠だった。
8枠に強い種牡馬は2タイプあって、気性的な理由で揉まれない外枠がいいタイプと、持続力のある末脚を出し切るために自由に動ける外枠がいいタイプ。この2つ。
前者がヘニーヒューズなどのストームキャット系なら、後者はハーツクライ。
そしてハービンジャーも後者だと思うが、ダンジグの直系なので前者も少しあるかもしれない。
ナミュールも安田記念を見る限り、かなり長く末脚が使えるタイプ。
やはり勝ち切るには、外差し馬場で外枠を引いたときだろうか。
可能性は低いがステルヴィオが勝った時のような内有利な馬場だと、厳しいと思う。
土曜の馬場を注視してから、この馬の取捨を決めたい。
ナミュールの評価
血統 | A | |
戦績 | A | |
道悪 | B |
⑤セリフォス
父ダイワメジャー 母父ルアーヴル
2022年のマイルCS覇者。しかし当時は馬場のいい阪神代替だった。
ダイワメジャー産駒は、持ち前のスピードが武器で、開幕直後のAコースでの成績が良い。
未勝利戦がメインの京都1600内回りはそうでもないが、上級条件が行われる京都1600外回りでは、顕著に開幕直後が強い。
逆に言うと連続開催の2ヶ月目で、かなり勝率を落とすというデータがある。
<ダイワメジャー産駒、京都芝1600外回りの成績>
※2013年生まれ世代~現在までのデータ
▮冬開催
- 1月 勝率15.8%
- 2月 勝率9.1%
▮春開催
- 4月 勝率9.1%
- 5月 勝率0.0%
▮秋開催
- 10月 勝率12.5%
- 11月 勝率4.0%
時計のかかる芝、外差し馬場では、ダイワメジャー産駒のアドバンテージが活かせないという結果だと思う。
ただ2~3着はけっこうあるので、セリフォスも無印は危険か。連下が無難かなとは思う。
セリフォスの評価
血統 | B+ | |
戦績 | B+ | |
道悪 | C |
⑥ジュンブロッサム
父ワールドエース 母父クロフネ
現役時代、京都1600のコースレコードを作ったワールドエース産駒。
産駒は6世代デビューしたが、ジュンブロッサムが初の重賞ウィナーとなった。
返す刀でGⅠをも制することができるか。
ワールドエース産駒は、じつは京都芝コースが大の苦手。
過去に1勝しかしておらず、勝率1.7%、連対率6.7%と散々な結果となっている。
しかしその唯一の勝利が、ジュンブロッサムの水無月S(3勝C)だから、判断が難しい。
ただ水無月Sは10頭立てで、レースレベルにも恵まれた印象。
当サイトは血統データを元に予想をしているので、さすがにマイルCSでワールドエース産駒は買えない、という結論に落ち着きそう。
ジュンブロッサムの評価
血統 | C | |
戦績 | B | |
道悪 | C+ |
⑦エルトンバローズ
父ディープブリランテ 母父ブライアンズタイム
ディープブリランテは過去に重賞馬を3頭輩出(エルトン・セダブリランテス・モズベッロ)
しかし未だ芝1600の重賞を勝ったことが無い。
ただ、じつはディープブリランテ産駒は、京都芝1600外回りコースは意外といいアベレージを残している。
分母は少ないが、勝率11.1%、連対率18.5%、複勝率29.6%はかなり優秀。
そして人気薄の好走もあり・・・単勝回収値、複勝回収値ともに100円を超えているのも特徴。
エルトンバローズ自身は、昨年のマイルCSで4着。3歳での挑戦、そして馬体重+8キロ(重め残り?)を考えれば立派な成績だった。
高速馬場の瞬発力勝負では分が悪いが、時計がかかる馬場の場合は浮上のチャンスあり。
ちなみにディープブリランテ産駒は、京都コースではCコースの成績が一番いい。
開幕直後よりも、連続開催向きということだろう。人気薄が多く好走するのもCコース。
そう考えるとマイルCSは向いている舞台なのかも。
※例年はCコース使用だが、2024年は継続Bコースでした・・・
エルトンバローズの評価
血統 | X | |
戦績 | B | |
道悪 | A |
⑧ウインマーベル
父アイルハヴアナザー 母父フジキセキ
アイルハヴアナザーはアメリカで走ったフォーティナイナー系の馬。
適性距離は産駒によりバラつきがあり、ウインマーベルは血統の額面だけ見るとマイルも走りそうだが、こればっかりは気性的な問題もあるし何とも言えない。
アイルハヴアナザー産駒の勝率の高い芝コースは、函館と福島。瞬発力よりも、馬力だったり先行力が活かせるコースの方が向いている。
ウインマーベルを見てみると、阪神Cと阪急杯の勝利こそ血統っぽい走り。逆に京王杯SCの上がり33.2の勝利はかなり驚きだった。
今回のマイルCSは、京都外回りだしアイルハヴアナザー向きの舞台では無い。外回りよりかは内回り向きだから。
そもそもマイルCS、アメリカ血統持ちは、ディープインパクト×アメリカ血統を除いて苦戦傾向にあるからね。
個人的には今回は静観すると思う。
ウインマーベルの評価
血統 | C+ | |
戦績 | C | |
道悪 | B |
⑨オオバンブルマイ
父ディスクリートキャット 母父ディープインパクト
ディスクリートキャット産駒は、中京芝コースだけアベレージが爆発している。
中京芝 9-1-4/39 勝率23.1%・連25.6%・複35.9%
ディスクリートキャットは、ストームキャット系の中でもパワー特化かもしれない。
オオバンブルマイは、アーリントンCを重馬場で勝利、豪GⅠ1着もNHKマイルC3着も稍重だった。
今回のマイルCSも馬場の助けが欲しい。
良馬場では無印、やや重~重で再考といった感じ。
道悪で外枠ならば・・・ちょっと怖い存在に。
オオバンブルマイの評価
血統 | C | |
戦績 | C | |
道悪 | A |