※データは2024/9/12時点でのもの
ノヴェリストの血統表
父モンズーンはドイツの大種牡馬で、バリバリのドイツ血統。
さかのぼるとブランドフォードにたどり着くが、じつはブランドフォード系は日本では1900年代中盤頃は全盛を誇っていた。
モンズーンの仔、ノヴェリストはキングジョージをレコード勝ちするなどGⅠ4勝。スピード・素軽さを兼ね備えたドイツ血統として、日本に輸入される。
代表産駒はラストドラフト(京成杯)、ブレークアップ(アルゼンチン共和国杯、種牡馬入り)
今後、大物の登場は期待しずらい状況だが、ソウルスターリング(母父モンズーン)を見ても、母父ノヴェリストの大物誕生の可能性は大いにある。
ノヴェリスト産駒の中山競馬場データ【芝コース編】
芝コースのスコア
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
芝全 | 20-23-20-14-17-156 | 8.0% | 17.2% | 25.2% |
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ノヴェリストが一番得意なのは東京競馬場、一番苦手なのは小倉競馬場。
今回特集する中山競馬場もそこそこの成績を残しており悪くない。
全体的な特徴としては、意外と素軽いスピードがあり高速馬場にも対応できること。
月別では、夏を経て抜群の芝状態で開催される9月が一番成績がいい。
逆に冬の12月は極度に成績が悪い。
本当にドイツ血統なのか?と突っ込みたくなる。
ちなみに過去5年の秋の中山の高速馬場、種牡馬ランキングでは、芝1800m部門で3位に入っている。産駒数を考えれば快挙?
またノヴェリスト産駒は昇級初戦の成績もよい。
とくに未勝利勝ち直後の1勝クラスは、馬券的にも狙いやすい。
アビームは、良馬場に強く、昇級初戦の壁も無くとんとん拍子でOP入り。まさにノヴェリスト産駒マイラーの典型的な馬だった。
芝コースの距離別スコア【1200-1800部門】
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
芝1200 | 2- 2- 1- 4- 1-19 | 6.9% | 13.8% | 17.2% |
芝1600 | 5-14- 6- 3- 7-55 | 5.6% | 21.1% | 27.8% |
芝1800 | 5- 3- 6- 3- 5-22 | 11.4% | 18.2% | 31.8% |
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①芝1200m
出走頭数が少なく、好走馬も少ない。さすがに1200mの適性は低いと思われる。
②芝1600m
芝1200mより成績はあげている。ただ2着が異様に多く、単勝負よりも、連や複勝負向き。
その分、連対率は超優秀だ。
ノヴェリスト産駒は、最後の直線の長い芝1600mが合っているため、小回りの中山は若干エンジンのかかりが遅くなってしまうのかも。
※とくに新潟マイルが大得意で勝率18%、連対率26%、複勝率32%ととんでもない数値を叩き出している。
マイルを走るような素軽いノヴェリスト産駒は道悪が苦手。
なので道悪で敗戦(または時計のかかる荒れ芝で敗戦)→馬場のいい中山芝で激走、この人気薄パターンに要注意。
~プレイバック ノヴェリスト産駒~
2020/9/19 未勝利 中山芝1600良
コスモチョコラトル 2着(15人気/16頭)
《寸評》新馬戦を重馬場で大敗、2戦目を不良馬場で大敗、そして迎えた3戦目は待望の良馬場。素軽いスピードで逃げると、単勝285倍の超大穴ながら2着に粘った。
③芝1800m
ノヴェリストは中山芝1800mの成績がとても良い。
出走頭数が少ないため、特注種牡馬に指定するまではいかないが、それでも勝率11%、複勝率32%は超優秀。
とくに9月の成績が良く、過去5年の高速馬場(良~やや重)の種牡馬ランキングでは、ドゥラメンテ、ディープインパクトについで第3位に入っている。
馬券はやはり良馬場の高速馬場で買いたい。
コスモカレンドゥラはレインボーS(9月の3勝クラス)を7番人気で1着。前走重馬場で大敗して人気を大きく落としていた。
っていうか、ノヴェリストは本当にドイツ血統なのか?
ハービンジャーもそうだが、欧州GⅠをレコード勝ちするような馬は、日本の高速馬場も走るということなのだろうか。
芝コースの距離別スコア【2000-3600部門】
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
芝2000 | 5- 3- 1- 3- 2-45 | 8.5% | 13.6% | 15.3% |
芝2200 | 3- 0- 4- 1- 1- 7 | 18.8% | 18.8% | 43.8% |
芝2500 | 0- 1- 2- 0- 1- 7 | 0.0% | 9.1% | 27.3% |
芝3600 | 0- 0- 0- 0- 0- 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
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①芝2000m
芝1800は成績が優秀なのに、2000はさほど成績が伸びず、はっきり言ってイマイチだ。
1ハロンずれるだけで、ここまで成績が違うのが競馬の難しさだと思う。
中山だけを見れば、非根幹距離マイスターな種牡馬とも言える。
このコースでは、ラストドラフトが京成杯を勝ったが、最近ではヤマニンアドホックが山藤賞を勝ったのが目立つ程度。
正直、馬券で狙えるような成績では無いと思う。(とくに最近は)
②芝2200m
出走頭数は少ないが、圧倒的なアベレージを残すのがこの芝2200。
他の競馬場の2200mはなかなか勝ち切れず、2着3着が異様に多いが、なぜか中山は1着が多い。
それもそのはず、3勝すべてブレークアップが記録している。
逆に言うとブレークアップがいなかったら勝率ゼロだ。
それでも3着は4回あるので、どう判断するかは読者の方次第かと。
個人的には、2200mは合っていると思うが、基本勝ち切れず2~3着が増えていくと予想。
個人的には9月のセントライト記念、オールカマーで出走馬がいたら2~3着付けで買ってみたい種牡馬。(または3連複、ワイドの軸)
2024/9/16セントライト記念にノヴェリスト産駒のヤマニンアドホックが出走予定。
推定6番人気前後と穴人気。データ通りに行くと、2~3着に突っ込んでくる可能性はあるが、どうなるか・・・!?
【追記】ヤマニンアドホックは惜しくも僅差の4着!!しかし翌週、オールカマーでノヴェリスト産駒アウスヴァールが10人気2着の大激走!!
芝コースの道悪スコア
1着ー2着ー3着ー4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
やや重~不良 | 5- 6- 4-40 | 9.1% | 20.0% | 27.3% |
やや重 | 4- 2- 2-28 | 11.1% | 16.7% | 22.2% |
重 | 1- 3- 1-10 | 6.7% | 26.7% | 33.3% |
不良 | 0- 1- 1- 2 | 0.0% | 25.0% | 50.0% |
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芝1600の項目でも書いたが、素軽いマイラーは道悪はダメ。高速馬場が理想。
中長距離は、馬によって異なる。
良馬場でこその馬もいれば、重・不良で穴を開ける馬も。
扱いが難しいが、その馬の戦歴、母系などを判断して取捨を決めるしかない。
本命を打つのは避けたほうがいい。
ノヴェリスト産駒の中山競馬場データ【ダートコース編】
ダートコースのスコア
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
ダート全 | 9-13- 9-12-17-153 | 4.2% | 10.3% | 14.6% |
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ノヴェリストは、全体で見ると芝が132勝、ダートが43勝と、だいぶ芝寄りの種牡馬。
ダートだけで見ると、中山が最多の9勝。ただ得意というわけではなく、アベレージは低調。
最後に中山ダでの勝利は2021年3月。3年以上勝利が無いので、今後も馬券は買いずらいと言える。
ダートコースの距離別スコア
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
ダ1200 | 5- 7- 6- 7- 8-82 | 4.3% | 10.4% | 15.7% |
ダ1800 | 4- 6- 3- 5- 9-68 | 4.2% | 10.5% | 13.7% |
ダ2400 | 0- 0- 0- 0- 0- 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
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ダートコースの道悪スコア
1着ー2着ー3着ー4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
やや重~不良 | 2- 8- 2-47 | 3.4% | 16.9% | 20.3% |
やや重 | 2- 5- 2-25 | 5.9% | 20.6% | 26.5% |
重 | 0- 2- 0-11 | 0.0% | 15.4% | 15.4% |
不良 | 0- 1- 0-11 | 0.0% | 8.3% | 8.3% |
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