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種牡馬ルーラーシップの特徴【2025年最新】競馬予想に使える得意・不得意のデータ分析

2025/09/01にデータ更新

管理人
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こちらの記事では、種牡馬ルーラーシップの特徴を解説していくよ!

ルーラーシップの血統表

キングカメハメハとエアグルーヴという、日本を代表する配合の種牡馬。現役時代はかなり人気のある馬で、出遅れ癖などが原因で日本のGⅠを勝てなかったが、5歳時に香港GⅠを勝利。

ドゥラメンテ(キングカメハメハ×アドマイヤグルーヴ)と血統構成が似ているが、ルーラーシップのほうはサンデーサイレンスの血を持たない分、サンデー系の繁殖牝馬とほぼ自由に配合できるのが強み。実際に、重賞ウィナーのほとんどがサンデー系との配合。母父がサンデー系でなくても母母父がサンデーのケースも。

いっさいサンデーサイレンスの血の入っていない重賞ウィナーはパッシングスルーとディスペランツァの2頭のみ。(※障害は除く)

 

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ルーラーシップの代表産駒(主な勝ち鞍)

  • ソウルラッシュ(ドバイターフ、マイルCS)
  • メールドグラース(豪コーフィールドC)
  • キセキ(菊花賞)
  • ヘデントール(天皇賞・春)
  • ドルチェモア(朝日杯FS)

マスクトディーヴァ(ローズS)、エヒト(小倉記念)、フェアリーポルカ(中山牝馬S)、リオンリオン(セントライト記念)、ワンダフルタウン(青葉賞)、ディアンドル(福島牝馬S)、ダンビュライト(京都記念)、ムイトオブリガード(アルゼンチン共和国杯)、グロンディオーズ(ダイヤモンドS)、フリームファクシ(きさらぎ賞)、ディスペランツァ(アーリントンC)など

初年度産駒からキセキを輩出。3歳夏からキングカメハメハ系らしい成長曲線を描き、季節外れの台風で不良馬場となった菊花賞を力強く勝利した。

2世代目はメールドグラース。こちらは4歳になり軌道に乗ると、6連勝で豪GⅠコーフィールドCを制覇するまでに登り詰めた。

一度軌道に乗ると連勝をし出すような「キングカメハメハ系」に多く見られる成長曲線が特長。早熟だったドルチェモアのような馬もいるが、基本的には成長力のある仔が多く、古馬になって活躍する晩成気味の馬も多い。

2025年はソウルラッシュが7歳でドバイターフ制覇、ヨシノイースターが7歳で北九州記念2着など高齢での重賞活躍も見られた。

過去に障害重賞4勝と、なにげに障害レースに強いのも特徴。

種牡馬ルーラーシップの特徴

芝・ダートの勝利数

1着ー2着ー3着ー4着ー5着 勝率 連対率 複勝率
528-525-530-506-470 8.5% 16.9% 25.5%
ダート 277-249-318-328-296 6.9% 13.2% 21.1%

芝もダートも走る万能型、やや芝寄り

一流馬は芝でこそ。芝の重賞は合計33勝、ダートはゼロ勝。

 

芝の距離別成績

1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
スプリント 42-41-45-434 7.5% 14.8% 22.8%
マイル 129-131-113-1214 8.1% 16.4% 23.5%
中距離 250-250-288-2236 8.3% 16.5% 26.1%
クラシック 80-75-61-494 11.3% 21.8% 30.4%
長距離 27-28-23-255 8.1% 16.5% 23.4%

※スプリント1000~1300、マイル1400~1600、中距離1700~2000、クラシック2100~2400、長距離2500~

短距離馬から長距離馬まで幅広く輩出する万能型。アベレージはクラシック帯が最高値。

競馬場により特徴が違うので、くわしくはルーラーシップ産駒の競馬場別成績をご覧ください

 

ダートの距離別成績

ダート 1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
スプリント 24-32-31-336 5.7% 13.2% 20.6%
マイル 56-52-81-687 6.4% 12.3% 21.6%
中距離 186-158-184-1929 7.6% 14.0% 21.5%
長距離 11- 7-20-187 4.9% 8.0% 16.9%

※スプリント1000~1300、マイル1400~1600、中距離1700~2000、長距離2100~2400

中距離で勝利数、勝率ともに最多。

短距離では各競馬場で人気薄の激走があり、単勝回収値&複勝回収値が高い。

 

クラス別の成績

①芝のクラス別成績

1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
GⅠ  4-10- 9-81 3.8% 13.5% 22.1%
GⅡ 10-11-15-103 7.2% 15.1% 25.9%
GⅢ 19-19-14-177 8.3% 16.6% 22.7%
OP特別(L) 11-10-14-83 9.3% 17.8% 29.7%
OP特別(非L) 11- 8- 4-60 13.3% 22.9% 27.7%
新馬 52-58-74-532 7.3% 15.4% 25.7%
未勝利 179-164-147-1612 8.5% 16.3% 23.3%
1勝クラス 136-140-157-1230 8.2% 16.6% 26.0%
2勝クラス 72-68-67-454 10.9% 21.2% 31.3%
3勝クラス 34-37-29-301 8.5% 17.8% 29.7%

 

昇級初戦のキングカメハメハ系、軌道に乗ると連勝するキングカメハメハ系。ということで、条件戦1着➔昇級初戦の成績がいいのが特徴。

2勝クラス~OP特別の昇級初戦のアベレージが高く、とくに2勝クラスとOP特別のアベレージが秀逸。

条件戦勝利➔重賞挑戦でのアベレージも高く、ヘデントールの菊花賞2着、ソウルラッシュのマイラーズC、マスクトディーヴァのローズS、メールドグラースの新潟大賞典、リオンリオンの青葉賞、ディスペランツァのアーリントンCなどなど挙げたらキリが無いくらい。このパターンは意外とオッズが美味しい。

成長力のある産駒が多いだけに、軌道に乗ったらクラスの壁をも突破する産駒が多い。この「トレンドに乗れ!」パターンはキングカメハメハ系の特徴でもある。

その分新馬戦はやや低迷気味で、他の有力種牡馬に比べてアベレージが低い。

 

②ダートのクラス別成績

ダート 1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
GⅠ 出走なし
GⅡ  0- 0- 0- 2 0.0% 0.0% 0.0%
GⅢ  0- 1- 1-18 0.0% 5.0% 10.0%
OP特別(L)  3- 1- 0-29 9.1% 12.1% 12.1%
OP特別(非L)  1- 1- 7- 4 2.3% 4.7% 20.9%
新馬  7-11-10-116 4.9% 12.5% 19.4%
未勝利 134-116-135-1252 8.2% 15.3% 23.5%
1勝クラス 90-87-128-1146 6.2% 12.2% 21.0%
2勝クラス 32-20-20-401 6.8% 11.0% 15.2%
3勝クラス 10-12-17-158 5.1% 11.2% 19.8%

※地方競馬の成績は除く

GⅢの2着1回、3着1回はともに東京ダ1600m

競馬場別の成績

競馬場別の成績は、それぞれ記事を作成しました。そちらをご覧ください。

 

得意コース10選

1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
新潟芝2400  7- 2- 5-25 17.9% 23.1% 35.9%
京都芝2200  7- 4- 4-34 14.3% 22.4% 30.6%
新潟芝2000内  9- 5- 9-42 13.8% 21.5% 35.4%
阪神芝2000 24-17-20-138 12.1% 20.6% 30.7%
阪神芝2400 11- 7- 7-61 12.8% 20.9% 29.1%
阪神ダ2000 11- 7- 4-58 13.8% 22.5% 27.5%
小倉芝2600  7- 5- 4-35 13.7% 23.5% 31.4%
中山芝2200 11-11- 6-64 12.0% 23.9% 30.4%
東京芝2500  2- 2- 0-15 13.3% 26.7% 26.7%
東京芝2400 21-22-12-111 12.7% 25.9% 33.1%

※勝利数順では無く、アベレージや回収値などを参考にしています。

上記の得意コースでも注意事項があったりしますので、くわしくはルーラーシップ競馬場別の分析をご覧ください。

例)京都芝2200は牝馬がほとんどダメで、牡馬のアベレージが良い

例)東京芝2400はGⅠだと究極の瞬発力勝負で後れを取る

 

人気別の成績

勝率 連対率 複勝率
1番人気 34.6% 51.5% 64.9%
2番人気 19.0% 37.2% 53.3%
3番人気 13.3% 30.1% 45.5%
4番人気 7.4% 18.0% 29.8%
5番人気 6.4% 14.8% 26.2%
6番人気 6.7% 13.6% 23.4%
7番人気 3.7% 9.0% 15.3%
8番人気 2.3% 6.7% 12.6%
9番人気 2.0% 4.8% 9.8%
10番人気以下 0.8% 2.2% 4.8%

↑赤文字=平均より高い、青文字=平均より低い

人気馬の信頼度が高いコース(1~3番人気)

  • 新潟芝2400
  • 札幌芝2000
  • 小倉芝2600
  • 京都ダ1400
  • 札幌芝1500
  • 京都芝2200
  • 福島芝1800

 

人気薄の好走が多いコース(6番人気以下)

  • 新潟芝2000内回り
  • 福島ダ1700
  • 函館芝2600
  • 東京芝1400
  • 函館芝1200
  • 小倉ダ1700
  • 京都ダ1800
  • 京都芝1600内回り

 

年齢別の成績

①芝の年齢別成績

1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
2歳 117-122-134-919 9.1% 18.5% 28.9%
3歳 234-232-206-1983 8.8% 17.6% 25.3%
4歳 122-95-99-830 10.6% 18.9% 27.6%
5歳 44-56-62-552 6.2% 14.0% 22.7%
6歳 10-16-22-249 3.4% 8.8% 16.2%

 

②ダートでの年齢別成績

ダート 1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
2歳 25-26-25-258 7.5% 15.3% 22.8%
3歳 171-143-178-1528 8.5% 15.5% 24.4%
4歳 43-41-67-697 5.1% 9.9% 17.8%
5歳 29-27-34-420 5.7% 11.0% 17.6%
6歳  9-11-11-167 4.5% 10.1% 15.7%

 

道悪(やや重・重・不良)の成績

①芝の道悪成績

1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
やや重~不良 126-120-106-1063 8.9% 17.4% 24.9%
やや重 88-77-60-688 9.6% 18.1% 24.6%
31-33-36-293 7.9% 16.3% 25.4%
不良  7-10-10-82 6.4% 15.6% 24.8%

 

芝の道悪は苦にしない傾向

道悪の重賞5勝、OP2勝と高いレベルでも走れる。やはり代表格は不良の菊花賞を勝ったキセキ。その他にも道悪重賞2勝のリオンリオンがいる。

牡馬のやや重は特注で、勝率12.1%、連対率22.3%、複勝率31.0%

牝馬は馬によりけりだが、アベレージ自体は悪くない。不良の中山牝馬を勝ったフェアリーポルカ、重の新潟牝馬を勝ったウラヌスチャームなど明らかに得意な馬もいる。

競馬場により成績は変わるので、くわしくは競馬場別のデータ分析でご確認ください。

道悪芝の得意コース

  1. 阪神芝1800
  2. 小倉芝1800
  3. 福島芝2000
  4. 中山芝2000
  5. 東京芝1600

※上記はあくまで一部

その他に中京芝2000、阪神芝2000のアベレージが高い。

 

②ダートの道悪成績

ダート 1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
やや重~不良 91-103-132-1236 5.8% 12.4% 20.9%
やや重 39-50-73-663 4.7% 10.8% 19.6%
30-29-35-365 6.5% 12.9% 20.5%
不良 22-24-24-208 7.9% 16.5% 25.2%

 

基本的に中距離のレンジで、湿ったダートのアベレージが高くなる傾向有り。

しかし競馬場によりけりなので、競馬場別のデータ分析でご確認ください。

簡単にまとめると、函館、福島、中山、京都、阪神、小倉で道悪ダートでアベレージが上がる。なかでも中山、京都、阪神はダート不良馬場でアベレージが突出するデータあり。

道悪ダートの得意コース

  1. 阪神ダ1800(12勝)
  2. 小倉ダ1700(11勝)
  3. 中山ダ1800(8勝)
  4. 京都ダ1800(8勝)
  5. 中京ダ1800(5勝)

アベレージがいいのは阪神ダ2000m

 

相性のいい母父

1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率
ディープインパクト 104-78-84-835 9.4% 16.5%
サンデーサイレンス 92-81-99-645 10.0% 18.9%
アグネスタキオン 75-90-80-685 8.1% 17.7%
フジキセキ 64-67-57-508 9.2% 18.8%
スペシャルウィーク 38-35-44-365 7.9% 15.1%

 

重賞の成績

  1. 母父ディープインパクト
  2. 母父サンデーサイレンス
  3. 母父マンハッタンカフェ
  4. 母父スペシャルウィーク
  5. 母父クロフネ

1位のディープインパクトはダントツの数字(重賞3着以内が36回)

2025年ヘデントールとホーエリートの活躍で、母父ステイゴールドの順位が急上昇

 

新馬戦の成績

  1. 母父ディープインパクト
  2. 母父アグネスタキオン
  3. 母父フジキセキ
  4. 母父クロフネ

 

道悪(芝コース)の成績

  1. 母父ディープインパクト
  2. 母父アグネスタキオン
  3. 母父サンデーサイレンス
  4. 母父ゼンノロブロイ

ディープインパクトとアグネスタキオンは勝利数が同じも、アベレージはアグネスタキオンのほうが上。

母父マンハッタンカフェはアベレージが突出して良い。

 

相性のいい騎手

1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率
ルメール 52-34-26-83 26.7% 44.1%
戸崎圭太 31-28-23-107 16.4% 31.2%
川田将雅 30-35-24-59 20.3% 43.9%
武豊 27-22-18-93 16.9% 30.6%
岩田康誠 21-17-21-126 11.4% 20.5%

 

重賞の成績

  1. 和田竜二(4勝)
  2. 川田将雅(3勝)
  3. 団野大成(3勝)
  4. 横山典弘(3勝)
  5. レーン(3勝)

 

相性のいい調教師

1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率
藤岡健一(栗) 23-16-13-108 14.4% 24.4%
須貝尚介(栗) 22-18-10-107 14.0% 25.5%
矢作芳人(栗) 17-17- 8-119 10.6% 21.1%
角田晃一(栗) 17-11-18-121 10.2% 16.8%
斉藤崇史(栗) 16-16- 7-96 13.5% 23.7%

その他に木村哲也(美)のアベレージ高し。

 

重賞の成績

  1. 池江泰寿(4勝)
  2. 須貝尚介(3勝)
  3. 清水久詞(3勝)
  4. 音無秀孝(2勝)
  5. 辻野泰之(2勝)

 

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種牡馬ルーラーシップの今後