ステイヤーズSの血統的傾向といえば、やはりオルフェーヴル。
「オルフェーヴルの中山競馬場の成績」の記事でくわしく書いたけど、中山芝3600mのステイヤーズSの成績が神がかり的にいい。
過去3勝、そして現在4年連続で馬券圏内に好走しているほど。
ただ今年は、絶不調で前走もビリ負けのミクソロジー、長期休み明けのアイアンバローズと不安材料の強い陣容。
これでもオルフェーヴルに勝たれたら、ぐぅの音も出ないが、今年は別の馬を本命に抜擢しようと思う。
中山競馬場の芝コース馬場状態
開幕週、Aコース使用、超高速馬場
9月の開幕週が超超高速馬場。12月開幕週はそこまでかどうかは分からないが、クッション値10.2と高めだし、まあかなりの高速馬場ではあると思う。
昨年が勝ちタイム3.45.4、上がり35.6なので、これより早くなる可能性あり。
やはりスタミナだけじゃなく、ある程度のスピード、具体的には重賞2400mでも勝ち負けできるくらいは欲しい。
ステイヤー血統だからと言って、実績の乏しい馬を買える馬場状態でもないかな。とくに9月くらいの超高速馬場だったらなおさら。
ホントはステイヤーズSは重い馬場でゴリゴリのステイヤー決めてほしいんだけどね。昔みたいに...
ステイヤーズS2024の展開予想
近年のステイヤーズSを見ると、動きの少ない超Sペースの場合→上がり34秒台突入、出入りの激しい展開または動き出しが早い→上がりがかかり持続力が要求される、こんなイメージ。
今回は確固たる逃げ馬不在。
内から荻野極フルールが逃げるか、昨年の覇者アイアンバローズがスタートを決めてまた逃げるか。
ペースは正直アイアンバローズ次第だけど、もしもアイアンが昨年のように離し逃げしても2番手以降は超スローペース濃厚。
ただアイアンバローズへの警戒は強くなるだろうし、後続も早めに動きそう。
アイアンバローズが万が一逃げなかった場合は超Sからの上がり3ハロン戦になるだろうが、それ以外の場合はラップは分散して持続力の勝負となる。
ロングスプリントまでは行かないが、長くいい脚を使える馬をチョイスしたい。
Sペース~超Sペース、仕掛けは早く持続力優先
ステイヤーズS2024の最終予想
◎本命:07メイショウブレゲ
冒頭にも書いた通り、近年のステイヤーズSはオルフェーヴル産駒が強い。しかし今年は不安材料が多い。
ならば裾野を広げてステイゴールド系を狙い撃つ。
本命はゴールドシップ産駒のメイショウブレゲ。ゴールドシップは長距離で抜群のアベレージを残すステイヤー種牡馬。
- 2600m 勝率10.2%/連19.1%/複29.7%
- 3000m 勝率12.5%/連25.0%/複29.2%
過去5年でみると、芝3000mの種牡馬別成績はディープインパクトにつぐ2番目にいい成績。勝利数・勝率はオルフェーヴルと全く同じ。
芝3000、3200の重賞で全く好走歴が無いのは物足りないが、芝3600では2022年ステイヤーズSでプリュムドールが2着に好走した。
メイショウブレゲはこの秋叩き3戦目で、今回が一番の狙い時。
京都大賞典では2.23.0、上がり34.1と強豪相手にスピード負けしないことを証明。これは今の超高速の中山ではプラス材料。
前走・アルゼンチン共和国杯では外差し馬場をイン突きしてしまい負けはしたが、最後の直線の急坂(ラスト400m前後)での伸びはよく、坂有コースも適応できることを証明した。
今年の秋のレースを見ると明らかに成長を感じたし、この内容ならば3600m戦ならば急浮上必至。
ゴールドシップ×アメリカ血統×ダンスインザダークは、菊花賞で人気を裏切ったメイショウタバルと同じ配合。
ただこちらは気性的に折り合いがつくし長距離向き。元祖・ステイヤーズSお得意血統のダンスインザダークの血が母系にあるのも強調材料だと思う。
っていうか、こういった血統が長距離で活躍してくれないと面白くないのよ。いまだに菊花賞のメイショウタバルはク○騎乗を抜きにしても個人的に収まりが付いてないから。
メイショウブレゲはここでしっかり勝って、菊花賞の悪夢を消し去ってほしい。
時間が無いので、今回は本命馬のみの解説。
あとの予想印は以下のとおり!
◎07メイショウブレゲ
○04シュヴァリエローズ
▲03アイアンバローズ
△01ダンディズム
△11マイネルケレリウス
△13シルブロン
△14ゴールデンスナップ