種牡馬ランキング

秋の東京競馬場(10月~11月)種牡馬ランキング【芝コース】◆毎日王冠からジャパンカップまでで勝利を重ねる血統とは?

スプリンターズSが終わり、今週からいよいよ本格的な秋競馬。

10月からは、東は東京競馬場、西は京都競馬場で秋のGⅠ戦線がスタートします。

今回の記事では、東京競馬場のデータを特集。

過去5年10月~11月の東京芝コースの種牡馬ランキングをまとめました。

※2019年~2023年、毎日王冠の週~ジャパンカップの週の計8週間

 

東京の芝コースは近年でもとくに『超』高速馬場が顕著なコース。

馬場造園課の頑張り(?)で、10月~11月と2か月連続開催でもあまり時計がかかるようなことは無く、最終週のジャパンカップも高速決着するのが基本。

超高速の東京芝コースでは、どんな種牡馬が活躍するのか、距離別でもランキング化してみました。

またランキング外でも、好調な新種牡馬なんかもピックアップしていきます。

管理人
管理人
それでは、どうぞ!!

 

秋の東京競馬場(10月~11月)、芝コースの種牡馬ランキング

芝コース全レース(勝利数順)

種牡馬名 1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
1位 ディープインパクト 64-56-45-320 13.2% 24.7% 34.0%
2位 エピファネイア 37-22-25-156 15.4% 24.6% 35.0%
3位 ハーツクライ 30-31-28-206 10.2% 20.7% 30.2%
4位 ロードカナロア 28-29-30-195 9.9% 20.2% 30.9%
5位 ドゥラメンテ 23-25-13-100 14.3% 29.8% 37.9%

 

1位はディープインパクト

過去5年のデータということで、ディープインパクト産駒はピークアウトしつつもこの成績は凄い。

ただ当サイトは今後の馬券の予想に活かしたいので、現4歳がラストクロップのディープは置いておき、2位以下に注目したいと思う。

2位はエピファネイア

エピファネイア産駒は高速馬場でも走る優等生型のロベルト系で、とくに直線の長いコースが得意。

産駒の芝成績を調べると、競馬場別のアベレージでは東京競馬場が1位・・・と見せかけて、じつは新潟外回りが隠れ1位なほど。

東京と新潟外回りは、ともに(2着・3着と比べて)1着のほうが頭一つ多いという特徴がある。人気馬の場合は1着固定もアリな種牡馬。

ちなみにエピファネイア産駒を月別で見てみると、一番の苦手なのは冬場の2月(6勝のみ)。

春は6月より5月、秋は11月より10月のほうが勝利数も勝率も高い。開幕ほやほやの絶好の馬場に異様に強く、「超」高速馬場の申し子という異名を与えたい

 

3位はハーツクライ

産駒が出てきた当初は東京の重賞を荒らしまくっていたほど(というか東京でしか重賞を勝てなかったほど)東京は得意だったが、近年はディープ同様ピークアウトして年々アベレージを落としてきている。

今年の春競馬(5月6月)は東京芝での勝利は無かったほどなので、馬券は本命では無く抑えに回しておこう。

4位はロードカナロア

優等生タイプのロードカナロアは、東京コースも得意で、1年中均等なアベレージで活躍している。

1番人気~3番人気の複勝率がかなり高いので、堅軸タイプとして本命を打ちやすい傾向にあり。

5位はドゥラメンテ

ドゥラメンテも超高速馬場につよい種牡馬だ。

東京芝コースを見ると、一年中活躍しているものの、とくに10月11月でアベレージが神がかっている。

とくに11月は絶賛大爆発中で、勝率16%、連対率35%、複勝率42%と特注種牡馬とも言える成績。

今年の秋競馬も大活躍するだろう。

その他の注目種牡馬

9位にランクインしているキタサンブラック

まだ過去5年のデータでは3世代しかいないので9位に甘んじているが、アベレージは神がかっている。

勝率21.9%、連対率35.6%、複勝率43.8%、この成績はある程度の分母がある種牡馬の中ではダントツNo1だ。

 

高アベレージの新種牡馬

ランキングは過去5年でのものなので、新種牡馬はランキング外。しかしそのなかにも目を引くアベレージで今後の飛躍が見込まれるものも多い。

スワーヴリチャード

新種牡馬の中ではダントツNo1の数値を叩き出しているのがスワーヴリチャード。

2023年の2歳戦だけのデータとはいえ、勝率27%、連対率40%、複勝率60%はヤバイ。

コラソンビートの京王杯2歳S、アーバンシックの百日草特別などが挙げられる。

今年も10月11月の2歳戦は注意。

また古馬になっても同じ傾向を示すかは、興味深く注視していこうと思う。

 

リアルスティール

リアルスティールも秋の東京芝コースは大得意。

勝率15%、連対率27%、複勝率39%はかなり好成績だと思う。

というか1年中好成績を維持しているので、将来的には東京芝コースの特注種牡馬になるかもしれない(もうすでになりかけているが)

レーベンスティールは絶対に天皇賞秋、ジャパンカップに出るべきだし、血統的にも勝ち負けできる素養があるので超期待!

 

サトノダイヤモンド

サトノダイアモンド産駒は東京競馬場自体はそこまで成績は良くないのだが、なぜか10月だけ走る。

東京芝コース全4勝のうち、4勝すべて10月でのもの。(すべて新馬か未勝利だが)

10月は勝率24%と意味不明なほど好成績、しかし他の月は壊滅的に悪いので注意は必要。

シンリョクカも府中牝馬Sに出たら勝てるかも!?

 

芝コース距離別(勝利数順)

芝1400m

種牡馬名 1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
1位 ロードカナロア 32-27-22-175 12.5% 23.0% 31.6%
2位 ダイワメジャー 13-19-13-127 7.6% 18.6% 26.2%
3位 エピファネイア 12-18- 9-85 9.7% 24.2% 31.5%
4位 ディープインパクト 11-14-14-70 10.1% 22.9% 35.8%
5位 ハーツクライ 10-12- 9-66 10.3% 22.7% 32.0%

ランク外で高アベレージなのは、

イスラボニータ 

勝率16.4%、連対率29.1%、複勝率34.5%

2024年ではすでに7番人気以下の激走が33回もある、超激穴種牡馬(執筆時点)

秋競馬も、東京芝1400ではイスラボニータ警報が鳴り響くだろう。

【第5回】スプリンターズSの週の穴馬激走をチェック!(2024/9/28・29)◆今年すでに33回も激走しているイスラボニータ産駒がエグすぎる『激走馬を振り返る!』は毎週、7番人気以下の人気薄の激走馬(3着以内)をまとめるコーナーです。 なぜ激走したのか?を血統の観点から...

 

ノヴェリスト

勝率10.0%、連対率22.0%、複勝率32.0%

高速馬場に強い謎のドイツ血統馬ノヴェリスト。そういえば中山でも9月の高速馬場が強かったっけ。

道悪だと数値をグッと落とすので注意!

 

ロジャーバローズ

勝率30.8%、連対率38.5%、複勝率46.2%

まだ分母は少ないが(出走13)、やたらに神アベレージを叩き出している。

これがたまたまなのか、東京1400の特注種牡馬になっていくのか、今年も目が離せない。

(関係者の皆様、ぜひ出走させてみてください)

芝1600m

種牡馬名 1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
1位 ディープインパクト 23-11- 7-118 19.5% 28.8% 34.7%
2位 エピファネイア 16- 6- 8-54 19.0% 26.2% 35.7%
3位 ドゥラメンテ 11- 8- 4-29 21.2% 36.5% 44.2%
4位 キングカメハメハ  8- 9- 5-25 17.0% 36.2% 46.8%
5位 キタサンブラック  8- 3- 2-15 28.6% 39.3% 46.4%

なにか選ばれし種牡馬5頭、な感じのするランキング。

ピークアウトしているとはいえ、ディープインパクトと同等のアベレージを残すエピファネイアも凄いが、その後に続くドゥラメンテ、キタサンブラックの数値も激ヤバ。

エピファネイア、キタサンブラックは人気薄馬も激走ているので、出走馬に名前を見かけたら要警戒だ。

また、ランク外の高アベレージ馬は、

ハービンジャー

勝率10.9%、連対率23.9%、複勝率30.4%

 

イスラボニータ

勝率10.3%、連対率31.0%、複勝率34.5%

 

いやぁ、イスラボニータは面白いなあ・・・そして将来的にはここにスワーヴリチャードも入ってくるであろう。

 

芝1800m

種牡馬名 1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
1位 ディープインパクト 17-17- 8-83 13.6% 27.2% 33.6%
2位 ハーツクライ 12-12- 9-36 18.2% 31.8% 45.5%
3位 ジャスタウェイ  8- 3- 4-20 22.9% 31.4% 42.9%
4位 モーリス  7- 4- 2-17 23.3% 36.7% 43.3%
5位 ドゥラメンテ  6- 7- 4-30 12.8% 27.7% 36.2%

2位3位のハーツクライ、ジャスタウェイ親子は距離が伸びて浮上。複勝率は驚異の数値。

ランク外で高アベレージなのは、

ロードカナロア

勝率13.0%、連対率19.6%、複勝率32.6%

 

オルフェーヴル

勝率10.3%、連対率17.2%、複勝率34.5%

 

また分母は少ないが、リオンディーズが好成績を挙げているので要注目!

 

芝2000m

種牡馬名 1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
1位 ディープインパクト 12-15-19-70 10.3% 23.3% 39.7%
2位 エピファネイア 12- 4- 7-29 23.1% 30.8% 44.2%
3位 ハーツクライ  8- 6- 7-65 9.3% 16.3% 24.4%
4位 キズナ  7- 8- 2-23 17.5% 37.5% 42.5%
5位 モーリス  6- 6- 3-27 14.3% 28.6% 35.7%

 

注目は4位。東京競馬場は何かと勝ち切れないケースの多いキズナだが、2000mになるとどばっと勝ち馬を出して一気にランクイン。

モーリスは短距離だけでなく、じつは2000mの成績が良い。

ランク外の高アベレージ種牡馬は、

キタサンブラック

勝率20.0%、連対率36.0%、複勝率48.0%

 

ロードカナロア

勝率11.1%、連対率22.2%、複勝率31.1%

 

また新種牡馬の中では、サトノダイヤモンドのアベレージが良く、適性はかなり高そうだ。

 

芝2400m

種牡馬名 1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
1位 ディープインパクト  6- 8- 7-44 9.2% 21.5% 32.2%
2位 ハービンジャー  4- 3- 2- 9 22.2% 38.9% 50.0%
3位 ルーラーシップ  3- 3- 0-18 12.5% 25.0% 25.0%
4位 ステイゴールド  3- 0- 1-13 17.6% 17.6% 23.5%
5位 ハーツクライ  2- 3- 1-31 5.4% 13.5% 16.2%

分母が少ないとはいえ、複勝率50%という革命的な数値を誇るハービンジャー。

中山競馬場は得意も、東京ではなかなかランクインできなかったルーラーシップもここにきてようやく数値を出してきた。

 

ちなみに芝2500は分母が少なすぎるため除外、3400mは施行レース無し。