※データは2024/9/10時点でのもの
キタサンブラックの血統表
ご存知、GⅠ7勝の伝説の競走馬キタサンブラック。代表産駒はGⅠ6連勝したイクイノックス。
父ブラックタイドはサンデーサイレンス×名牝ウインドインハーヘアでディープインパクトの全兄。
母父は最強スプリンターサクラバクシンオー。レコード勝ちを見せた天皇賞春のスピードはバクシンオー譲りな面もあると思う。
母母父ジャッジアンジェルーチは、社台が(ノーザンテースト、リアルシャダイの後釜として)輸入した種牡馬だが、産駒はまったく走らず「社台の失敗作」としての汚名を着せられたまま引退。しかし後年になって牝系に入りキタサンブラックという馬が登場するのだから、血統というのは奥が深い。
キタサンブラック産駒の中山競馬場データ【芝コース編】
芝コースのスコア
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
芝全 | 16-10- 6-13- 7-71 | 13.0% | 21.1% | 26.0% |
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キタサンブラックが一番得意な競馬場【芝コース】は、ダントツで東京競馬場。(勝率18%、連対率28%)
その次に得意なのが、小倉、札幌、京都、今回の中山競馬場が横一線で並んでいる。
っていうよりか、新潟競馬場だけが極度の不振(なぜか外回りもダメ)で、その他の競馬場はいい成績またはそこそこの成績を上げている。
中山競馬場だけで分析してみると、
9月だけが突出して成績が良い。
9月 勝率32%・連対率47%・複勝率58%という異常数値を叩き出している。
2024年、紫苑Sを1.56.6というとんでもないコースレコードで勝利したクリスマスパレードが記憶に新しい。
逆に1月は極度の大不振。(冬開催の2ヶ月目)
勝率4%、連対率4%と9月の勢いはどこ行ったんだ!と言えるほどの落差。
ソールオリエンスは魔の1月で重賞を勝ったので、まさに器が違った・・・というべきか。
1年を通じて、人気薄の好走が少なく、好走馬のほとんどが1番人気~3番人気。
穴馬がバンバン走るキズナとは真逆で、本命党の方こそ特長をつかむべき種牡馬と言えよう。
芝コースの距離別スコア【1200-1800部門】
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
芝1200 | 2- 3- 1- 3- 0- 4 | 15.4% | 38.5% | 46.2% |
芝1600 | 3- 1- 2- 3- 1-19 | 10.3% | 13.8% | 20.7% |
芝1800 | 1- 1- 1- 3- 0-11 | 5.9% | 11.8% | 17.6% |
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芝1200m
まだ分母が少ないため何とも言い難いが、いいアベレージを残している。連対率38.5%は優秀。
キタサンの仔は1200mでも多くの勝ち馬を出している。これは(母父)サクラバクシンオーの影響なのは間違いない。
札幌、函館、福島、中山、中京、阪神の6競馬場で、芝1200の複勝率が40%を超えており、まさに芝1200mの特注種牡馬と言っても良い。
中山芝1200に話を戻すと、好走馬のほとんどは牝馬。ただ牡馬でもスプリンターはいるので警戒はしておこう。
▼スプリンターズステークスの成績
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
出走なし | — | — | — |
芝1600m
マイラーも多いキタサンブラック産駒。東京、京都がとくに得意で、ダントツで苦手なのが新潟。
中山競馬場は、ちょうど東京と新潟の中間くらいで、あまり成績が良くない。
人気薄の好走がほとんど無く、単勝回収値32円は寂しい限り。
枠は1~3枠の成績が良く、5枠より外は、ヒップホップソウルの新馬勝ちのみで、それ以外は3着以内すら無し。
現状は内目の枠に入った人気馬を買い目に入れるくらいで良さそうだ。
▼フェアリーステークスの成績
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
0- 0- 1- 0- 0- 1 | 0.0% | 0.0% | 50.0% |
▼ターコイズステークスの成績
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
0- 0- 0- 0- 0- 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
芝1800m
東京芝1800の特注種牡馬でもあるキタサンブラック。(勝率26%)
それなのに中山1800のほうはイマイチで、鬼門の新潟よりも成績が悪いくらいだ。
中山1800はクセの強い種牡馬が好成績を収める傾向があり、エピファネイアやキタサンブラックなど、どちらかといえばクセの少ない種牡馬は成績を下げるような気がする。
キタサンブラック産駒は、まだこのコースに出走頭数が少ないとはいえ、すでに人気馬が幾度となく飛んでいる。
お世辞にも得意コースとはいえず、超高速馬場の秋競馬でどこまで数値を改善できるか注視したい。
人気馬は疑ってかかろう。
▼中山記念の成績
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
0- 0- 0- 1- 0- 0 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
▼フラワーカップの成績
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
0- 1- 0- 0- 0- 2 | 0.0% | 33.3% | 33.3% |
23年にヒップホップソウルが2着激走(8人気):不良馬場 |
芝コースの距離別スコア【2000-3600部門】
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
芝2000 | 6- 4- 2- 4- 4-30 | 12.0% | 20.0% | 24.0% |
芝2200 | 3- 1- 0- 0- 2- 3 | 33.3% | 44.4% | 44.4% |
芝2500 | 1- 0- 0- 0- 0- 4 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
芝3600 | 0- 0- 0- 0- 0- 0 | — | — | — |
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芝2000m
キタサンブラック牡馬の本領発揮は芝2000m。
牝馬も好走するが、率がいいのは圧倒的に牡馬。
基本、芝2000ならばどの競馬場もいい成績を残すが、ここも鬼門なのは新潟。新潟2000はいまだに3着以内に入った馬がいない。複勝率ゼロだ。
一番得意なのは、東京2000。また分母は少ないが函館2000ならば複勝率50%とすばらしいアベレージ。
その2つに比べると、中山2000は率は劣るが、それでも勝率12%は激戦区の中では健闘している。
超高速馬場が進む中山芝コースなので、紫苑S(クリスマスパレード)を見ても、今後キタサン産駒の成績はさらに上昇すると予想される。
開幕直後の芝2000mは今後も要注意!
人気薄の好走は全く無いが、1~3番人気の成績は優秀。(連対率53%、複勝率65%)
▼皐月賞
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1- 1- 0- 0- 0- 0 | 50.0% | 100% | 100% |
23年にソールオリエンスが1着:重馬場 22年にイクイノックスが2着 |
▼ホープフルステークスの成績
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
0- 0- 0- 0- 0- 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
▼紫苑ステークスの成績
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1- 1- 0- 0- 0- 0 | 50.0% | 100% | 100% |
24年にクリスマスパレードが1着(5人気) 23年にヒップホップソウルが2着 |
▼京成杯の成績
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1- 0- 0- 0- 0- 4 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
23年にソールオリエンスが1着(2人気) |
芝2200m
分母が少なすぎるため判断が難しいが、アベレージはとにかく素晴らしい。
ソールオリエンス(セントライト2着)、ガイアフォース(セントライト)、クリスマスパレード(水仙賞)と実力馬の出走があるから率も高くなったのだろう。
もちろん今後もこのアベレージを維持できれば、キタサンブラックは中山芝2200の特注種牡馬になるが、どうだろうか。
基本は牡馬が活躍するだろう。道悪でも走る。穴狙いは無謀で、実力のありそうな人気のある馬だけを狙う形が無難。
今後もセントライト記念やオールカマーの出走が増えてくると思うので、要注目。
▼セントライト記念の成績
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1- 1- 0- 0- 0- 0 | 50.0% | 100% | 100% |
22年ガイアフォースが1着(3人気) 23年ソールオリエンスが2着 |
▼オールカマーの成績
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
0- 0- 0- 0- 1- 0 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
▼AJCCの成績
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
0- 0- 0- 0- 1- 0 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
芝2500m
▼有馬記念の成績
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1- 0- 0- 0- 0- 1 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
22年イクイノックスが1着 |
▼日経賞の成績
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
出走なし | — | — | — |
芝コースの道悪スコア
1着ー2着ー3着ー4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
やや重~不良 | 6- 4- 0-24 | 17.6% | 29.4% | 29.4% |
やや重 | 3- 3- 0-17 | 13.0% | 26.1% | 26.1% |
重 | 2- 0- 0- 2 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
不良 | 1- 1- 0- 5 | 14.3% | 28.6% | 28.6% |
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キタサンブラック産駒は道悪でもアベレージを落とさない。
晴雨兼用、パワーがあるのは魅力だ。
この適性は、キタサンの現役時代を知る人にとっては納得だろう。
人気薄の好走が極めて少ないキタサン産駒だが、道悪となると少しだけ穴馬の期待値が上がる。
ヒップホップソウルのフラワーC(8人気2着)、ドグマの船橋S(9人気1着)の2回だけだが・・・
今後、道悪の中山芝コースで大穴を開ける可能性はもしかしたらあるかも、と予想する。
キタサンブラック産駒の中山競馬場データ【ダートコース編】
ダートコースのスコア
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
ダート全 | 4- 2- 2- 3- 3-22 | 11.1% | 16.7% | 22.2% |
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キタサンブラック産駒は、いまのところ中山ダートで目立った成績はあげられていない。
完全に芝寄りの適性だ。
クリスマスパレードやドグマのようなダート→芝替わりで一発!というところも狙い目になりそう。
ダートコースの距離別スコア
1着ー2着ー3着ー4着ー5着ー着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
ダ1200 | 1- 1- 0- 0- 1- 7 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
ダ1800 | 2- 1- 2- 3- 2-13 | 8.7% | 13.0% | 21.7% |
ダ2400 | 1- 0- 0- 0- 0- 2 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
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ダートコースの道悪スコア
1着ー2着ー3着ー4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
やや重~不良 | 1- 0- 1-12 | 7.1% | 7.1% | 14.3% |
やや重 | 1- 0- 0- 9 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
重 | 0- 0- 0- 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
不良 | 0- 0- 1- 0 | 0.0% | 0.0% | 100% |
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