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【種牡馬】ドレフォン産駒の特徴◆ストームキャット系らしさ満載のデータ分析

2025/10/08にデータ更新

管理人
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こちらの記事では、種牡馬ドレフォンの特徴を解説していくよ!

ドレフォンの血統表

ドレフォンはストームキャット系GioPonti産駒で、現役時代はBCスプリントなどダートスプリント戦で活躍した。

2018年から社台ファームで供用開始。それ以降、種付け頭数は毎年100頭を超える人気ぶり。地方競馬でも強く、今後の活躍は約束されたもの?!

産駒は予想以上に幅広く、芝の重賞ウィナーも続々と誕生。初年度から皐月賞馬を輩出したのは驚きで、その他マイルで末脚鋭いウォーターリヒト、豪の伝統レース・メルボルンCハナ差2着のワープスピードなど個性派ぞろい。見ていて楽しい産駒が多い。

 

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ドレフォンの代表産駒(主な勝ち鞍)

  • ジオグリフ(皐月賞、沙サウジC4着)
  • ミッキーファイト(帝王賞)
  • アドマイヤデイトナ(UAEダービー)
  • ワープスピード(豪メルボルンC2着)

デシエルト(中日新聞杯)、ウォーターリヒト(東京新聞杯)、サンライズフレイム(テレ玉杯オーバルスプリント)、カズタンジャー(マーキュリーC)、マテンロウコマンド(兵庫CS)、アンデスビエント(関東オークス)など

JRA重賞ウィナーは4頭だけだが、地方交流や海外レースを含めると結構な数。2025年は地方競馬リーディングサイアーは現時点で4位につけている。

 

ドレフォンはどんな種牡馬?

ダート型の種牡馬と思わせて、初年度からいきなり皐月賞馬!

 

ドレフォンはアメリカのダートGⅠ馬(BCスプリントなど)なので、産駒はダート馬が中心・・・と思わせて、初年度からいきなり皐月賞馬ジオグリフを輩出。

その他にも芝2000路線で活躍中のデシエルト、河内洋調教師の定年に花を添えたウォーターリヒトなど個性派の芝馬をぞくぞく輩出。

ただし勝ち星の8割近くはダートなので、ドレフォンはダート型の種牡馬としつつ、ときたま芝のOP馬を出すイメージ。

芝タイプか、ダートタイプかにはっきりと分かれる傾向があり、JRAで芝ダート両方勝利した馬は、デシエルトやカルネアサーダなどいるが意外と少ない。

※牡牝どちらもダート馬の割合は8割ほど

 

出世するのは、ことごとく牡馬

 

JRAの重賞を勝ったのは、すべて牡馬。オープン特別を勝つ馬も牡馬のほうが圧倒的に多い。

ほとんどのコースで、アベレージ自体も牡馬のほうが高い。

素質馬=牡馬、というのは新馬戦の成績にも如実に現れており、

新馬戦+牡馬=勝率11.3%(13.0%)、連対率19.2%(22.8%)

新馬戦+牝馬=勝率5.1%(4.8%)、連対率11.6%(11.9%)

※()のなかはダート新馬戦のアベレージ

と、平場戦を買う人にとっては覚えておいて損は無いデータだ。

とくに新馬戦ではドレフォン牝馬が人気を裏切るケースが非常に多いので要注意。

 

早熟であらず、意外と成長力のある産駒が多い

 

ストームキャット系というと早熟のイメージがあるかもしれないが、ドレフォン産駒はそんなことはない。

オープン馬を見ると成長力を感じる馬がほとんどで、軌道に乗るとクラスの壁を安々と突破する。

「この馬、軌道に乗ったな・・・」と感じる馬がいたら、とことん順張りでOK

 

【恒例】ストームキャット系らしい一面も

 

ストームキャット系は気性的にムラっ気が強く、惨敗と好走がはっきりしている傾向がある。

外枠で気分よく走ると強い反面、内枠では意外と揉まれ弱いのは、もはや伝統芸能。

その他、ブリンカー着用だったり、コース激変だったり、刺激を与えると思い出したかのように激走することも。アメリカンヤンキーな血統は、甘やかすよりも、適度に刺激を与えたほうがいい。

ドレフォンも例に漏れずその傾向があり、とくにダートでは外枠のほうが成績がいい傾向がある。

もちろんすべてのコースで都合よく外枠が強いわけではないが、阪神、京都、中京、函館、中山のダートコースでは外枠のアベレージがいい。

とくに芝スタートのダート戦は外枠の成績がいい

東京ダ1600の8枠勝率33.3%をはじめ、京都ダ1400、阪神ダ1400、中山ダ1200など

ストームキャットの気性面と、芝スタートの形態(外の方が長い時間、速い芝の部分を走れる)とでシナジーがあるためと推測。

ただし短距離などでは、内枠に入った馬の思い切って逃げての好走も多いので、そこは展開を読みながら内枠の馬の取捨をしたいところ。

 

地方交流重賞でも要注意

 

2025年10月現在、地方リーディングサイアーでも4位と好調のドレフォン。

地方交流重賞の勝利も積み上げており、ミッキーファイトの帝王賞をはじめサンライズフレイム、カズタンジャー、マテンロウコマンド、アンデスビエント、ヴィオラフォンと、わずか4世代でJRA勢が通算7勝。

また交流競走以外でも、たくさんの地方馬が重賞を勝利しており、地方競馬との相性も証明。

今後もさらなる勝利を積み上げるのは疑いようがなく、地方のリーディングサイアーも視野に入ってくるだろう。

 

 

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種牡馬ドレフォンの特徴

芝・ダートの勝利数

1着ー2着ー3着ー4着ー5着 勝率 連対率 複勝率
72-85-81-93-75 6.7% 14.6% 22.2%
ダート 301-240-254-240-238 10.6% 19.1% 28.1%

 

芝の距離別成績

1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
スプリント 15-29-22-226 5.1% 15.1% 22.6%
マイル 36-35-37-364 7.4% 15.0% 22.9%
中距離 15-19-18-204 5.9% 13.3% 20.3%
クラシック  4- 1- 2-27 11.8% 14.7% 20.6%
長距離  2- 1- 2-15 10.0% 15.0% 25.0%

※スプリント1000~1200、マイル1400~1600、中距離1700~2000、クラシック2200~2400、長距離2500~

芝2200m以上で馬券圏内に好走した馬は、ワープスピード(後のメルボルンC2着馬)とスピードリッチ(母父ハーツクライ)の2頭のみ。基本的にクラシック~長距離のレンジはドレフォンの適性外とみていい。

ジオグリフも日本ダービーでは見せ場が無かった。

適性は1200~2000m。ただし距離の融通性は低く、1200・1600・2000とそれぞれに専門家がいるイメージ。1頭の馬が幅広く走る感じではない。

サーマルウインドが1200~1600で活躍してるのですら、異能に感じてしまうほどだ。

なのでドレフォン産駒は1頭ごとに適性を見極めて、その馬の得意距離でだけ強く買う・・・というのがおススメ。得意距離の幅が狭い分、惨敗と好走の差が激しくなり、結果としてコース替わりで激走する。

ダートの距離別成績

ダート 1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
スプリント 62-60-57-474 9.5% 18.7% 27.4%
マイル 88-64-70-581 11.0% 18.9% 27.6%
中距離 143-111-118-924 11.0% 19.6% 28.7%
長距離  8- 5- 9-53 10.7% 17.3% 29.3%

※スプリント1000~1300、マイル1400~1600、中距離1700~2000、長距離2100~2400

ダートも基本的には、前述の芝コースと同じ考え方で。

ただし長距離は走らないが、東京ダ2100mは成績がいい。

各馬ごとに得意距離、得意コースを把握して馬券で狙いたい。

コース替わりは、人気薄激走のサイン。(得意なコースに変わる場合)

 

クラス別の成績

①芝のクラス別成績

1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
GⅠ  1- 0- 1-18 5.0% 5.0% 10.0%
GⅡ  0- 2- 2-15 0.0% 10.5% 21.0%
GⅢ  3- 5- 3-34 6.7% 17.8% 24.4%
OP特別(L)  4- 4- 1-21 13.3% 26.7% 30.0%
OP特別(非L)  1- 3- 3-16 4.3% 17.4% 30.4%
新馬 15-13-19-169 6.9% 13.0% 21.8%
未勝利 24-33-25-324 5.9% 14.0% 20.2%
1勝クラス 13-18-21-183 5.5% 13.2% 22.1%
2勝クラス  6- 6- 3-43 10.3% 20.7% 25.9%
3勝クラス  5- 1- 3-13 22.7% 27.3% 40.9%

 

②ダートのクラス別成績

ダート 1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
GⅠ  0- 0- 1- 2 0.0% 0.0% 33.3%
GⅡ  0- 0- 0- 1 0.0% 0.0% 0.0%
GⅢ  2- 1- 3-20 7.7% 11.5% 23.1%
OP特別(L)  4- 5- 6-29 9.1% 20.5% 34.1%
OP特別(非L) 12- 6- 4-47 17.4% 26.1% 31.9%
新馬 16-15-13-132 9.1% 17.6% 25.0%
未勝利 120-90-103-722 11.6% 20.3% 30.2%
1勝クラス 91-77-75-656 10.1% 18.7% 27.0%
2勝クラス 39-34-32-291 9.8% 18.4% 26.5%
3勝クラス 17-12-17-132 9.6% 16.3% 25.8%

※地方競馬の成績は除く

 

競馬場別の成績

競馬場別の成績は、それぞれ記事を作成しました。そちらをご覧ください。

 

得意コース10選

1着ー2着ー3着ー4着下 勝率 連対率 複勝率
京都ダ1900  6- 5- 5-24 15.0% 27.5% 40.0%
東京ダ2100※  8- 2- 5-39 14.8% 18.5% 27.8%
中京ダ1800 19- 8-17-97 13.5% 19.1% 31.2%
阪神ダ1400 22-11-12-119 13.4% 20.1% 27.4%
阪神ダ1200 11- 6- 7-60 13.1% 20.2% 28.6%
阪神ダ1800 23-16-17-124 12.8% 21.7% 31.1%
中京ダ1200  9- 9- 6-51 12.0% 24.0% 32.0%
小倉ダ1700 15- 6-12-98 11.5% 16.0% 25.2%
東京ダ1400 19-11-17-123 11.2% 17.6% 27.6%
中京ダ1400 13- 7-11-86 11.1% 17.1% 27.6%

※東京ダ2100mは8勝中4勝はクールミラボー

ダート1200~2100mまではどの競馬場もアベレージは高め。

その他にも得意コースあるので、くわしくはドレフォン産駒の競馬場別成績にて。

(例)函館1700のOP特別、札幌1700のエルムSで警戒

新潟1800のレパードSで警戒

京都ダ1400は牡牝でアベレージに大きな差

 

人気別の成績

勝率 連対率 複勝率
1番人気 36.9% 55.6% 69.1%
2番人気 20.9% 34.9% 50.8%
3番人気 12.3% 26.8% 40.4%
4番人気 10.9% 21.8% 34.2%
5番人気 9.4% 21.9% 32.5%
6番人気 3.3% 8.6% 14.9%
7番人気 4.5% 10.4% 17.9%
8番人気 3.7% 9.0% 12.3%
9番人気 2.9% 6.1% 9.4%
10番人気以下 0.7% 2.3% 6.3%

赤文字=平均より高い青文字=平均より低い

ダートの1番人気は信頼度は高め。勝率41.7%、連対率59.1%、複勝率72.8%。

しかし芝の人気馬の信頼度が低いため、全体的なアベレージを下げている。

ただ芝もダートも2~3番人気は勝率は低い傾向。2着3着が多い。

人気薄の激走が多いのは、もちろんダートのほう。

 

人気馬の信頼度が高いコース(1~3番人気)

  1. 東京ダ2100 勝率50.0%
  2. 阪神ダ1400 勝率45.9%
  3. 阪神ダ1200 勝率31.8%
  4. 京都ダ1800 勝率30.6%
  5. 新潟ダ1800 勝率29.6%
  6. 阪神ダ1800 勝率29.6%
  7. 東京ダ1400 勝率28.8%

など

 

人気薄の好走が多いコース(6番人気以下)

  • 函館ダ1700 勝率7.1%、複勝率14.3%
  • 中京ダ1200 勝率4.7%、複勝率14.0%
  • 新潟ダ1200 勝率0.0%、複勝率13.7%
  • 小倉ダ1700 勝率3.0%、複勝率13.4%
  • 中京ダ1400 勝率7.2%、複勝率13.0%
  • 新潟ダ1800 勝率0.0%、複勝率12.5%
  • 京都ダ1800 勝率2.7%、複勝率12.0%
  • 阪神ダ1800 勝率2.5%、複勝率11.3%
  • 中山ダ1800 勝率3.8%、複勝率9.9%

 

道悪(やや重・重・不良)の成績

①芝の道悪成績

1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
やや重~不良 12-14-20-190 5.1% 11.1% 19.5%
やや重  9-10-14-139 5.2% 11.0% 19.2%
 2- 4- 4-41 3.9% 11.8% 19.6%
不良  1- 0- 2-13 7.7% 7.7% 23.1%

道悪の芝は苦手傾向

やや重までなら、こなす産駒はいるが、アベレージ的に決して得意ではない。

 

 

②ダートの道悪成績

ダート 1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率 複勝率
やや重~不良 108-80-88-681 11.3% 19.6% 28.8%
やや重 64-52-49-357 12.3% 22.2% 31.6%
29-18-32-217 9.8% 15.9% 26.7%
不良 15-10- 7-107 10.8% 18.0% 23.0%

道悪ダートは得意傾向

とくにやや重でのアベレージが高く、これは基本的にはどの競馬場でも共通だ。

(札幌ダ道悪は伸び悩んでいるが、分母が低いこともあり、これから伸びてくるのではないか。函館では成績はいいので)

 

道悪ダートの得意コース

  • 阪神ダ1800 勝率18.2%
  • 中京ダ1800 勝率15.2%
  • 阪神ダ1200 勝率17.9%
  • 阪神ダ1400 勝率12.7%
  • 東京ダ1600 勝率13.1%
  • 東京ダ2100 勝率17.4%
  • 東京ダ1400 勝率11.3%
  • 福島ダ1700 勝率14.3%
  • 京都ダ1800 勝率11.4%
  • 函館ダ1700 勝率12.1%

とくに阪神、東京ダートは特注クラスにアベレージが高い。その他の競馬場も好成績で、得意のやや重では複勝率30%を超えるところがほとんど。

 

相性のいい母父

1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率
キングカメハメハ 40-23-16-209 13.9% 21.9%
ディープインパクト 37-42-48-327 8.1% 17.4%
ダイワメジャー 26-21-28-218 8.9% 16.0%
ハーツクライ 18-17-17-121 10.4% 20.2%
フジキセキ 18-15-18-134 9.7% 17.8%

 

重賞の成績

  1. 母父キングカメハメハ(ジオグリフ、デシエルト)
  2. 母父スペシャルウィーク(ミッキーファイト)
  3. 母父ヴィクトワールピサ(ウォーターリヒト)
  4. 母父ディープインパクト(ワープスピード、カワキタレブリー)

ドレフォンとキングカメハメハの相性はかなりいい。ダートも走るので砂の重賞ウィナーも出てきそう。今後はキングカメハメハ系のロードカナロアなどもランクインしてきそうだ。

その他、地方交流も含めると、母父キングヘイロー(マテンロウコマンド)なども。

 

新馬戦の成績

  1. 母父キングカメハメハ 勝率19.2%
  2. 母父ディープインパクト 勝率7.0%
  3. 母父ダイワメジャー 勝率6.9%
  4. 母父スペシャルウィーク 勝率18.2%
  5. 母父シンボリクリスエス 勝率8.3%

新馬戦のアベレージはキングカメハメハとスペシャルウィークが圧倒的。

とくにダート新馬戦+母父キングカメハメハ=勝率42.9%と特筆すべき数字。芝の新馬戦でも勝率10%超えと好成績。

ドレフォン×母父キングカメハメハはダート新馬戦で狙い撃ちしたい

逆に母父ディープインパクトはダート新馬戦で未勝利と低迷しているので注意。芝の新馬戦では勝率9.4%と悪くない数字だ。

 

道悪(ダートコース)の成績

  1. 母父キングカメハメハ 勝率20.6%
  2. 母父ディープインパクト 勝率9.9%
  3. 母父ダイワメジャー 勝率8.4%
  4. 母父フジキセキ 勝率14.3%
  5. 母父シンボリクリスエス 勝率14.7%
  6. 母父ゴールドアリュール 勝率14.3%
  7. 母父ネオユニヴァース 勝率13.5%

速いダートが得意なのは母父キングカメハメハ。勝利数も勝率もダントツの成績だった。

ランク外ではサウスヴィグラスやアフリートのアベレージも高いので、母父ミスタープロスペクター系との配合は、道悪ダートで狙えると思う。

 

相性のいい騎手

1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率
松山弘平 30-15- 4-60 27.5% 41.3%
鮫島克駿 25-12- 9-80 19.8% 29.4%
C.ルメール 24-15-11-29 30.4% 49.4%
横山武史 16- 7- 7-45 21.3% 30.7%
戸崎圭太 12- 6- 8-56 14.6% 22.0%
岩田望来 11- 6- 9-37 17.5% 27.0%

 

重賞の成績

  1. C.ルメール
  2. 戸崎圭太
  3. 菅原明良
  4. 岩田康誠

 

相性のいい調教師

1着ー2着ー3着ー4着以下 勝率 連対率
高木登(美) 13- 8- 8-54 15.7% 25.3%
杉山佳明(栗) 12- 6-12-55 14.1% 21.2%
上村洋行(栗) 12- 6- 6-34 20.7% 31.0%
長谷川浩大(栗) 11- 6- 8-28 20.8% 32.1%
高野友和(栗) 10- 8- 7-38 15.9% 28.6%
稲垣幸雄(美) 10- 7- 3-21  24.4% 41.5% 

 

重賞の成績

  1. 田中博康(美)
  2. 木村哲也(美)
  3. 安田翔伍(栗)
  4. 岩戸孝樹(美)

 

種牡馬ドレフォンの今後

執筆中