『激走馬を振り返る!』は毎週、7番人気以下の人気薄の激走馬(3着以内)をまとめるコーナーです。
なぜ激走したのか?を血統の観点から、無理やりにでも分析していきます。
今週は中山競馬場だけをやっていきたいと思います。
楽だったら、どっちの競馬場もやれよ・・・のツッコミは無しでw
中山競馬場の激走馬(9/21土曜)
①土曜・中山1R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/21 | 2歳未勝利 | ポップグルーヴ | レッドファルクス |
中山1R | ダ1200良 | 3着(7人気/11頭) | ▲佐藤 翔馬 |
すでに3世代がデビューしている短距離王レッドファルクス産駒。
いまのところ芝14勝、ダート25勝でダート優勢種牡馬。しかし芝もこなせる。
今回のポップグルーヴは前走同条件で2着。しかし連闘と減量騎手が嫌われたのか、7番人気と低評価だった。
余談だが、レッドファルクス産駒は枠番別成績を見ると、8枠での勝利が一番多い。(9勝)
今回も8枠での激走だったので、もしかしたらレッドファルクスは外枠確変種牡馬?
まだ分母が少ないので確定では無いが、今後の成績を見守りたい。
②土曜・中山6R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/21 | 3歳上1勝クラス | コスモアバンサ | リオンディーズ |
中山6R | 芝2000良 | 3着(8人気/13頭) | 丹内 祐次 |
来ました、リオンディーズ産駒の激走。前走より1ハロン延長、初の2000が嫌われたのか8人気は意外だった。
リオンディーズはキンカメ産駒らしく、なかなか優等生な種牡馬。高速馬場の芝もこなせば、ダートでも稼ぐ。
中山芝コースは、月別勝利数は9月(高速馬場)がトップ。
産駒の傾向を見ても、高速馬場で好走している馬も多い。
(代表産駒はテーオーロイヤルよりも、ディオ・ロジリオンのほうが典型的)
今後も高速馬場ではリオンディーズにも注目していきたい。
③土曜・中山7R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/21 | 3歳上1勝クラス | タニセンドリーム | マジェスティックウォリアー |
土曜7R | ダ1800良 | 3着(7人気/14頭) | △小林 勝太 |
マジェスティックウォリアーは、エーピーインディ系の種牡馬。勝利数の大半がダート。
前走休み明け8着からのジャンプアップ。100m距離延長、減量騎手。
マジェスティックウォリアー産駒は短距離よりも、1800以上の中距離で抜群の成績を収める。パワーあふれる中距離型が多く、その代表格はまちがいなくラムジェット。
距離を伸ばしてくる馬が穴パターンなので、人気薄でも警戒しておいたほうがいい。パワーが必要なパサパサダートならなお良い。
中山競馬場の激走馬(9/22日曜)
①日曜・中山4R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/22 | メイクデビュー | チハヤフル | パイロ |
中山4R | ダ1200良 | 3着(9人気/15頭) | 菊沢 一樹 |
エーピーインディ系のパイロはかなり人気薄の激走が多い種牡馬。2024年はすでに5回もの2桁の人気の爆走がある。
先ほど紹介したマジェスティックウォリアーと違い、短距離も中距離も均等な成績を残せている。
今回のチハヤフルは、新馬戦で穴を開けた。
じつはパイロは、ダートの新馬戦は強い。勝率11%、連対率23%、複勝率32%は優秀。
人気薄の激走も多く、単勝回収値は100円を超えている。
(とくに中京の新馬戦ダートの成績は神がかっている)
②日曜・中山6R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/22 | 3歳上1勝クラス | ダイヤモンドナイツ | サトノダイヤモンド |
中山6R | ダ1800良 | 1着(7人気/12頭) | 吉田豊 |
サトノダイヤモンド産駒は、芝のほうが勝利数が多いが、意外にダートで穴を開ける種牡馬。
7番人気以下のダート激走は、過去9回中6回が1800m以上。珍しいダート2400mでも穴を開けているので、長距離適性という面では、芝もダートもかなりのもの有している模様。
とはいっても、今回のダイヤモンドナイツはさすがに買えない。個人的には絶対当たらない馬券だ。(素直にあきらめることも大事だw)
③日曜・中山7R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/22 | 3歳上1勝クラス | マンウォル | ブリックスアンドモルタル |
中山7R | 芝1600良 | 1着(8人気/16頭) | 菊沢 一樹 |
ストームキャット系ブリックスアンドモルタルの激走。
前走未勝利戦1着から、昇級初戦も見事勝利!2連勝を果たした。
ブリックスアンドモルタルって、昇級初戦走るキャラだったかな??と自分でもイメージが沸かなかったので、早速調べてみた。
意外と多いのが、未勝利戦勝ちのあと、1勝クラスでも通用する馬。
新馬、未勝利勝ち全40頭に対して、そのあとの昇級初戦も好走した(3着以内に入った)馬は14頭。なかなかいい数字が出ていた。
(キャネル、ニシノインヴィクタ、ホウオウシェリー、ヴァイザーブリック、クランフォード、エレクトリックブギ、ハミング、ラスカンブレス、アスクカムオンモア、アンモシエラ、イーグルノワール、ゴンバデカーブース、クイックバイオ、マンウォルの14頭)
ただし昇級初戦が馬券として使えるのは、未勝利→1勝クラスのみ。
なかにはクランフォードのように連戦連勝でオープン入りする馬もいるが、ストームキャット系なので例外だと思う。
④日曜・中山8R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/22 | 3歳上1勝クラス | リリージェーン | ヘニーヒューズ |
中山8R | ダ1200良 | 1着(7人気/16頭) | 丹内 祐次 |
出ました、今回のは超ヘニーヒューズパターンです。
「第2回 激走馬を振り返る!」でも熱く語ったが、ヘニーヒューズは休み明け(新馬含む)が得意、そして枠が外になればなるほど成績が上がる外枠確変種牡馬。
なんと今回のリリージェーンは、休み明けと外枠(7枠だけど)の両方を満たしてるのでチョー典型的なヘニーヒューズパターン。
このパターンはレパードSのサトノフェニックスがすでに証明済み。
今後も穴種牡馬ヘニーヒューズに要注目!
⑤日曜・中山10R
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/22 | 3歳上3勝クラス | ヒューゴ | コパノリッキー |
中山10R | ダ1800良 | 1着(7人気/14頭) | 岩田 康誠 |
GⅠ(Jpn含む)11勝の日本記録を持つコパノリッキー。
コパノリッキーもかなり穴馬激走が多い種牡馬。地味なイメージなのか、実績に比べて人気が過小評価されている感じがあるのも事実。
今回のヒューゴは、昇級2戦目、ハンデ戦、前走重馬場→今回良馬場という条件だった。
ただなかなか1着で買うのは難しく、WIN5はこの馬のおかげで100万円を超えた。
⑥日曜・オールカマー
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/22 | オールカマー | アウスヴァール | ノヴェリスト |
中山11R | 芝2200良 | 2着(10人気/15頭) | 田辺 裕信 |
ノヴェリストは以下の記事の通り
ドイツ血統のくせに、重い芝コースよりも、高速馬場でスピードを活かすほうが良く、中山は芝1800と2200で好成績を挙げている。
先週のセントライト記念では惜しかったが(ヤマニンアドホック4着)、今週はきっちり適性を見せた。
アウスヴァールは、前走時計のかかる札幌記念で苦しい競馬をしたが、超高速馬場の中山2200であわやのシーンを作った。
⑦日曜・オールカマー
月日 | レース名 | 馬名 | 種牡馬 |
場所 | 条件 | 着順(人気/頭数) | 騎手 |
9/22 | オールカマー | リカンカブール | シルバーステート |
中山11R | 芝2200良 | 3着(12人気/15頭) | 津村 明秀 |
シルバーステートは秋の中山芝コースでの成績が良く、↓以下の記事でも名前が出てきたほど
エピファネイアなどのロベルト系も高速馬場の中山芝コースに強いので、シルバーステートは母系(ロベルト系のシルヴァーホーク)がかなりいい方に影響している可能性が高い。
今後も高速馬場で要注目。
今週の格言!
ブリックスアンドモルタル、未勝利後の昇級初戦
ヘニーヒューズの休み明け
ヘニーヒューズの外枠
ドイツ血統のくせに超高速馬場で注意、ノヴェリスト